2012年10月06日

「ふじぶらり」ver2.0公開

  わが地元、静岡県富士市をフューチャーして、細々と作っておりますiPhone/iPadアプリ「ふじぶらり」。
 ようやくver2.0を公開しました。

 
 ダウンロードはこちらから。

 
 
http://itunes.apple.com/jp/app/fujiburari/id530424464?mt=8

 
   バージョンアップのポイントは2つです。ひとつは、「ちずぶらり」シリーズ全体の安定性向上にあわせて操作画面が変わっています。ver1では、起動時にちらっと見えていた富士山の壁紙画像(富士山官公交流ビューロー様提供)が、常時見られるようになりました。
hyoshi1.jpg

もうひとつ、地元密着の地図を2種類アップしました。

@つけナポリタンマップ
 ご当地B級グルメ、お箸で食べるスパゲッティのつけ麺(トマト風味)のお店が随分増えてきました。市内のレストランにイタリア色ののぼりが増えてきましたが、「いったいどんな料理を出しているんだろう」と関心をもたれている市民も多いのでは(何より私がその一人)ということで、公式サイトからお店紹介を転載させていただいて、地図と合体させました。GPS対応。背景地図は、富士市観光課からいただいた「ふじさんぽマップ」です。ボタン一つで普通のマップ(iOS6では何かと評判のApple純正、それ以前ではGoogle Map)
に切り替わります。

hyoshi2.jpgnapo2.jpg

Aマイレール 岳南鉄道クラシックス
  鉄道友の会静岡支部の石川副会長が、静岡新聞に長期連載したエッセイ「マイレール」から、岳南鉄道に関するものを取り出し、岳南鉄道からお借りした秘蔵の写真(昭和33年ごろ)と地形図(昭和31年版)を一つにまとめました。建設中の新幹線のそばを通る旧型車両、できたばかりの新幹線と併走する岳鉄、田子浦港ができる前の海岸など、貴重な資料が満載です。
hyoshi3.jpg

  岳南鉄道も、貨物営業が廃止されて経営が厳しくなっているようです。採算性や代替輸送に関する議論も出ていますが、この写真に登場する古い電気機関車(戦前の製造のものもあるので、当時から古い”)が、今も「動態保存」されていることを忘れてはいけません。

 今回、この地図を作るに当たり、資料を読んだり当時を知るベテラン社員の方にお話を聞く機会に恵まれました。「貨物メイン」(だった)と受け止められがちな岳鉄ですが、開業当初は伊豆箱根鉄道の傘下で、東は旧吉原市から沼津、三島をつなぎ、西は旧鷹岡町を縦断して身延線入山瀬につなぐ計画だったようです。ポスト・モータリゼーションの「富士市」の公共交通を考える上で、一つのヒントになるような気がします。

 派手さはないかもしれませんが、岳南鉄道とその沿線の歴史を一つ一つ掘り起こしていくことで、鉄道ファンだけでなく、地域の文化遺産として活かせるのではないかと確信しています。
 iPhone/iPadをお持ちの方、無料ですので是非お試し下さい。また、現地を踏査されることをオススメします。
【ふじぶらりのFacebookページやってます】
https://www.facebook.com/pages/%E3%81%B5%E3%81%98%E3%81%B6%E3%82%89%E3%82%8A/319509574794006
posted by いとちり at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月24日

Field work with iPad 富士山-レーニア山共同教材開発ワークショップ

  8月上旬に、静岡から山梨にかけて行われたワークショップのプレゼンスライドです。アメリカ・ワシントン州(首都ではなく、シアトルがある方の州です)の中高の先生、国立公園の職員、財団の職員が来られて富士山周辺の巡検を織り交ぜながら、双方のレッスンプランを交換して議論をしました。

  このスライドはいわば「理論編」でありまして、「実践編」ということで、レンタルで借りてきたiPadを富士山の山中を含めて持ち込んで、実際に操作してもらいながら使い心地を聞きました。さすがに山中ではかさばりますし、いちいちリュックから出せませんので、「iPhoneの方がいいね」という感じでしたが、富士市内の街歩きには、標高や地形がわかって、そこそこ重宝していただいたと思います。

 あらかじめ、専用のWebサイトを立ち上げて、iPadからサイトにアクセスしてGoogle Earth用のkmlファイルをダウンロードしてもらう方法と、オフラインでも動くアプリ「ふじぶらり」を試していただきました。やはり、オフラインで動く方が安定していて使いやすかったです。ただ、ほぼ無料で自由に地図を作ってiPadで持ち運べることを考えると、Google Earth方式に分があるようにも思えます。同じくレンタルで借りたwifi端末も、5台つなぐぐらいではまともに動きました。

 特設サイトへのリンクも貼ります。お手元にiPadがあれば、ためしに開いてみて貰えばと思います。

【スライド】(サイト″slide share”にリンクします)

Field work with iPad from Tomoaki Ito

【リンク】 フィールドワーク用特設サイト
http://www.itochiri.jp/ipadmapi/
各種KMLファイルがダウンロードできます。

「ふじぶらり公式サイト」 iPhone/ipad 無料アプリ
http://fujiburari.com/

「富士山・レーニア山教育交流プロジェクト」
公式サイトです。2012年ワークショップのページには、他のプレゼンや当日の写真が公開されています。写真に出てくる学校の景色は、我が勤務校です。
http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/rainier-fuji/

※日本語の発表レジュメはこちら。
http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/rainier-fuji/lesson_plan/lesson_jp2012_002.pdf
posted by いとちり at 21:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月19日

「ふじぶらり」のビジョン(とりあえずver3.0あたりまで)

 公開から1週間、初めてダウンロード数を教えてもらいましたが、快調です。国内はもとより外国(特に中国語圏)からたくさんダウンロードを頂いているようです。
 

 公式サイトからiTunesに飛べますので、よろしければどうぞ。

  http://fujiburari.com/ 

 さて、Ver1.0として公開が始まった「ふじぶらり」ですが、何をもってしてバージョンアップいうのかと、このプロジェクトのゴールについて書いておきたいと思います。
 まず、バージョンについて。

 バージョン1.xは、市内の様々な団体(鉄道会社、商工会議所、観光協会、市役所、商工会、商店会、NPO等々)が出されている
「観光案内図」を集めて位置合わせをし、掲載されている内容をアイコンからのリンクで表示できるようにすることです。いわば、「観光案内の地図帳」を作っています。GPSで現在地が表示され別々のところで公開されていた音声や写真を地図とリンクさせることによって、新しい楽しみ方を提案しています。

 例えば、富士山観光交流ビューローさんが出されている「富士山100景写真コンテスト」。応募にあたっては、あらかじめ定められた100のエリアから撮影場所を選んで報告する仕組みになっていますが、入選作と、エリアを示す地図が別々に公開されています。これをアプリ上で合体させたのが、「富士山100景マップ」です。これから富士山の写真を撮りに来られる方、富士山周辺を通られる方(曇っていても見られます)に楽しんでもらうべく、ちゃんと100箇所写真を埋め込もうと頑張っています。
fuji1001.jpg

 同時並行で進めているのがVer.2.x。これは、市役所からお借りした、観光案内図の原データから、最低限の地図情報だけを取り出した「観光白地図」を作成して、その上に、市民の皆さんの各種団体の方々に得意分野の地理情報をアップしていただこうという取り組みです。現在、岳南鉄道の振興を行っている団体、工場の夜景をセミプロ級で撮られている方、鉄道写真の大ベテランの方々等に打診をさせてもらっています。中でも、古い景観や、鉄道の写真についてはそれにふさわしい地図をということで、旧版地形図の二次利用申請を進めています。

 Ver.3.xは、防災教育、地理教育への応用です。下の図は、GISソフトで描いた富士市の1m単位の標高区分図ですが、こうしたデジタル地図やハザードマップを携帯できるように進めてまいります。
 富士市では、この春から海抜表示の看板が大幅に増えました。一つ一つは何気なく見過ごしがちですが、地図の上にピンを置いて、周辺の景色と合わせて一望できたら、いろいろと気づくところがあるのではないかと思っています。
50cmtago.jpghyoko.jpg
この素材については、本校の生徒の皆さん(生徒会防災委員会のみなさん)が携帯電話片手に集めてきてくれると思いますので、秋頃から本格的に取り組んでいこうと思っています。
 
 
 


 社会実験として行っている、このプロジェクトの目的は3つあります。
 

 (1)ひとつは、高校発の地域おこし活動の実験です。地理教師と生徒たちが地域とタッグをくんでどこまでできるのか、どんな手続きが必要なのかを言語化して、ノウハウを蓄積してまいります。

 (2)二つ目は、そのノウハウを活かして、東日本大震災の被災地の復興教育に生かしていくことです。「震災記憶地図」http://eq.stroly.com/about)という、「ふじぶらり」同様のアプリが既に無料で公開されていますので、東北の各地では、その気になれば明日からでも地図をアップして点を打ち込むことは可能です。

 ちなみに、ベースマップの観光案内図の多くは、私が国際地図学会の主査の立場で自治体や観光協会と交渉して掲載しています。しかし、「さあ、情報をアップしてください」といっても、どこにどんな方がいて、どんな情報をアップすればいいのかという情報の収集や、地図や写真の掲載に際しての粘り強い交渉(根回し)が必要です。地図をアプリ化するにはどんなプロセスを踏めばいいのか、上に載せるソースはどうやって探して、どう交通整理したら良いのかなど、有形無形のノウハウを、復興教育の最前線に立つ先生方に伝えていければと思っています。

(3)三つ目は、「デジタル教科書」(デジタル地図帳)時代を見越した新しい地図の使い方の提案です。
「何ページを開いて・・・」から、いつでも開けて、むしろ教室の外で活躍する「地図帳」、ユーザーがどんどん地図や情報を足していける「地図帳」・・・それらを普及させていくことで(選択科目で地理をとっているか否かにかかわらず)「地理の学び」は大きく変わっていくものと見ています。むしろ、高校時代に地理を履修せずに大人になってしまった社会人の方に触れていただいて、
「地図って面白いもんだなあ」と思っていただければと願っています。

 「電子辞書」がいつの間にか普及したように、「電子地図帳」は必ず普及します。その際に、これまでの
「日本」「世界」というくくりに加えて「ジモト」というカテゴリを設けて、「自分でジモトの地図を作っていく楽しみ」「自分が発信した情報が、地元の方や訪問者の役に立つことの面白さ」を味わってもらうことで、地理教育に新たな息吹を吹き込もうと企んでおります。

 長くなりましたけど、このアプリは単なる
「まちおこしアプリ」にあらずです。Ver2では旧版地形図が登場します。Ver.3ではハザードマップやGISデータが登場します。そしてVer4では・・・・?また考えてまいります。

 「国際地図学会学校GIS教育専門部会」主査として取り組む初の大仕事。1年後、大きく育て上げられればと思っております。
posted by いとちり at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月08日

「ふじぶらり」動画デモ

 公開に向けて審査中のiPadアプリ、「ふじぶらり」のデモ版をデジカメ動画で撮ってみました。  「吉原旧町名地図」からは、今週末行われる「吉原祇園祭」のお囃子(各町内によって曲が違います)が、「富士山100景写真コンテスト地図」からは、それぞれの対象スポットで撮られた写真を埋め込んでいます(まだまだ100に達していないので、せっせと合間を見つけて入れています)。      屋外に持ち出して試していますが、GPSによる現在地表示の精度もなかなかよろしいです。  また「デモ動画・屋外編」も作ってみようと思います。  まもなく公開(のはず)です。公開が始まれば、このブログおよび公式サイト(http://fujiburari.com/)  からリンクを張りますので、iPadおよびiPhoneユーザーの方はぜひお試しください。無料です。  
posted by いとちり at 05:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月05日

「ふじぶらり」公式ブログ

 開発中のiPad用ローカル地図帳アプリ「ふじぶらり」の公式ブログを立ち上げました。    ラジオに出させてもらってので、その周辺のことを書きました。   サイトともどもよろしくお願いします。  http://fujiburari.seesaa.net/  アプリの公開が、お祭りに間に合えばいいのですが・・・・。 gion.jpg  
posted by いとちり at 06:21| Comment(1) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする