2017年10月05日

地図化すると世の中が見えてくる(いわなみキッチンミニ講座)

 JR御殿場線 岩波駅前に新しくオープンした、コミュニティ&ビジネス交流スペース「いわなみキッチン」の自主開催講座で講演させてもらいました。

 新しい分野を開拓されている起業家の方や、地域活性活動のプロなど、様々な方が毎週のように講演されている中、一介の地理の教員がマニアな話を持って行って大丈夫なんだろうか、そもそも自分たちの仕事を「業界」「ビジネス」として捉えたら、どういうことになるんだろうか?等々、直前までに考え抜きました。あと、おしゃれなカフェ空間でケーキとコーヒーが出てくる中で、大上段にプレゼンがんがんもないな、でもどうやったら・・・と、結構悩みまして、結局レジュメと画像集という形態に落ち着きました。

 普段は「授業中、スマホ使ったら即没収!」なんですが、この日はレジュメにQRコードでリンクをつけて「どうぞお手元のスマホでリンクを見て下さい」というスタイルで臨みました。制作から閲覧まで完全にWeb上でできるようになった「Stroly」(旧:ちずぶらり部)、スクリーンとお手元でシンクロしながら、いい感じで「地図ざんまい」していただけたようです。
(裾野市関係の地図は、「ふじぶらり部」からどうぞ)

 後半は、拙著「地図化すると世の中が見えてくる」の内容ダイジェストと誕生秘話。2010年に「いとちり式地理の授業にGIS」という雑誌連載からの本を出した時は、それほど苦労することなく出版して、正直本を書くということを軽く考えていました。
 2014年、「地理のビジネス書」を出したいという熱い編集者さんの思いを受けて原稿執筆、その後の編集(結局、依頼から出版まで2年かかりました)、出版後の販促活動に至るまで、一冊の本という「商品」を作り上げるための「マーケティング」と「商品開発」にかかわる中で感じたことをお伝えしました。

 現在、同シリーズの2冊目の原稿が脱稿して、編集作業に入っています。

 高いところに立って、好きなことをしゃべって、時間(会議の集合時間や締め切り)にルーズでコスト意識(費やすお金と時間)も薄くなりがちな我々「先生」の業界(一緒にすんなという方、ごめんなさい)。聞きに来ていただいた企業の方、経営者の方にとっては「何を今さら当たり前のことを」と思われたかもしれませんが、縁あって「自分で作ったものを売って稼ぐ(稼がせてもらう)」という経験をすることで、「世の中が見えてくる」経験になりました。
いろいろな意味で「鍛えられたアウェー・ゲーム」となりました。

 いわなみキッチン様、お招きいただきありがとうございました。ご来場いただいた皆様、拙いトークにお付き合いいただき、ありがとうございました。また機会を作って「地図のお料理教室」を開きたいと思います。

【レジュメはこちらです】(PDFファイルのリンクを開いてください)

【画像集はこちらです】(PDFファイルのリンクを開いてください)

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posted by いとちり at 19:25| Comment(0) | イベント・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月25日

10月4日トークライブ@いわなみキッチン

 JR御殿場線岩波駅前にオープンした調理や食事ができるレンタルスペース「いわなみキッチン」。コミュニティビジネスの講座などが毎週のように行われていますが、初の教育界からの参戦ということで、お話させていただくことになりました。
 テーマは、昨年出した拙著、そのまんまのタイトル『地図化すると世の中が見えてくる』です。いろいろ候補はあったんですが、主催者側から、このまんまで行きましょうと・・・。
 地図を読むこと、地図を片手に歩くことが静かなブームになりつつありますが、身近な情報「地図化する」ことで、ビジネスにも地域活性化にも生かそうという提案です。
 岩波駅は、トヨタやキャノンの研究所のおひざ元。御殿場線で通勤されるエンジニアの皆さんもたくさんおられます(水曜日は「定時退勤日」・・・のはず)。普段の業務とはまた違った「地図のICT」「教育現場の地図」の世界から、昔取った杵柄(理系の方は地理好きが多い)を堪能していただければと思います。もちろん、地元の地図好きの方も歓迎です。
 詳細、お申し込みは「いわなみキッチン」までどうぞ。
 写真は地元「戸田書店裾野店」に陳列されていたときの写真です。
 下のチラシをクリックすると、申込フォーム(Facebookのページ)にリンクします。

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日時:10月4日(水)18:30〜20:00
TEL/FAX 055-939-5800
iwanamikitchen@gmail.com

自動車業界を意識して、こんな地図を・・・。
詳しくは、幻冬舎Gold Onlineの連載をどうぞ。
ぜひ、「中の人」の解説を伺いたいものです。
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2017年09月23日

「新しい地図」を読図する

 元SMAPの3人のファンサイト「新しい地図」をめぐる解釈がネットで話題なんだそうです。 
 地図学会でお世話になっている先生が話題にされていていました。色々と言葉の解釈で盛り上がってるのですが、あえて「地図」として読み解いたらどうなるんだろう。
と考えてみました。
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(1)視点を変えると実は「正確」な地図である。

古い(一般的な)地図と全く逆に使うと正確になります。
 つまり・・・
 ・南向きに立つ(普通の地図は北が上なので北向きに立つ)
 ・空を見上げる(普通の地図は上から見下ろす)
 ・太陽に向かう方向で、空を見上げると、東西南北は正しい。

 背景が空というのは、そういう見方をして欲しいと解釈できます。

(2)見下ろす地図から見上げる地図へ

ここからは地理というよりも、国語的心情理解ですが、

・今までの自分達は、上からの目線(自分達が偉そうというわけではなく、自分達の立ち位置よりも更に上の人からの視点)で見られながら
・自分たち自身を含めた「市場」を俯瞰してきた
・これからは、自分達の目線で、「空」(さらなる高み)を見つめたい
方向性は示すから、ついてくる人はついてきてほしい 

 という意図が読み取れます(というか、地図から想像することができます)

 どんな地図でも「描き手」がいて「読み手」がいて、「伝える情報」があります。少なくともそれらが成立しなければ、ただの「絵図」です。なんかコマーシャルするようですが、昨年書いた拙著『地図化すると世の中が見えてくる』の第一章一本目にそういう話を書きました。幻冬舎さんがWebマガジンでダイジェスト版を作ってくださったので、記事のリンクを貼ります。
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稲垣吾郎、草g剛両名は、同い年です。香取君の「新撰組!」は毎週楽しく観ていました。
役者としても働き盛りですし、大きな組織を離れてセルフマネジメントを試みる彼らの取り組みに注目して行きたいです。


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2017年09月09日

発売1周年です。

 2冊目の拙著、『地図化すると世の中が見えてくる』が、明日9月10日で発売1周年となります。おかげさまで重版もかかり、今は『地図化すると世の中が見えてくる2(世界地誌編)』(仮題)を制作中です。

 写真は昨年9月の、東京・神保町三省堂本店に置かれているところです。
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 大人が手軽に読める、地理のビジネス書を指向し、商売柄、高校地理の教科書の構成を参考に統計や位置情報を地図に表わして書いた本です。おかげさまで色々なところから声をかけて頂き、書評や内容紹介をしてもらいました。主だったものにリンクをしますので、どんな本だろうと、中身を見る上での参考にしてもらえればと思います。

〇幻冬舎Gold Onlineの書籍紹介
15回にわたって内容紹介の連載を組んでいただきました。

〇HON TO BIJO(本と美女)
ビジュアルと内容の真面目さのギャップが売り(?)の書評サイトに取り上げていただきました。
〇ブックウォッチング(毎日新聞)
夕刊で取り上げてもらいました。

買っていただくのが何よりありがたいですが、図書館でもだいぶ納本してもらっているようです。こんなサイトがありますので、ご利用いただければと思います。

〇図書館横断検索サイト「カーリル」の『地図化すると世の中が見えてくる』
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<書評・ブログ紹介>ありがとうございます。また、よろしければ感想をお寄せください。


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2017年08月15日

「カリスマ地理教師から経営者へ」―帝国書院100周年記念展ギャラリートーク

  倉敷市で行われている、帝国書院100周年記念展でギャラリートークをさせてもらってきました。普段の学会やら研究会やらと違い、地理教育とは関係ない(と思われる)市民の皆様を前に、郷土の偉人の足跡と、現代につながる意義をお話させていただきました。
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 改めて強調しておきたい点を一つ。

(大学等での)地理の専門教育を受けずに地理を教える人が、今後たくさん地理教育の現場に入ってくること→そうした若い世代の能力を不安視せずに、業界(教員・研究者・行政・そして民間の教科書会社等)でバックアップしていくかが火急の課題である。

・・・あくまで推測ですが、「文検」(文部省の中等教員資格認定試験)で教員になった荒美雄師は、いわゆる「正規の教育」を経てきた教員との間で相当苦労されたと思います。だからこそ、自分と同じ立場で教員を目指す若者を生涯にわたって支援しましたし、若い教員に発表の機会を与えました。今の「地理必修化」に向けてかわされている「地理プロパー」さん(特にその中核をなす方々)の議論を聞いていると、いささか悲観的過ぎる観があります。地理教育に携わるのは、教員、学会だけでなく、様々な人が関わりますし、民間の立場、例えば教科書会社さんがぜひ頑張ってほしいと思います。

 前日から倉敷入りし、お墓詣りとゆかりの地を改めて案内していただきました。
 「聖地巡礼」ではないですが、地図アプリ等を使って、ゆかりの地の写真や古地図と組み合わせてまわれるようにしたらよろしいのではないか?(・・・というか、多分作ります)という話にもなりました。

 文章、アプリともに、まとめた上で改めて倉敷に関わって行ければと思います。
 6年ぶりの墓参。荒美雄師が教員を退職された年齢を過ぎましたが、色々と感じるところがありました。また新たにいろいろ始まったなという感があります。
 帝国書院の皆様、倉敷の皆様、どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

〇配布資料





posted by いとちり at 17:05| Comment(0) | 学会発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする