「静岡県立裾野高校教諭」のクレジットでの第一弾です。
GISを活用した授業実践@
「GISを用いた汎用性の高い高校地理教育用教材の開発−とくに防災教育を視野に− 」
2011年秋に、「国土交通大臣賞」を受賞した実践を文章にしました。
このころに比べると、データも、ソフトもハードも随分充実しています。ただ、学校の設備や環境、考え方はほとんど変わっていません。特に「防災教育」の分野は、「危ないところ探し」と「正しい逃げ方」および「被災地への共感の涵養」で思考がストップしてしまっているように思います。
「防災教育」とジャンルをくくるのではなく、あくまで「地域の成り立ちと特徴を視覚化する方法を学び、言葉と地図、景観をつなぐ」地理教育の延長線上に、災害対応を置くべきだと考えています。防災について学ぶとき、必ずしも「地元」である必要はないと思いますし、ここで取り上げた神戸のように、「天井川」とか「水無川」といった、地理でごく当たり前のように取り上げる話題から、災害のリスクと、“失敗から得られた教訓”(←ここが大事)を知るようなカリキュラムが必要だと思います。
この夏、「iPad地図帳」を引っ提げて、仙台に入ります。「被災地」としてくくってしまうのではなく、各地の地域性、郷土性を最大限に引き出す教材を作ったうえで現場を歩いて、当地の地理の先生方と「さあ、どう使うか?」「端末やアプリをどうやって調達できるか?」についてじっくり議論したいと思います。
【本文】
https://www.teikokushoin.co.jp/journals/geography/pdf/201301g2/08_hsggbl_2013_01g2_p25_p26.pdf
【目次】
https://www.teikokushoin.co.jp/journals/geography/index_201301g2.html
【授賞式のプレゼンです】(いとちり:2011年10月27日付)
http://itochiriback.seesaa.net/article/232364471.html