3月21、22日に行われる、日本地理学会(早稲田大学)でポスターセッションをします。
22日が、学校の終業式なので、当初21日のみ、解説をする予定でしたが、22日に行われる研究会に出させてもらうことになり、午後から会場入りすることにしました。
ポスターのver.2(より大きくしたもの。掲示用)ができましたので、画像を添付します。
あと、昨日届いた情報ですが、今年度の「日本地理学会賞(地理教育部門)」を受賞しました。GISを生かした教材作りと、5年前(2010年)に出版した拙著「いとちり式 地理の授業にGIS」(古今書院)が評価されたとのことです。
5年も経ってしまって、データやソフトのバージョンなど、すっかり古くなってしまった観がありますが、同様の(ほぼ無料、50分完結、教科書準拠)のノウハウ集が出てないので、それなりに利用価値はあるのかな?と思っています。
当時は、「とにかく限られた時間でパソコン室を使い倒す」というイメージでしたが、タブレットやらオンライン地図サービスやらが充実し、講義式の授業からアクティブラーニングが注目されるようになり、また、動画を使って50分どころか10分かそこらで要点解説をする教材が溢れています。また自分自身、勤務校の特質もあり、「地理の授業」以外の授業の方が圧倒的に多くなる一方、「授業の外でGIS」を扱う機会が増えています。
5年前、前任校で奮闘しながら書いたこの本が改めて評価をいただける事はありがたいことです。・・・ちょうど東日本大震災が起きた年、とにかく「何かしなくては!」と、GISソフト「地図太郎」の無償公開に合わせて即席のマニュアルを書きまくったり、公開されるデータを使いやすく加工したり、福島県飯舘村出身の若い同僚と組んで文化祭で「でか地図」を作って展示したりしていたことを思い出しました。
(→詳しくは、いとちり:カテゴリ「防災に)
昨年、宮城県立多賀城高校にお邪魔して、授業をさせていただきました。
(いとちり:2015年6月8日 2015年8月2日)初めての「防災科学科」の入試が終わり、面白そうな第一期生が入ってきてくれそうだとのことです。この受賞、発表するツールを足掛かりに、また新たな教材と実践を積み重ねていけたらと考えています。
2016年秋の日本地理学会は東北大学で行われます。今日は慰霊の日ではありますが、気持ちを新たに、被災地のお役にたてることを続けていければと思っています。