2011年10月16日

iPad用GPS記録アプリ実験(2)パソコンへの転送

 行きとはうって変わって、飛行機はゆったり大きく、ほとんど揺れず、おまけに偏西風の追い風に乗って気持ちよく飛んで帰ってまいりました。はるか遠くに富士山も見えて(進行方向を考えて、ちゃんと窓際を取っておきました)。「ここに帰るのよん」と思いつつ眺めていたものの、羽田に下りてからが家に着くまでがまた長かったです。

 さて、昨日の続きです。
 
 GPS Recorder Xのログデータをパソコンに取り込むにはどうすればよいか、色々思案した結果、意外と簡単な方法で解決しました。またテストの採点が終わったらマニュアル化します。カシミールとかいろいろやってみましたが、一番手っ取り早かったのが我らが(?)
地図太郎。うーん、ある意味万能、神アプリかもしれません。

 とりあえず、備忘録的な操作手順のメモを書きます。

(1)iPadのGPS Recorderで、「パソコンでデータ転送」を選びます。
(2)大量のデータを自動でに分割して何本かのメールにして送ってくれます。それでも1つのメールにつく添付ファイルの量が半端でなく多くなるので、Wifi環境で作業を行う事が必須です昨日は3Gでやって「壊れか?」と思うぐらい、固まってしまいました(そりゃそうです)。
(3)メールをパソコンに送ったら、添付ファイルをまとめてどこかのフォルダに保存します。
(4)「地図太郎」を開きます。
(5)「ファイル」から「他形式のファイルを読み込み」を選び、まずはgpxファイルを読み込みます。そうすると、ルートの軌跡が読み込まれます(↓)こんな感じ
route.jpg









(6)「ファイル」から「編集レイヤの新規作成」を選び、点データ用の空レイヤを作成します。名前は"Photo"とでもしておきます。
(7)メールからもらってきたフォルダ内の写真("img_2011・・・.jpg")をすべて選択します。
(8)全部まとめて「地図太郎」上にドラックして放り込みます。
(9)あら、点が入りました。(↓)
photo02.jpg










(10)「情報ウインドウの表示」(黒地に城のiマーク)を選んで点をクリックすると、写真が出てきます。(↓)
写真にはあらかじめ位置情報が付与されていますので、「地図太郎」はこの手のファイルを自動的に配置してくれます。
photo3.jpg









 更に、点データ、線データともにkmlファイルとして書き出せますので、Google Earth上でも同じことができるようになります。ラインデータ、写真データを載せておきますね。

 フェリー以外はすべてチャリという、鹿児島ミニ巡検でした。人がほとんどいない秋の桜島の自然歩道をかっ飛ばすのは最高に気持ちよかったです。行った事ないですが、「うーん、まるでハワイ島みたいだ・・・!」とわめきつつ、止まっては写真を撮り、記録した結果です。地理屋さん's eye といいますか、なんかどうでもいいものをいっぱい撮ったなあと思います。
 kmlファイルは右クリックで対象を保存してください。拡張子がxmlになる場合は、ダウンロード後kmlに書き換えてください。kmzがzipになる場合も同様です。

 それにしても、鹿児島はいいところでした。懇切丁寧な床屋さんで髪も切ってもらったし、景色はいいし、ごはんはうまいし(ホテルの500円の朝食が絶品でした。米はこだわりの鹿児島米で、しかも食べ放題!)、静岡からも直行便が出ているので、ぜひまた行きたいです。鹿児島の皆さん、どうもありがとうございました。


 ●ラインデータ(16.8kb)gpslog_trk.kml
 ●ポイント&写真データ(9.08Mb)photos01.kmz

sakurajima01.jpg
posted by いとちり at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月15日

iPad用GPS記録アプリ実験in桜島

 飛行機に思いっきり揺られて鹿児島にやってまいりました。
 国土交通大臣賞の表彰式とシンポジウムが夕方だったので、午前中はiPad片手にフィールドワークをしました。「GPS Recorder X」というアプリの動作試験をしました。
 
 一度作動すると、スイッチを切ってもバックで動いていて軌跡をとり、写真を取れば位置情報がつきます。たまたま、社会実験とやらで、鹿児島中央駅前で格安でレンタサイクルを借りられたので、それに乗って港へ行き、フェリーに乗っていた先でやっぱり格安でレンタサイクルを借りて、島内をぐるぐる回りました。GPSで示された場所に写真がリンクされていくので、「面白い面白い」と何十箇所もデータを取ったのですが、問題点が判明。アプリには「パソコンとの連携」という機能がありますが、情報の受け渡しはただのメール・・・・ゆえに70枚も80枚も取った写真をパソコンに吸い込むのはかなりきついことが判明しました。iPad内で操作が完結するのならまあ使い勝手がよいですが、パソコンへのデータ復帰に改善の余地ありです。

 明日朝こちらを発って戻ります。ああ、採点大会が待っている・・・・。

kago002.JPGkago001.JPG













今日の軌跡・・・・
こんな感じで自動記録されます。

kago003.JPGいかにも鹿児島・・・・な写真をどうぞ。
前方に桜島の視界が開けて「おおっ!」という感じでした。
富士山もいつかはこうなるんでしょうね。まあ、それが「自然」というものです。

iPadのカメラで撮りました。


posted by いとちり at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

Youtubeチャンネル更新情報

週末の鹿児島でのプレゼンに備えて、手元の「iPad地図帳」を、デジカメの動画機能で撮ってみました。
 久々にYoutubeに挙げましたので、ご笑覧くださいませ。KMZファイルも載せておきます。
 その1 iPadで旧版地形図(横浜編)
                        yokohamapldm42.kmz

 その2 日本のビール工場
                      beer-factory.kmz
 その3 富士山ハザードマップ
                      mtfuji.kmz
 
posted by いとちり at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月03日

地質図on iPad

 iPadに完全対応した「地質図」が出ました。
 産業技術総合研究所の「日本シームレス地質図」です。
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/db084/

 「シームレス」=継ぎ目がないという事です。Google Earthに対応するKMZファイルも配信しています。
 iPad版(iphoneやスマートフォンでもOK)は、インターネットに接続していることが条件で、Google Mapの上にレイヤを載せた感じになります。「ここはどんな地質?」と、知りたい場所を触ると、さっと文字の解説が出ます。そのまんま持ち出して楽しみたいところですね。KMZファイルをうまい事加工すれば、様々なデータとの重ね合わせもできるはずです。前回紹介した、津波の到達ラインと合わせてみるとまた実用的かもしれません。

(1)開いたところ。「シームレス」が実感できます。

chishitu001.jpg

















(2)うちのあたりです。GPSで「現在地」表示もできます。
chishitu002.jpg

















(3)「ここは何?」とタップすると、下に凡例の説明が表示されます。
chishitu003.jpg

















 勤務校の南の急な坂のところで地質が変わっているので何かなと思ってタップしてみたら、沖積層と火山岩層の境界でした。つまり、大昔、学校のあたりは溶岩に埋もれたという事です。
 3月15日の地震は溶岩層の地下が震源地でしたが、堆積層の地下を震源とする直下型地震が来た場合、同じくらいのマグニチュードでも、起こる被害は格段に違うはずです(阪神淡路大震災や、先日のニュージーランドの地震のような)。ちなみに、富士川沿いや潤井川沿いに、でっかい活断層が走っています。
東日本大震災以来、日本列島が東にグイッと引っ張られ、それによって各地の断層が動いていますから、
ある程度リスクがあることを知っておいた方がいいと思います。
 
 また、うちの近くを流れる潤井川沿いに、富士宮市の中心部にかけて
「火山岩屑層」が連なっていますこれは富士山が「山体崩壊」たまーにそういう事もあります。何しろ“成層火山”なので・・・・→詳しくはWikipedia”山体崩壊をどうぞ。)を起こしたときに大量の土砂が押し寄せてきた跡です。
 
 富士山がまるごと崩れるリスクはそんなに大きくありませんが(でも、ゼロではない)、「大沢崩れ」という現役の火山岩屑は続いているわけで、大雨のシーズンに大地震が来たりすると、「山津波」が起こるリスクをはらんでいます。

 などなど、この地図は「ハザードマップ」代わりに使えます。というか、ハザードマップを作れ作れと行政をせっついたり、災害があった後で「当たらなかったじゃないか」と文句を言うよりは、こうした一般主題図を自分で読みこなす知識とスキルを高めるのが、「地理でやるべき防災教育」なんじゃないかなと思ったりします。

【リンク】
 
紹介元です。群馬のIT地理先生のブログです。いつも楽しく拝見しています。
 地理屋にできること−わたしの地理的スキル−

 http://heartland.geocities.yahoo.co.jp/gl/itcz2008
posted by いとちり at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月28日

「牛丼地理学」概論

  iPadのアプリに「牛丼マップ」というのがありまして、地図を開くとひたすら上から牛丼のアイコンが降ってきて、最寄りの牛丼屋がわかります。
 http://www.d-advantage.jp/app/gyudonmap.html

 姉妹品に、カフェマップ、バーガーマップ、コンビニマップ、王将マップ等々がありまして、ひたすら雨あられのように降ってきます。

 まあ、普通の方ならば「お、これで最寄りの牛丼屋がわかるぜ!」というもんなんでしょうが、商売柄、「むー。商業地理の授業ネタに使えないものだろうか・・・」と、縮尺を大きくしたり、小さくしたり、無意味にいじっています。
 とりあえず、ここまでわかったことは、コンビニなどと違って牛丼屋は
「ライバルと距離を取らない」で集中的に立地するということでしょうか。業界用語でいうところのドミナント展開(→Wikipediaに徹しているということでしょうか。

 まず、牛丼を常食する人間が多い場所は都市部、それも圧倒的に東京に多いという前提で成り立っています。(↓図示するとこうなります)。これは、食事を安く、手っ取り早く済ませてそこそこ食べた気になりたい男達(たまに女性)が、東京圏に集中している事を意味します。サラリーマンもそうですが、休みの日に大枚はたいて東京さ出てきて、ご飯を食べる暇をも惜しんで何かをしたいおにーさん、おっさんの需要もあると見られます。
IMG_0096.jpgIMG_0101.jpg

















こういう人々は、一度
「よし、昼飯は牛丼でさっと済ませるか」と思うと、あまり浮気はしません。例えば、吉野家に行こうと思って満員だった場合、「じゃあ、しょうがない、ラーメンにするか」とはならず、「しょーがねーなー、じゃあ、すき家にしとくか」となる確率が非常に高いと思われます。逆の見方をすれば、お客の「牛丼食いたい欲」がそがれる前に、さっとリカバーしてしまおうという作戦なのでしょう。
 また、ご飯の上に煮た牛肉と玉ねぎをのせるだけというシンプルさに、各店ごとの微妙な違いが出しづらい(わかってもらいづらい)料理なので、あえて競合他社と並べることによって、味やメニューの品ぞろえなど、微妙な違いを分かってもらおうという策略もあるのかもしれません。

 
 それ故に、
「牛丼屋の隣は牛丼屋、そのまた隣も牛丼屋」という、奇妙な立地展開が繰り広げられやすいのです。(↓例えば、こんな感じ)。地方に住んでいると絶対にお目にかかれない光景なので、東京を歩いていてこういう光景を見つけると嬉しくなります。
gyu3.jpg











 とにかく、東京はものすごく牛丼屋さんが密集しています。大阪も多いですが、そうでもないような気がします(ただ、うどんも出す「なか卯」が多いのは土地柄かもしれません)。

 逆に、牛丼屋さんがほとんどないエリア、
「牛丼真空地帯」を探すのもなかなか楽しいものがあります。
 例えばこちら(↓)。
IMG_0117.jpg これは、住民がハイソで牛丼なんぞお召し上がりにならないというよりは、閑静な住宅地の環境を守るために、深夜営業や24時間営業を行う飲食店の進出に待ったをかけている(あるいは、ビルの大家さんが貸したがらない)と考える方が自然なのではないかと思います。中島みゆきの歌にもあるように、牛丼屋は、「飲み明かした後の、超不健康な夜食」(でもこれがまた美味い)という需要もありますから。












 「だから何なん?」と言われればそれまでなんですが、まあ商業地理学の入口(分布や出店形態を地図に表して、なぜそうなるのかを考えて立証する)を示す分には、それなりに使える教材になるのではないかなと思いました。

 これで個々の牛丼店の住所を基にいろんな属性データと重ね合わせたり、1kuあたりの牛丼店数が最も多い場所の抽出、チェーンによる立地戦略の違い、最適な配送ルートの設定とかになると、完璧に商業地理学の研究になって来るんでしょうが、まあiPad見せながら、「うわー、すごい集中だねぇ」なんて言っているくらいが、高校レベルではちょうどいいのかもしれません。

 6月ぐらいから、某雑誌でiPadの地図アプリに関する連載を始めます。しばらくは、iPad片手に、色々と試行錯誤の日々になりそうです。



posted by いとちり at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする