学校図書館向けの月刊新聞「モルゲン」に原稿を書かせてもらいました。
少し遅くなりましたが、同誌のWebサイトが更新されたようなので、記事のコピーをアップします。

(サイトはこちら http://www12.ocn.ne.jp/~morgen/)
「防災教育でなんでもいいので」というお題を頂いていたとき、ちょうど山梨のデータボランティアをしていたので、その時の雑感を踏まえて書いた記事です。
災害が起きると、一時的に現場の悲惨さ、大変さが取り上げられ、どうしても「悪者さがし」(特に行政)がされがちです。でも、「なにやってんだ!」「いや、想定外だ!」と言い合う前に、何を防げて、何は防げなかったのか、ノーマルタイヤで外に出て立ち往生し、交通を麻痺させてしまったり、別荘地や宿泊客は地元の人も数すらわからない、「第三者の二次的利用」を全く考慮していない災害情報(地元のローカルな地名と人員を羅列したPDFファイルの発表)等、住民側や行政にも「甘さ」はなかったのか、改めて検証しても良いのではないかと思いました。
「ソチオリンピック」は、はるか前のようにも思えてしまいますが、まだまだ現地では融雪期の土砂災害(雪代:ゆきしろ)の警戒が必要かと思われます。防災や防災教育に「地理」ができる事は何か、「自分で作るハザードマップ」のための素材をどう掘り当て、スキルを持った人達とどうつながり、役割分担をしていくのか、考えさせられる出来事でした。
今回の災害をきっかけに出来たご縁を大切にしつつ、平時にも非常時にも、地図を通じて社会に貢献できる地理教師でありたいと思います。
PDF ファイルはこちら
【リンク】
「モルゲン」誌登場は2回目です。
前回は、地理教育界の大長老、大沼一雄御大と対談させてもらいました。
「地理ってこんなに面白い―年齢差50歳の新旧地理教員対談」
(モルゲン2010年10月号)
●シリーズ「地図で山梨を救え!」(いとちり:「防災」カテゴリ内)
山梨の雪害の時、 官公庁が発表する(あまり使い勝手のよろしくない)情報や、現地からの声を地図にまとめるプロジェクトにちょこっと関わっていたときに書いたマニュアル等です。
その1 「雪代」(ゆきしろ)にご注意を!(2014年2月18日)
ボランティアサイトへのリンク、土石流危険個所マップデータ
その2 土石流マップの作り方(2014年2月23日)
土石流危険個所、渓流をGoogle Earth上で表示する
その3 土石流マップマニュアル(改訂版)(2014年2月23日)