2016年01月24日

日本地理学会ポスターセッション(第1報)

 3月21、22日に早稲田大学で行われる日本地理学会で発表することにしました。
 予稿の受付をしてもらいましたので、気が早いですが、ここにアップします。
 3月22日が、学校(終業式)のため、3月21日のみポスター前で説明を行います。内容が内容ですので、実物(iPad)を片手に、実際に触っていただこうと考えております。

 自分で言うのもなんですが、これはかなりのイノベーションだと思います。いい感じです。当日までに、この「新・デジタル地図帳」ネタで報を重ねて行きたいと思いますので、よろしくお願いします。
gakkaiyoshi.jpg【クリックすると拡大されます】

【リンク】
 昨年の口頭発表(記事ぶらりver.1) 地理情報システム学会にて



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2015年10月15日

地理教育を未来を考えるライトニングトーク(スライド事前公開)


  青山学院大学で行われる「地理教育のこれからを考えるライトニングトーク」で、5分間の持ち時間でしゃべらせてもらいます。

 米・ESRI社の教育マネージャー、Kerski博士もいらっしゃっるので、英語の文章でスライドを作りました。お話ししたい内容をつけて公開します。

1.タイトル 「次の地理教育のために、何をしたらいいか?」

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2.高校の「地理」は、1994年に必修科目から外された。

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3.しかし、どうやら2022年から必修科目として復活しそうである。
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4.地理でおなじみの人口ピラミッドで考えてみよう。
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5.高校で「地理」を取らなくてよかった世代は、1978年生まれ(2015年、37歳)から、2006年生まれ(2015年、小学校5年生)までだ。

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6.その数、4094万人。履修率3割として、2865万人が「高校地理」を知らないという計算になる。「失われた約28年」である。

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7.話題の「地理基礎・歴史基礎」が必修化になるのは2006年生まれ(現:小学校4年生)が高校入学時から。7年後に向けて早くも議論が巻き起こっているが、少子化が進む今、これは地理教育が最優先で考えるべき有望なマーケットなんだろうか?


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8.ピラミッドをひっくり返してみた。
「地理必修」の授業を受ける予定の子は、生まれたばかりの子も含めて844万人。

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9.「地理選択履修」世代の総数が4094万人


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10.「高校地理」が必修だった世代に至っては、7897万人いる。高校進学率に差はあるので、この数字はそのまま使えるわけではないが。

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11.まさに、氷山は海面下の方がはるかに大きいのである。「地理必修」「次世代の地理教育」を語るのもいいが、まずは目の前の巨大なマーケットに目を向けるべきだろう。


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12.「地理」の強みは、社会とつながれるところだと思う。
学校教育も大事だが、そこで満足するのではなく、どんどん社会とつながり、教材の発掘や情報発信に努めたい。特に「ビジネス」「家庭」「地域」との連携は欠かせない。


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13.それは同時に地理をつかさどる教師や実務者(=地理屋さん)自身がビジネス感覚を持つこと、良き家庭人であること(子供の感性に寄り添う)地域社会の一員であることを意識しなければならない(教師バカじゃいけない)。

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14.そう言っている本人も、社会とつながることを心掛けてはいるし、媒体をあれこれ変えながら情報発信させてもらっている。

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15.やはり「地理必修化」待望論は、「地理教育」をすごく狭い範囲でとらえた議論に過ぎないように思う。制度上、「必修」に戻したところですべてがバラ色というわけではないし、地理教育関係者以外の人にとってはあまり関心がもたれることはない。
 地理教育の潜在需要は大きいし、「ビジネスパーソン」「子育て世代」へのアプローチをもっとしていくべきだと思う。良いお知恵があれば、またいただければと思う。


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2015年10月10日

「毎日新聞社賞」受賞講演

  今日から慶応大学で行われているGIS学会に伺いました。
  同学会で毎年行われている、「教育におけるGIS活用事例表彰」で「毎日新聞社賞」をいただきました。

  国土交通大臣賞の福井の実践(市役所の職員をされながら、地元の小学校とタッグを組んだ地域課題解決に取り組んだ事例)、GIS学会賞の実践(旧知の石巻工業高校の佐光先生。工業科目の「課題研究」での取り組みは圧巻でした)の後、かなりプレッシャーを感じつつも、報告をさせてもらいました。

  「効果的な利用の観点」での受賞理由、新聞を活用したの新たな事例の提供ということで評していただきました。毎日新聞本紙でも取り上げていただくことになり、地理教育、GISという枠組みから一歩踏み出した形で注目してもらえればと思っています。
  

  このセッションの後で参加した特別セッションでは、米・ESRI社で教育担当マネージャーをされている、Josef Kerski博士を囲む地理教育とGISをめぐる議論に参加できました。学生の頃、カナダからいらっしゃった客員教授の講義に必死になって喰らいついていたころの記憶がよみがえりました。


  「クラウド上に、大量の地理情報が載り、それを引き寄せて、ありとあらゆる地図が描ける。まるで、音楽配信サービスのように。その時にどんな授業ができるのか、地理だけでなく、ありとあらゆる教科で問われている」との発言に、膝を打つ思いがしました。アメリカでは、ESRI社が連邦政府にGIS教育振興に100億ドルを寄付し、Arc-GIS Onlineがどんな学校でもほぼ無料で使える環境が整えられたとのこと。Lesson Planも地理だけでなく、理科、数学でもたくさん作られているそうです。


  「オンラインを前提としているGIS環境を推進する御社の取り組みは素晴らしいと思うが、日本の学校は、設備も回線も非常に貧しい環境である。また、GISに対する技術的なハードルも高い。我々は、オフラインで、できる限り簡単な教材を作ろうと思っているが、御社はそれにどう対応されるおつもりか?」と、つたない英語で伺いました。自社のソフトを売り込むのが大前提ですが、データの提供や環境の整備など、GISの総合コンサルサービスを含めた取り組みを検討されているようです。

 セッションの後、Kerski師匠と2人きりでお話ができました。教育GISの世界的権威ではありますが、ご本人の立ち位置は地理屋さん(Geographer)(元、USGSの研究員)。「やっぱり、基礎教育を紙でやったからこそ、いろいろわかるところがありますよねー」なんて話や、「ロッキー山脈自慢」と「富士山自慢」のお話をしました(どっちが表”かは、向こうでもあるようです)。
 来週の金曜日、改めてトークセッションの再開を約束しました。

 例によって、報告スライドをアップします。
posted by いとちり at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

「記事ぶらり」毎日新聞社賞を受賞。表彰式&プレゼンは10月10日

  既にいくつかの事例を当ブログでも公開してきた、デジタル地図と新聞記事を組み合わせた教材「記事ぶらり」が、地理情報システム学会主催の「平成27年度初等中等教育におけるGISを活用した授業に係る優良表彰」で毎日新聞社賞を受賞しました。表彰式とプレゼンが、10月10日(土曜日)12時40分〜14時20分慶應義塾大学(三田キャンパス)で行われます。

●実行委員会のアナウンスはこちら。

 もともと、観光地の絵地図をデジタル化して、現地の写真や動画を埋め込む用途で使われていた「ちずぶらり」シリーズ。地理の教員としては、ハザードマップや新旧の地形図、そして新聞記事など、普段授業で使っているコンテンツも載せたいところなのですが、著作権や二次利用の許諾など非常に手間暇かかる上に許可されないことも多いのが悩みでした。

  しかし開発元の実験として、閲覧者を限定した形で地図や資料を共有できる「ちずぶらり部」というシステムを作っていただき、不特定多数には公開しない(学校内での利用にとどめる)ということで教材化を進めることができるようになり、より自由度の高い「デジタル地図帳」教材が出来上がったという次第です。

  「オープンデータ」「スマホアプリ」(インターネット常時接続するオンラインが前提)が全盛の昨今ですが、データをオープンにしてくれないところを責めるのではなく、著作権法第35条(教育上の例外規定)の範囲内で(もちろん利用者に許諾は取りますが)「クローズド」なデータを整備して、タブレットで「オフライン」で動かそうという、相変わらず天邪鬼な発想で作られたこの教材は、なかなか用途が広いように思っています。

 今のところ、既存のアプリ(「ふじぶらり」や「震災記憶地図」)のオプション的な機能として動かしていますが、理想は、「記事ぶらり」専用(あくまで学校関係者の利用に留まりますが)のアプリを作ってもらって、登録校同士のデータ共有や合同ワークショップなどができたらいいなあと思っています。せっかく、GIS学会の大会でプレゼンさせていただくので、地理教育とは違った方面の業界関係者の方に周知できればと思っています。ついでがありましたら、是非ご観覧頂ければ幸いです。

  ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。

 以下、過去の記事から「記事ぶらり」関係のものにリンクします。

〇沖縄修学旅行向け 地図×新聞記事アプリ実験
(いとちり:2015年2月2日付 http://itochiriback.seesaa.net/article/413401151.html
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〇新聞記事入りハザードマップ作りワークショップ@宮城県立多賀城高等学校
(いとちり:2015年6月3日付 http://itochiriback.seesaa.net/article/420042070.html
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〇記事入りハザードマップ 野外実証実験(宮城県多賀城市内)
(いとちり:2015年8月2日付 http://itochiriback.seesaa.net/article/423462078.html

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posted by いとちり at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月29日

iPad地図帳を使った防災教育教材の試作(日本地理学会高校生ポスターセッション)

 3月27日、28日の両日、日本大学(世田谷キャンパス)で開催されている日本地理学会春季学術大会のイベント「高校生ポスターセッション」に、生徒と連名で出展させてもらっています。「ふじぶらり」の地図の企画と作成を初めて生徒に任せてみました。役場に自ら足を運んでデータをもらい、作りました。

 口頭発表、「オープンデータと地理教育」では、地理教育でのオープンデータ利用の在り方を「舟盛」に例えていますが、こちらは「刺身パック」みたいなものかと思います。

 本日は、ポスターのみで解説員はいませんが、昨日は終日ものすごいたくさんの方にコメントを頂いて、
本人も喜ぶ反面、学問の世界のきびしさを存分に味わったようでした。全国から20校の力作が集まっています。


posted by いとちり at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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