2014年05月10日

デジタル地図で「雪害」を読む(月刊モルゲン4月号)

 学校図書館向けの月刊新聞「モルゲン」に原稿を書かせてもらいました。
 少し遅くなりましたが、同誌のWebサイトが更新されたようなので、記事のコピーをアップします。

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(サイトはこちら http://www12.ocn.ne.jp/~morgen/

 「防災教育でなんでもいいので」というお題を頂いていたとき、ちょうど山梨のデータボランティアをしていたので、その時の雑感を踏まえて書いた記事です。

 災害が起きると、一時的に現場の悲惨さ、大変さが取り上げられ、どうしても「悪者さがし」(特に行政)がされがちです。でも、「なにやってんだ!」「いや、想定外だ!」と言い合う前に、何を防げて、何は防げなかったのか、ノーマルタイヤで外に出て立ち往生し、交通を麻痺させてしまったり、別荘地や宿泊客は地元の人も数すらわからない、「第三者の二次的利用」を全く考慮していない災害情報(地元のローカルな地名と人員を羅列したPDFファイルの発表)等、住民側や行政にも「甘さ」はなかったのか、改めて検証しても良いのではないかと思いました。

 「ソチオリンピック」は、はるか前のようにも思えてしまいますが、まだまだ現地では融雪期の土砂災害(雪代:ゆきしろ)の警戒が必要かと思われます。防災や防災教育に「地理」ができる事は何か、「自分で作るハザードマップ」のための素材をどう掘り当て、スキルを持った人達とどうつながり、役割分担をしていくのか、考えさせられる出来事でした。

 今回の災害をきっかけに出来たご縁を大切にしつつ、平時にも非常時にも、地図を通じて社会に貢献できる地理教師でありたいと思います。

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PDF ファイルはこちら

【リンク】
 「モルゲン」誌登場は2回目です。
 前回は、地理教育界の大長老、大沼一雄御大と対談させてもらいました。
 「地理ってこんなに面白い―年齢差50歳の新旧地理教員対談」
 (モルゲン2010年10月号)
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シリーズ「地図で山梨を救え!」(いとちり:「防災」カテゴリ内)
  山梨の雪害の時、 官公庁が発表する(あまり使い勝手のよろしくない)情報や、現地からの声を地図にまとめるプロジェクトにちょこっと関わっていたときに書いたマニュアル等です。

ボランティアサイトへのリンク、土石流危険個所マップデータ
 土石流危険個所、渓流をGoogle Earth上で表示する
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2014年04月20日

書評:熱く「地理」を感じる歴史本(二宮書店:地理月報)

 かつて、裏表紙のカラーコーナーで「いとちりのGoogle Earthで・・・」シリーズの連載をやらせてもらった、二宮書店さんの「地理月報」。今月からオールカラーになり、中のページもカラーになりました。で、今回はGISではなくて「書評」ということでお仕事を頂いたわけですが、「ただの書評じゃ、やっぱり自分のとこには話は来ないですよね?」ということで、先方から「お題」を頂いて答える“笑点”方式で書かせてもらうことになりました。

 第1回のお題は、「地理教師におススメの歴史本」です。我々地理屋さんは基本的に何でも屋、残りもん処理部隊みたいなところがありますので、春になって「また歴史かー」とか、「今年は歴史オンリーかー」なんてことも往々にしてあります。さすがに、本文に書いたように、「一人で6科目」なんて事態は(少なくとも普通科の学校では)ありえないと思いますが、振られてきた専門外科目をどうこなし、そこに強みを見出すかは、若い先生はもちろん、転勤間もなくで「新任に口なし!」なんて言われてくさっている方にとって大事なじきなんじゃないかと思うわけです。
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本文(PDFファイル)

  思えば1年前、転勤で片道1時間半かけて電車で通うことになり、普通科から総合学科へ、6科目の担当で、週20時間中の授業で地理が2時間しかないという環境に放り込まれて、右往左往していましたが、とにかく本を読み、記録して行ったところ、よい勉強になりました。特に日本史を久々にじっくりやれたのが大きかったです。「ブクレコ」というSNSに本棚を設けて、書評とともに日々更新をしていますので、よかったら覗いてみてください。
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「ブクレコ」の「マイ書棚」 http://www.bookreco.jp/my/bookshelves/index/shelf


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2010年10月13日

地理ってこんなにおもしろい(「モルゲン」10月号)

 先日、このブログでも紹介した、「年齢差50歳、新旧地理教師対談」が記事になりました。

 87歳の大沼先生は、今も本を書き、巡検を主催し、日々マニュアル車でホームグラウンドである多摩ニュータウンの坂を“攻める”現役バリバリなので、“旧”とするのはいささか失礼かもしれませんが。3時間に及ぶ対談、なるほどよく雰囲気が出ています。

 ノーベル賞が出た理系の分野もそうでしょうが、若手もベテランも同じ土俵で勝負して、いくつになっても「発見」と「普及・啓蒙・育成」を議論できる学問は強いと思います。

 よい機会を与えて下さったモルゲン編集部様、貴重なお時間を割いて下さった大沼先生、どうもありがとうございました。
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【リンク】
 
モルゲン
  http://www12.ocn.ne.jp/~morgen/
  学校図書室・生徒会等を中心に教師・生徒を主要ターゲットにした月刊誌。
  発行部数20万部。

 ●新旧地理教師対談―年齢差は50歳(いとちり:9月26日)
 http://itochiriback.seesaa.net/article/163807503.html

 多摩ニュータウンにある先生のご自宅(“スーパーアナログ地図書斎”)で行われた対談のサイドストーリー。あの「書斎」のすごさと、「整理術」だけで雑誌記事を1本書けると思います。業界人垂涎(!)。
  

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2006年09月19日

「教育新聞」に掲載

「教育新聞」の静岡版に、「先生のためのGIS勉強会」が紹介されました。

学校で写真を撮ってもらったのですが、「クールビズ」のつもりが、「ちょいダラオヤジ」になっているのが、ちょっと気がかり・・・・。超多忙な日だったのもので。

教育新聞記事
posted by いとちり at 22:10| マスコミ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月01日

静岡新聞2006.8.31

8月25日に行われた「先生のためのGIS勉強会」の模様が掲載されました。「教員有志」で手を取り合って、定番化していきたいものです。
sizuoka08312006
posted by いとちり at 19:51| マスコミ紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする