2009年08月05日

地理オリンピックがNHKに出ました。

 校務の都合で大会3日目にして筑波を離れてまいりました。今日も1日、平常勤務・平常育児・平常家事を終えてパソコンに向かっております。あーあ、今頃フェアウェルパーティー、カルチュラルプレゼンテーションナイト、盛り上がってんだろうなあ・・・・・。と思いつつ。明日は閉会式、表彰です。

 それはそうと、開会式の模様がNHKニュースで流れましたね。記者さんが「夕方の県内ローカルには出ますよ」とおっしゃってたのが、「お昼の全国」に昇格!。詳しくは、こちらの動画をどうぞ。

NHK090802.jpg

http://www3.nhk.or.jp/news/k10014659611000.html

大会の模様はまた追って・・・・。

 

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2009年08月02日

地理オリンピック2009 開幕

 筑波より。2日目です。 

 いよいよ始まりました。アジア・太平洋地域国際地理オリンピック。
成り行きで司会進行のような役回りとなり、1年間に発するであろう英語の9割分ぐらいはしゃべったような気がします。聞き取りは3回聞いて、はいはいというレベル。インプットとアウトプットのバランスが取れないのが私の語学力です。耳が出来てないというか、生活の中にリスニングがないのでいかんです。メキシコの方も、台湾の方も、はるばる24時間かけて到着された、昨年度の開催国チュニジアの委員長先生も、英語がお上手(ご本人はフランス語版Windowsを使っていました。持込みのパソコンの設定を手伝いつつ、去年の写真や動画を見せてもらいました)。 まあ、この手の会合の場合、耳が出来た頃に「さよなら」となってしまうのがいつものパターンですが。

  それはどうでもよいとして、今日のハイライトです。今日は午前中筆記試験(120分)を行い、お昼(ほか弁の幕の内弁当)の後、筑波大学のキャンパスツアー(その間に試験の採点)、明日のフィールドワーク試験のガイダンスとグループ別にフィールドワーク準備、夕食(元気寿司)ののち、宿舎へという日程でした。開始午前8時、終了、午後8時。12時間の競技。明日は終日外を歩きます。涼しめなのが少しの幸いです。 昼の浅草ランチ、夜の焼肉大会を楽しみに頑張ります。

〇開会式 

筆記試験を控えているので、各国の自己紹介と、日程説明と簡素に行われました。 

日本代表

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合言葉は「We have come from Coast to Coast」

オホーツク海以外(太平洋、瀬戸内海、日本海、東シナ海)の海岸沿いの人たちが集まりました。 名実共に「全日本」体制のメンバーです。

メモを片手に挨拶をしているのが、チームリーダーの鹿児島県立屋久高校(屋久島)の永田先生。 

メキシコ代表

teamMexico.jpg

数万人規模の予選を勝ち抜いた、精鋭です。

 台湾代表

teamtaiwan.jpg 

「黒一点」の台湾チーム。英語と韓国語に堪能な選手もいました。

リーダー2人に加え、実行委員会から2人の女性役員が来日されています。

オーストラリア代表

Australia.jpg 

National Geographic社のバックアップによる揃いのユニフォーム。

各選手は州予選を経て、最終予選に出ましたので、それぞれ出身州が違います。 

〇キャンパスツアー

garden.jpg tour3.jpg

大学院生のガイドによる、キャンパスツアー。「この音は、何?」メキシコの選手がセミをやたらに珍しがり、一同、「実物を見せてやろう」とのことで、しばらく木の側でセミ探しをしています。なかなか動けません。

大学の記念館、GIS研究室などを見学しました。

guidance.jpg guidance2.jpg

明日のフィールドワーク試験のガイダンス 個別ペーパーテストとグループ別プレゼンテーション審査を行います。

discuss.jpg

3〜4人のグループ(くじ引きで決めました)で、下調べの時間です。

明日は8時に宿舎を出て、一路、秋葉原を目指します。

 

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2009年08月01日

地理オリンピック前夜祭

  筑波にやってまいりました。ホテルにLANがついているので、気持ちよく仕事が出来ます。

今日は、大学に行ってフィールドワーク試験の問題の訳のチェックをしました。ALTの先生に

チェックを入れてもらってメールで送った訳がきれいなフォーマットになっていて感動でした。

 なかなか「むぅ」とうなれそうな問題です。試験が終わったらアップして、外国の方々が日本の地理を語ってもらえるようになったらと思います。

 夕方、日本チーム、オーストラリアチームが筑波入り。メキシコチームと台湾チームは昨日から筑波入りしていて、今日は「皇居へ行った」とか、「新宿の都庁に行った」とか、話してくれました。オーストラリアチームは今朝ブリズベンを出て、9時間がかりで来たそうです。彼らの到着を待ってからの遅い歓迎パーティー(21:00スタート)。筑波センターのそば屋さんで、みなさん蕎麦に悪戦苦闘されていました。私は、台湾のスタッフと同じテーブルで、2年ぶりの再会です。来年、世界大会を自国で行う台湾。他のライバルと競り勝った要因として、「経験がものを言った」とのこと。いずれ世界大会を目指す日本としても、この大会を是非成功に導きたいものだと思いました。

 北は北海道から南は鹿児島・屋久島まで、全国から実行委員の先生方が続々と集結しつつあります。皆さん忙しいので、1日なり2日なり、出られる日をリレーしつつ、色々な仕事を割り振ってあります。参加賞のTシャツをより分けながら、「うわー、こんなに来るのか」と感心しつつ、地理教員としての横のつながりを実感しました。この6日間は、日本の地理教育にも何かしかのインパクトを与えるイベントになる事は間違いありません。

 いよいよ、明日から競技が始まります。英語漬けの日々ですが、楽しみです。

 

  geolympiad001.jpg 

ホテルのロビーにて談笑する各国選手団(20:40)

 

  

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2009年07月31日

ようこそ日本へ

 明後日、8月2日より、アジア・太平洋国際地理オリンピックが始まります。

 各国選手は明日、8月1日に来日。私も明日の夕方、筑波入りします。

 久々に英語漬けが待っています。校務の関係で、8月4日のフィールドワーク試験を見届けてから離脱してしまいますが、現地から速報をアップできればと思っています。

 さて、代表選手の皆さんに関する情報を各国のサイトからでひろってみました。

 「さあ、Japanだよ、Japan。行くよー!フィールドワークは、あの″Akiba”だよー」と、きっと今頃わくわく(?)されてることでしょう。気を付けていらしてください。

〇オーストラリアチーム

http://www.rgsq.org.au/aprgoc.htm

〇台湾チーム

http://www.geo.ntnu.edu.tw/faculty/ShenSM/PromotingGeog/www_GeogOlympiad/Senior%20Geo/newSeniorIndex.htm

〇メキシコチーム

高校生年代のサイトは発見できませんでした。お会いした時に聞きます。

今月の11日〜16日の日程で、中学生年代の世界大会(National Geographic World Championship:日本は参加していませんが、アジア・太平洋地域からはオーストラリアと台湾が参加。)をメキシコシティで行いました。優勝はカナダ、銀メダルはアメリカ、銅メダルはポーランドだそうです。

〇日本チーム

 合宿でお会いしました。あんまり気張らず、ぜひぜひホスト役として頑張ってください。

 新聞に載った個別紹介記事はこちらです。

 代表の横顔(いとちり2009年4月8日)

 http://www.itochiri.jp/article/13429165.html

【おまけ】

北米では、中学生年代の「World Championship」が人気です。

テレビ中継もされるらしく、Youtubeで検索をかけると、結構出てきます。

2009年アメリカ予選・決勝戦の「ファイナルアンサー」

Q 国の西端に「Timis」という郡を持つ、ヨーロッパの国はどこですか?

(答え:ルーマニア)

 

分かんないのが悔しかったんで、調べました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Timi%C5%9F_County

テキサス代表の、エリック・ヤン君が、優勝賞金25000ドルを獲得。お父さんお母さん感激。

この財力と企画力を以てして、アメリカには是非高校生年代の大会にも参戦してほしいものですが、クイズ番組的な中学生年代の大会と違って、「徹底的に考えさせる問題」中心の高校生大会は、あんまり「絵にならない」ので、スポンサーがつかず、躊躇してるのかなと思います。

2007年、メキシコチームが世界を制覇した時の瞬間の映像

この世代の生徒達が「高校生・メキシコ代表」として来るわけです。

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2009年07月29日

お願い、ほどよく晴れて・・・!

 さあ、いよいよやってまいりました。地理オリンピックアジア・太平洋大会

 今週末、8月2日から6日まで、日本・オーストラリア・メキシコ・台湾の4カ国で「地理・アジア一」をかけての勝負です。

 てんやわんやの7月の仕事の合間を縫って、スタッフの先生方、ボランティアの学生さんは着々と準備を進めていらっしゃいます。かくいう私も、公式サイトの更新を着々と・・・・すみません。今、日本語サイトの原稿を提出しました。チェックを経て、間もなくアップされると思います。需要を考えて、実は英語版サイトの方を先に書き換えました。Google Mapを使ったフィールドワーク試験公式インフォメーションマップ渾身の一作・・・・というほどでもないですが、結構手間がかかりました。

 手間と言えば、スタッフ総出で廻ったフィールドワーク試験の下見。メイン会場が筑波大学であり、ナウな日本とレトロな日本、都会から郊外への開発の波を見せるなら、やっぱり、つくばエクスプレス沿線しかないでしょうということで、東京・埼玉・茨城の地理の先生方が総力を挙げてコースを作って下さいました。

 午前9:30秋葉原駅集合。歩き歩き、TX(つくばエクスプレスを現地ではこう略す)に乗っては降り、乗っては降りで、終点の筑波駅にたどり着いたのが午後5時。ひたすら暑い・・・・!問題を作るのは、各々の実行委員の仕事でありまして、選手たちは全く問題を知らされないまま8月2日を4人1組(国をMiXします)で歩き、 8月3日に初めて問題とご対面と相成ります。つまり、何を聞かれるか、考えながら歩かなければいけないのが地理オリンピック名物フィールドワークテストなわけです。 昨年は、灼熱のチュニジアの砂漠を2泊3日で走破して、ラクダに乗りながらテストをしたそうですが、モンスーン吹く関東平野を、自動改札で駆け抜けるフィールドワークもなかなかにタフです。

 台湾大会に出た時に思った出題のポイントは、@知識に頼らず、景色や地図から読み取れることを聞く(地元国の子に有利にならないように)A文字を読まなければわからないことは出題しない(漢字が読めない国の子に不利になるので)B納得いくような解答を用意し、明確な採点基準を設けられる(各国の先生方の前で出題方針と採点基準を“英語で”説明しなければならない上、先生方の突っ込みが相当きつい)。

 何を出そうか頭をひねりながら歩くという作業もかなり疲れます。手元には大量のデジカメ写真が・・・・・。宿題を抱えた子供のようです。地理オリンピック、教師も相当鍛えられます。

 8月3日は今のところ曇り時々晴れ。ほどよく暑い程度でお願いしたいものです。

 

 rice1.jpgakihabara1.jpg

 Q 屋敷林のある家と田んぼです。秋葉原の電気街です。

  さあ、どんな問いを立てましょうか?

【リンク】

台湾帰国速報(いとちり2007年07月18日)

ちょうど、フィールドワーク試験の採点会議で「うーん、わかんない」と悩む場面が。

http://www.itochiri.jp/article/13194621.html

地理オリンピック引率記(いとちり2007年9月1日)

月刊「地理」に寄せた帰国レポート。なんか熱いこと、書いてます。

このときお世話になった台湾の先生方と再会できるのが、今からとても楽しみです。

http://www.itochiri.jp/article/13203154.html

posted by いとちり at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 地理オリンピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする