すさまじく、とてつもなくすさまじく忙しい4月が終わりました。
今年は、授業のスタイルを変えたので、教材をゼロから作らなければならず、しかも週18時間フルスペックで操業しているので、毎日(毎朝)が「闘い」でした。ようやく軌道に乗ってきたものの、同じ轍を踏まないようにせっせと教材の「作り置き」をする日々です。
少し間が立ってしまいましたが、静岡大学の「防災フェロー育成講座」の第2回、神戸大学名誉教授の佐藤弘明先生の「火山学」を聞いてまいりました。昨日、宿題のレポートも出せました(締切日当日・・・)。
前回は、「関数電卓」持参でしたが、今回は「パソコン持参」。先生は、情報源として使えるWebサイトへのブックマークを勧め、「○×先生のツイッターは、いいです」と、とにかくマスコミのみに頼らずに自分で情報をかき集める事の重要性を説かれました。講義だけでなく、ビデオあり、受講生による論文の要約発表ありと、バラエティに富んだ「90分×5コマ」でした。
地震に比べて火山は何か既に「予測」ができるように思われがちなのですが、「まだまだこんなにわからないことがある」という事がよくわかりました。富士山の300年前の「宝永噴火」は、富士山の噴火の種類の中では相当に特殊な噴火なので、あれを基に防災計画をたてると、ちょっと「?」になるかもしれないこと、富士山の「ハザードマップ」は、ありとあらゆる情報をすべて1枚の地図に突っ込んであるので、相当誤解を生みかねないなと思いました。授業で取り上げる際は、そのあたりの誤解を修正していければと思います。
レポートは、先生が事前にメールで紹介して下さった論文集(PDFで公開されているものも多い)を各自が読んで、内容を要約して意見をまとめるというものです。「PDFならば」ということで、わんさか手元のiPadに突っ込んで読んでみたのですが、やっぱりなんだかんだ言って印刷したものの方がよいという事が分かりました(線も引けないし、書き込めないし、ちっとも頭に入ってこないのが難点です)。「もしドラ」は完読できたのですが、学術論文をiPadで読むのは、まだしんどいような気もします。
先生が紹介して下さった論文のいくつかにリンクを貼ります。
富士山麓にもかなりお詳しいようですので、ぜひ一度巡検をご一緒したいものだと思いました。
【リンク】 佐藤先生お勧めのオンラインで読める富士山関係に役立つ文献集です。
『富士火山』山梨県立環境科学研究所(2007)
http://www.yies.pref.yamanashi.jp/fujikazan/fujikazan.htm
→山梨県立環境科学研究所と火山学会の共同編集。富士山の火山学を考える上でのポータル的な論文集かと思います。
『富士山研究』(山梨県立環境科学研究所)
http://www.yies.pref.yamanashi.jp/pla-eco/mfr/mokuji/mokuji.html
→同研究所の研究紀要です。沼津工業高校の先生からここの研究員になられた山本玄珠先生が、富士市〜沼津市にかけての溶岩に関する論文を精力的に発表されています。
Aizawa, K et al. (2004) Hydrothermal system beneath Mt.Fuji volcano inferred from magnetotellurics and electric self-potential. Earth Plan. Sci. Lett., 235, 343-355.
http://island.geocities.jp/hsato4702/aizawaetal2004epsl.pdf
岩塚守公・町田洋(1962) 富士山大沢の発達。地学雑誌、729、3-18.
http://island.geocities.jp/hsato4702/iwamachi1962tigakuzasshi.pdf
宮地直道(1988)新富士火山の活動史.地質学雑誌、94、433−452.
http://island.geocities.jp/hsato4702/miyaji1988jgsj.pdf
○佐藤先生お勧めの情報源
・独立行政法人防災科学技術研究所(http://www.bosai.go.jp/)
内の「火山活動連続観測網」(http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_index.html)
地震計、GPSなどの「生データ」が見られます。お医者さんがレントゲン写真や検査数値を見て異常を察するように、コツコツと日々見ながら「見る眼」を養っていくのが重要だと思います。
・静岡大学 小山真人教授のTwitter
http://twitter.com/#!/usa_hakase
私自身は、3日で挫折して以来、Twitterは見るのも書くのもほとんどやっていませんが(携帯も持ってないですし)、静岡大学の防災関係のキーパーソンの方々がたくさん書き込みをされています。先生の意見をじっくり読みたい方は、研究室のサイ(http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/Welcome.html)をお勧めします。
2011年05月01日
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