3年生の最終授業、クローズアップ現代の「コンビニ論争」(12月11日放映)を見てもらいました。
世界に正解はない。だから地理を学び、図示して考える。などとかっこつけたことを言いつつ、3年生の十号を締めくくりました。大学に行ったら、是非テレビの中や本の著者として活躍する先生方を相手に、がんがん議論をする学生になって欲しいと思います。何度も言いますが、「大学の学びは、アフター講義にあり」ですよ。
コンビニの24時間営業をやめるか(やめられるのか)は、結構ホットな議論になっているようで、今日のビデオもYou tubeにもアップされていました。「コンビニ 論争」で検索すると出てきます。 1つだけ貼っておきます。
コンビニを24時間、何事もなかったかのごとく動かすには莫大なエネルギーと経費がかかるにも関わらず、もうけはほとんどなし。強盗や暴漢のリスクはあるわ、経営者はしんどいわ、とにかく大変なわけです。近頃は、スーパーやファーストフードも24時間化して、「ちょっと、過剰サービスなんじゃないの?」と思うこの頃。夜勤と深夜営業は何とかならないものかなとつくづく思いました。
番組の最後に出ていた広島県呉市にオープンした7時〜11時のローソン。実は、同社が環境対策へのメッセージを込めて、技術の粋を結集して建てた究極のエココンビニとして、業界では有名のようです。まあ、車もそうなんですが、ハイブリッドカーを選ぶより、乗らない、使わないのが一番なんですが、これからはこういうコンビニが増えていくのかもしれません。
20代の頃、修学旅行先のコーディネートで歩き回った環境先進国・ドイツには、そもそも「コンビニ」がありません。スーパーを含むほとんどの店が8時には完全閉店。しかも日曜は休み。カメラの電池か何かが必要になり、宿の人に聞いたら「ガソリンスタンドなら、なんと10時まで開いてるぞ」と言われ、宿から街灯もない真っ暗な田舎道を懐中電灯片手に買いに行った記憶があります。今の日本だったら信じられない話ですが、この国の人々は、みんな「そんなもんだ」ということで暮らしています。日曜は教会に行ってゆったりする日。夜は家族と団欒して、とっとと寝る(その代わり朝のスタートはむちゃくちゃ早く、学校は朝7時半から)。「筋金入りのエコライフ」がそこにありました。
いろいろと示唆に富む話題です。どこかで思い出してもらえると嬉しいです。
【リンク】
●呉市の「エココンビニ」(ローソンのプレスリリースから)
●全国初の「環境コンビニ」が誕生(呉インターネット写真ニュース)
(LED照明など、内部の写真などが詳しく載ってます)
●Eco建築探訪「ローソンの電力使用料を削減せよ−ローソン4つの挑戦」
(建築コンサルタント水谷義和氏のコラム)
●理系じゃけん(エンジニア「めたのさえた」氏のブログ)
「これだけのものを作るのにかかった環境負荷を何年かかって返せるのか、全然触れられていないという「理系的突っ込み」がクール。他の理系に特化した記事は、理系の高校生には有益だと思います。