山口県におじゃまして参りました。
久々の対面でのプレゼンとシンポジウムでした。
「防災教育とGIS」をメインテーマに、午前中は小中学校、午後は高等学校の実践とのことでした。
約30年ぶりに高校で地理が必修化されて1年。GISと防災が「科目の柱」として据えられた地理総合ですが、現場で見ている限り、夢と希望があるわけではない・・・と、水を差すような報告であり、多少感情がこもってしまいましたが、「現場の本音がよくわかった」とのことで、お褒めの言葉を頂きました。会場に約80名、オンラインで約30名の来訪があったそうです。
「現場が現場が」とよく言いますが、現場が一番えらいわけではないと思っています。殊に、学習指導要領や解説の本文もろくに見ずに、「絵に描いた餅」と批判したり、「こんな内容、出来るわけがない」と、カリキュラムの策定段階からねじ曲げてしまうことは、「悪しき現場主義」なのではないかと思っています。2単位ものの地理総合と3単位ものの地理探究をごちゃ混ぜにして扱ったり、「理系用」(受験に使う)と「文系用」(受験に使わない)で内容やテスト、担当者を分けてみたり、ノンプロパーの先生方がGISなどを使って(ある意味教科書にとても忠実な形で)実践しようとすることに難色を示すなど、「オールドプロパー」な対応が、現場を窮屈なものにしてませんか?というサジェスチョン。必修科目を生かすも殺すも現場次第なのではないでしょうか?
レジュメとスライドをアップします。
