2011年11月07日

駐バンコク大使館の位置情報付き写真サイト

 教育GISフォーラムのブログでも紹介しました。
https://sites.google.com/site/egisforum/home/blog/ribendashiguantigongbankokunozuixinxiezhen

 駐バンコク大使館による、日替わりの洪水情報。GPSカメラか何かで撮った位置情報付き写真が、Googleの写真共有サイトPicasa経由でアップされています。「Google Earthで開く」を選択すると、kmlファイルがダウンロードされ、Google Earth上に写真が散らばるという塩梅です。教育GISフォーラムで何度か取り上げてきた、タイ政府発のkmlファイルと重ねると、現状がよくわかりますよという記事を書きました。例えば、11月8日の浸水状況と、現地の写真(↓)日泰(タイ)コラボの地図であります。
20111106.jpg












更に、「地図太郎」ユーザーの皆様に、マニアックなお話を。

このサイトにアップされている写真には、すべて位置情報Exifがついています。
適当に写真をダウンロードして、地図太郎に放り込むと、位置が表示されます。
背景地図として、タイの地図がないので、真っ白な画面の上に点が載るだけですが、kmlファイルやShapeファイル、一覧表のcsvファイルに変換することはできます。
国内の写真の共有には、何か役に立ちそうな気もします。
posted by いとちり at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

陸前高田巡検

 静岡大学の「ふじのくに防災フェロー講座」の巡検で、岩手県陸前高田市に行ってきました。

 iPadのGPSロガーを使ってルートを取ったり写真を記録したり、避難所運営にあたった方々にお話を聞いたり、大変密度の濃い時間を過ごしたのですが、張り切り過ぎてひどい風邪をひいてしまい、1週間遅れのアップになります。

 現地にいるときは、ただひたすら見るものをパシャパシャと取り、聞くものをメモっていただけだったのですが、改めて被災前の写真と見比べてみると、その「何もなさ」の重みが痛切なものとして受け止められました。
 ごく限られた場所を引き合いに、その街の復興の在り方を語ったり、
「わが街」に当てはめて語るのは安直ですが、ある日突然津波が町を襲い、人々を分断してしまう事の無念さ、復興への多難さは肝に銘じました。ここに居ながら何ができるのか、「地図」の力がどう役に立つのか、考えて行きたい課題です。
 
 旅館で頂いたホタテ貝が、焼き加減が絶妙で、絶品でした。お土産に、土地の醤油を買いました。「熱を通すとさらによい」と書いてあったので、アジを煮たら一味違った仕上がりになりました。ちょっと辛めで、砂糖をいつもより多めに使ってつり合いが取れました。なるほど、これが東北味か」と納得。北海道にいたころを思い出して懐かしさを感じる味でした。立ち止まらずに美味い物を出し続ける皆さんに敬意を表します。
takataall.jpg












【iPadと地図太郎で作ったKMZファイルをアップします】
takata.kmz(4.5MB) 
ポイントデータと写真が入っています。

takata25000.kmz(410KB)
25000分の1地形図 陸前高田市(被災前)です。海岸にある松原が、ご存じのとおり、たった一本の木を残してすべて水没してしまいました。

gpslog_trk.kml(22KB)通ったルートのログです。

SanrikuS_2_line_v2.kml
東京大学大生研地球環境工学研究グループ:東日本大震災初動対応プロジェクト http://stlab.iis.u-tokyo.ac.jp/eq_data/#sanrikuS)内の、津波の到達域のラインデータです。

【リンク】
 
東日本大震災ライブラリー(国際航業)
 
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/
 大規模災害時の緊急撮影空中写真でおなじみの国際航業社のサイトです。
 「航空写真で見る」のコーナーに、被災前の陸前高田市の空中写真があります。

  「CGの動画で見る」では、津波の到達の様子がアニメーションで見られます。
  河口から8qまで遡上したそうです。

●八木澤商店
http://www.yagisawa-s.co.jp/

 お土産に買った醤油屋さんです。一ノ関駅で買いました。
 ラベルに書いてあった製造元の住所を調べたら、どう考えても更地なので「あれ?」と思って調べたところ、一ノ関市に本拠を移して、各地の醸造元に委託して製造を続けているそうです。通販もやってます。魚の煮物用に大変良いので、また買います。
posted by いとちり at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月28日

タイ洪水マップ第三弾 バンコク詳細編

  教育GISフォーラムのデータBarシリーズ第16弾、タイの洪水データの第三弾です。バンコク市内の現状を最新のGISやCG技術を使ってモニターするサイトを見つけました。(⇒こちら

  CGによる街路の表示や、運河の流路断面の表示など、とても凝ってます。読者からの投稿やTwitterへのリンクなど、内容も充実しています。が、非常に残念な事に、Googleの自動翻訳との相性が悪いため、何を書いてあるかがさっぱりわかりません。最初、こちらのマシンの問題か、回線の問題かな?と思ったのですが、昨日取り上げたのGISTDAは、全くストレスなくすいすいと翻訳してくれので、制作者側の「作り込みすぎ」が翻訳を妨げているようです。
 
 せっかく「おっ!」とうならせるいい技術を持っていながら、外国語の対応がほとんど考慮に入っていない「とてもかっこいいけど残念な」サイトです。
cannalmal.jpgcannalcg.jpg


  




 ●地図上のアイコンをクリックすると、運河の鳥瞰図と流路断面図のCGが出ます。
  かっこいいけど・・・・翻訳できずに意味不明(泣)。
posted by いとちり at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月26日

タイ洪水情報第2弾

 教育GISフォーラムのデータBarシリーズに、タイの洪水情報の第2弾をアップしました。
https://sites.google.com/site/egisforum/home/blog/detabar15taizhengfufahongshuiqingbao
 Googleの「サイト翻訳」を駆使して、タイ語を日本語に訳して、リンクをたどりながらいろいろと見つけました。

 タイには、GISTDA(地理情報宇宙開発機構)という、日本のJAXA(実際に提携関係にある)と国土地理院を合体させたような機関が、衛星写真の解析による洪水情報をリアルタイムで流しています。なかなか面白い機関だなと思いますので、こちらのブログには、GISTDA関連のリンクを貼ります。

概略(Wikipedia)
JAXAとの共同ワークショップ(2011年6月にバンコクで実施)
 「洪水ワーキンググループ」、「リモートセンシングによる稲作管理ワーキンググループ」など、「地理ネタ」になりそうな報告集がPDF化されたスライドとして公開されています。
GIS TDA GIS tool kit for schools(タイ語)

 Googleで自動翻訳したところ。30人の(高校の?)先生が参加して、2日間にわたってGISワークショップをしたこと、旅費は政府持ち(=出張扱い)であること分かります。肝心のプログラムは、PDFなので翻訳できませんでした。

 台湾に行った時もそうでしたが、地理教育関係者には、女性の先生が多いようです。少なくとも、女性というだけでものすごく珍しがられる程ではなさそうです。


 今回の大洪水、まだまだ予断を許しません。衛星写真の解析や地図を描くスタッフは、不眠不休でがんばっていると思います。リンクを貼ったり、日本語で解説を入れるぐらいしかできませんが、現地で暮らしている日本人の皆さんのサポートと、最前線で体を張って水を阻止しているタイの皆さんにエールを送って行ければと思います。
center.jpg

迫る水(2011.10.26現在の浸水域)
川が大きく蛇行している場所の西側がバンコクの
中心街。
GISTDAの洪水モニタリングサイトより。
「教育GISフォーラム」データBar15からリンク
しています。
posted by いとちり at 23:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月22日

タイの洪水関連のマップ

"データBar”の新作ができました。

 バンコク周辺の標高データから作った地図、工業団地の分布図(クリックすると日系企業の会社名が入っています)、県別の洪水の状況(kmlファイルで中身はサーバーから逐次更新がされます)を入れてあります。データの入手元など、関連リンクもつけました。
https://sites.google.com/site/egisforum/home/blog/detabar14tainohongshuieriatorixiqiye

 今はどうかわかりませんが、私たちの世代の「地理人」は、何らかの形でタイをはじめ、東南アジアにお世話になった人たちが多いと思います。「カオサン通りで待ち合わせ」なんてこともしてましたし。かくいう私も、アルバイト代を貯めて初めて行った海外がタイでしたし、チェンマイの皆様にはとてもお世話になりました。

 「タイは若いうちに行け!」というタイ航空のキャンペーンCMを見て、「だよなー」なんていいながらあくせく働いていた同世代が、今どんどん現地に「緊急出張」しています。私の周り、子供の友達のお父さんsにもちらほら(ご苦労様です!)。洪水から工場や社員を守り、そして泥だらけになってしまった自社の商品を洗い、復興するためには、途方もない労力がかかると思います。「こんな後背湿地に工業団地なんか作って・・・」と、他人事のように言うのは簡単ですが、代々受け継がれてきた田んぼを提供して、豊かになろうとせっせとモノづくりをしている人たちがたくさんいます。また、日産のように社長の肝いりで工場間で技術とコストを国内企業と競って生産権を獲得してしまうほど技術の蓄積も進んでいます。

 もうすぐ我々の学校も、
「工業の地理」に入りますが、いつまでも東南アジア=「エビと日本人」「コメとキャットフードの国」的な内容に踏みとどまっていてはいけないなと今回の災害でつくづく思いました。
 もちろん、自動車部品やデジタルカメラの工場のように、洪水のリスクを抱えながら、なぜ企業は生産拠点を分散しなかったのか(できなかったのか)、後付けではありますが、色々考える話題も多いかと思います。狭い範囲に関連企業を集中させる
「企業城下町」、在庫を極限まで減らし、"道路上のトラックが倉庫だ”と言わしめた、「ジャストインタイム」「カンバン」方式の限界でもあります。
 
  大所高所に立った検討をしつつ、一つ一つのケアをどうするか、現場の頑張りにスポットを当てる。そんな「工業の地理」の授業を展開出来たらと思います。
dem01.jpgestate01.jpg
posted by いとちり at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする