2014年01月23日

身近な富士山が”オープンデータ”に―「富岳3776景」プロジェクトが始動

  昨年より、富士山周辺の(ややマニアックな)地理情報をiPad/iPhoneでお届けするアプリ、「ふじぶらり」を運営しています。

https://itunes.apple.com/jp/app/fujiburari/id530424464?mt=8
 その中で、海外ユーザーを含めて一番人気なのが、富士市が毎年行っている「富士山100景写真コンテスト」の作品を撮影エリアに置いた地図です。Webで公開はされているものの、版権がいろいろとややこしく、アプリ化には結構手間がかかりました。

burari.jpg

そんな経験をした私にとって、今日から正式に運用が始まった、静岡県と山梨県の合同プロジェクト、「富岳3776景」は非常に画期的なものです。
fugaku.jpg
http://fugaku3776.okfn.jp/

  これは、スマホ等で富士山を撮影し、位置情報付きの写真をTwitterで投稿したり、専用のWebサイトにアップロードすると、地図上に位置が表示され、共有できるというものです。2月23日(富士山の日)までの期間限定で、その後、写真そのものと位置情報の生データを誰でも自由に使えるように公開するというものです(規約の関係で、twitter経由の写真は二次利用不可)。

 既に投稿が集まりつつありますが、プロ顔負けの写真から、“路地裏の富士山”に至るまで、様々です。
地元に住んでいると、なかなか意識して富士山を写真に収める事がないのですが、「いかにも観光用」という美しい風景だけでなく、「大きな里山」としての富士山の日常を投稿できればと持っています。

 オープンデータ化は、ぜひ「ふじぶらり」に転載したいと考えています。
 お手持ちの写真や旅行で通過する際など、ぜひ富士山の写真を積極的にアップしていただけると助かります。私は今日、2枚アップしました。地元にお住いの皆様、毎日の通勤の行きかえりに、あるいは街並みの中に富士山を見つけたらパシャッと撮りましょう。そして「地元ならでは」のテイスト感あふれる写真でプロジェクトを盛り上げましょう。
obuchi.jpg
富士市総合運動公園入口のロータリーにある
溶岩のモニュメント。ここまで溶岩が流れ、厚く重なっていることがわかります。

gaku001.jpg
岳南鉄道富士岡駅から見たED291(昭和2年製!)と富士山


posted by いとちり at 22:23| Comment(1) | TrackBack(0) | City&Mt.富士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月21日

岳南鉄道を救え!

 JR東海道線の吉原駅から、富士市と沼津市の境界付近、岳南江尾駅を結ぶ私鉄、「岳南鉄道」が存亡の危機にあります。もともと、収入の半分以上を沿線の製紙工場の貨物輸送に頼っていたのですが、来年度から「貨物ゼロ」になるためです。これまでも、赤字を関連事業(主に貸し切りバス)や、親会社の富士急行からの援助で埋め合わせできなくなりました。

 地理で「工業」を扱う際、マンチェスターとリバプールの関係になぞらえて(内陸の水が得やすい工業地域と輸出入の港)説明したり、沿線をフィールドワークのネタにしたり(地理オリンピックの「強化合宿」もしました)何かと縁がある鉄道なのですが、申し訳ないですが普段はあまり利用しません。ただ、車両や駅がレトロな雰囲気を醸し出しており、「第二の銚子電鉄」にならないものかなと見ていたのですが、いよいよ来るべき時が来たという感じです。

 そんな中、通学に岳鉄を利用している高校生を中心に、署名活動が始まりました。今どきらしく、ブログとTwitterが立ち上がっています。うちの学校の生徒さんも幹部だとか。

●Save!岳鉄レンジャーYoungの会
http://ameblo.jp/gakutetu/

冷ややかな反応の大人もいるようですが(例えば、普段からお付き合いのある市議さんのブログのコメント欄など)、私は地域の足であり、大事な「観光資源」(特に鉄道好きの皆様にとっては必須です)だと思います。なぜ鉄っちゃんにとって重要な観光資源化については・・・・・このブログ内であちこち書き散らかしていますので割愛しますが、何とか継続させるために、色々考えたいと思います。
フジブログ!・・・岳南鉄道廃止について
http://orz.fujiblog.jp/?month=201112
posted by いとちり at 08:15| Comment(0) | TrackBack(0) | City&Mt.富士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月29日

行ってきました。

 南相馬市行きの支援物資集約会場に行ってきました。
 
 「富士山メッセ」という、展示会場が巨大な倉庫のようになっていて、整然と仕分けがされていました。
 事前に提供する物資を絞っていたためか、実にスムーズに渡すことができました。
 駐車場をさばく人、物資を受け取る人、積み上げる人、きれいに分担が出来ていました。
 職員さんもボランティアさんも、にこやかに
「ありがとうございます!」と言ってもらえて、渡した方も気持ちよかったです。

 保育園を早引きして、子供も連れて行きました。こういうシーンを見せるのもまあいい教育かなと。
 お互いに助け合いですし、こういう「チームプレー」を積み重ねる事が、いざ自分達が助けてもらう時のしなやかさにつながっていくのではないかと思います。

 トラックで持っていくドライバーの皆さんの交通安全をお祈りします。
 南相馬市のみなさん、何かと便利らしいと聞きましたので、ラップを束で預けさせてもらいました。こんなことぐらいしかできなくて申し訳ないですが、お使いください。

 ところで、日本地理学会が、
「2万5千分の1 津波被害マップ」(速報版)を公開しました。既に20万分の1地勢図上で示した地図を国土地理院が公開していますが、より精度の高い空中写真判読です。
http://danso.env.nagoya-u.ac.jp/20110311/

 今のところ、アナログ地図(色鉛筆手塗りのスキャン画像)ですが、専門家集団による二重チェックが入っていますので、内容はかなり信頼できます。自分達の住む近隣の海岸との類似性、相違点、今後の対策を考える上で重要な資料になると思います。
 「電子国土」によるデジタル化も同時進行中ということですので、出来上がったら、また「地図太郎」等で読み込めるように考えてみたいと思います。
posted by いとちり at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | City&Mt.富士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月27日

南相馬市行き支援物資

 昨日、富士市内の防災無線で「市民の皆さんは、3月29日に支援物資を持って富士山メッセへ集合!」というアナウンスがありました。計画停電があるとかないとか、真夜中に緊急地震速報(幸いなことに空振りが続いていますが)が流れたり、すっかり防災無線づいているこの頃ですが、「おっ!珍しいアナウンスだな」と感じた市民の方も多かったのではないかと思います。

 どこに持っていくのかな?と調べたところ、行く先は、福島県の南相馬市だそうです。
 原発の関係で「屋内退避」から「自主避難勧告」となり、とにかくモノが届かないため、市長さん直々に富士市長に要請があったとか。

 必要物資など、詳しくは富士市のWebサイトで。
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/hp/menu000029200/hpg000029178.htm

 静岡県は、昨日、岩手県の遠野市に現地連絡本部を立ち上げました。
 熱海市の観光協会は、熱海つながりで、磐梯熱海温泉に大量のタオルを送って、避難者の皆さんに使ってもらっているそうです。

 静岡県の社会福祉協議会は、全国の社協の割り振りで、岩手県、特に宮古市を支援するそうです。
 この春から一緒に仕事をすることになった先生は、福島県のご出身です。
 私たちが楽しませてもらっている富士や富士宮の「地酒」の多くは、「南部杜氏」系だと聞いています。

 何かとてつもなく大きな「災害」に素手で立ち向かっていた段階から、パートナーを見つけて、1対1の支援が始まろうとしています。県対県、市対市、家族対家族、1人対1人で「お手伝い」をしていければと思います。

 ともあれ、南相馬市のみなさん、富士市民24万人がついてますからね!
 計画停電下らしいですが、気を付けて持っていきたいと思います。
 
posted by いとちり at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | City&Mt.富士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月04日

電車で運ぶレンタル折りたたみ自転車その名も「岳チャリ」

 面白い社会実験がわが街で始まります。
 詳しくはこちらから

 ○富士山観光交流ビューロー
 http://www.fujisan-kkb.jp/event/detail.html?CN=24520

 岳南鉄道の吉原駅で借りて、1日500円。
  たたんで電車に持ち込んで運んで行けるのがミソです。
  付属の地図もきれいですね。iPadのアプリ化して、クリック一つで店の情報なんかが出るようにすると、 なおよろしいかもしれません。(c.f
神保町ちずぶらり

 地元の大学生による、ビジネスプランコンテストの1等賞を取った企画が実現したんだそうです。
 さて、入れ物は作ったので、それをどう使いこなす(乗りこなす)かですね。
 
 ニーズを考えると、まずパッと浮かぶのが
「てっちゃんの足」としての利用です。モデルコースを
組んでもいいと思います。岳南鉄道の終点の岳南江尾駅から南東にシャコシャコと走ると、いろんな絵葉書とかに出てくる富士山をバックに新幹線が走る場所があります。歩いて行くと結構遠いので、チャリが
喜ばれると思います。ついでに、JR東海道線に持ち込むのがOKならば、吉原駅に出てから富士駅まで
1駅乗って、降りてからシャコシャコ走って、
富士川の鉄橋に行くのもいいでしょう。もちろん、岳南鉄道も、
クラシック電車の博物館みたいな鉄道なので、「何駅で降りて、どこに行けばGoodか等の情報を提供してもいいと思います。Webで作ってアップしておけば、スマートフォンとかで見られるでしょう。地形図って、てっちゃんの需要が結構あるんですよね。

 静岡新聞(3月2日付)に、“チャリ”の写真がありました。
 うーん、これは目立つな。若いにーちゃんが乗るにはちょっと勇気がいるかも・・・・。「鉄子」さんには絵になると思います。案内マップにあるように、0系新幹線の展示がされている公園もありますよ。いかがでしょう?

 そういえば、色々と一緒に仕事をする機会が多い、沼津高専の佐藤准教授がGoogle Mapと電子国土を使った画期的な地図教材を作りました。改めて詳しくレビューしますが、これなどは、観光向けにもいいですね。残念ながら、電子国土はFlashを使っているのでiPadでは動かないんですが、Androidなら行けると思います。

○扇状地オンライン教材(地理@沼津高専)
http://user.numazu-ct.ac.jp/~tsato/class-open/geography/webmap.html

富士常葉さんも、沼津高専くんも、地元の数少ない高等教育機関です。うちの卒業生もたくさんいることですし。若い諸君が頑張って街を盛り上げてほしいものです。ツールはなんぼでも作りますので。
posted by いとちり at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | City&Mt.富士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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