週2時間の2年生地理B。テスト範囲を作るために、GIS実習とは余り縁がありませんでしたが、今日ふと思いついてパソコン室で授業をしてみました。
「日本の地形」のイントロ。プレート境界や山脈などを解説した上で、地図帳を見ながらフォッサマグナと中央構造線をなぞるというのが定番の流れですが、この「フォッサマグナなぞり」の作業を「地理院地図」でやってみました。
画面を見ながら操作すること、拡大縮小が容易なこと、立体化できること、地図帳ライクな地図と衛星写真、標高区分図などを切り替えられることなど、デジタル地図ならではの利点があります。難点は、プリントアウトやクラウドサービスでも使わない限り、作図した画面を持ち帰れないこと。将来的には、いちいちパソコン教室に集まらなくても、教室で各自の端末で描いてそのまま保存したり、クラウド上においてスマホで見るようなことも当たり前になっているかもしれません。
今ある環境で、レギュラーの授業に自然にGISをピンポイントで活用するか・・・現状では、まず「部屋の確保」ありきですが、近い将来一人一台端末所有が当たり前になる時を見据えて、2週に1回ぐらいのペースでGISを取り入れて行けたらと思っています。3年生の4単位ものは、昨日の学会報告の通り、「金曜日はGISの日」にしていますので、実習はもとより、問題演習やレギュラーの授業でのスポット投入にも取り組んでいきたいと思います。
今日の地理院地図の実習は、マニュアルなしで行いましたが、他のクラスでの用途を見据えて即席のマニュアルを書いてみました。今回は広域の地図でフォッサマグナを扱いましたが、立体化や断面図などは、地形図レベルでも応用が利くと思います。
マニュアルはこちら fault.pdf
7/19 一部改訂(標高区分図と陰影起伏図を追加する方法を記載)