2017年03月23日

防災教育にGIS(二宮書店:地理月報)一括公開

  教科書会社の「二宮書店」が、高校教員向けに出している定期刊行のリーフレット、「地図月報」の裏表紙や、教科書の附属DVD-ROMで細々と連載してきた「いとちりの防災教育にGIS」が、「フィールド編(」実際に現場に行ってGIS主題図と比較のポイントを探る)が10回に達しました。「備える防災」のアイデアに、GISを使って何かわかりやすい提示ができないだろうか、常にお考えの同業者の皆様、一般の皆様に送ります。

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教材編:第1回 ハザードマップを自作する―基盤地図情報の利用―


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教材編:第2回 ハザードマップの教材化―イメージオーバーレイ―

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教材編3:写真を地図で整理する―ジオタグの利用―


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フィールド編1:雪に挑む190 万都市̶北海道札幌市


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フィールド編2:iPad でつなぐ「あの時」の記憶̶新潟県長岡市

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フィールド編3:水の恵みと土石流̶静岡県富士市

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ィールド編4:リスクをチャンスに変える「坂の街」̶広島県尾道市

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フィールド編5:御土居(おどい)̶都市の治水と都市再編̶ 京都市


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フィールド編6:「天地返し」̶神奈川県山北町
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フィールド編7:地図に刻まれた災害の跡を読む̶雲仙普賢岳
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フィールド編8:被災地の記憶を地図にアーカイブする̶宮城県多賀城市
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フィールド編9:「川だけ地図」で戦後史を読む̶沖縄県那覇市
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フィールド編10:土石流の教訓を教材化するには̶広島市安佐南区
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2017年01月05日

「読図」から「活図」へ(「地図ジャーナル」2017年1月号)

 あけましておめでとうございます。本年1本目は、掲載記事の紹介です。

 一般社団法人地図調整技術協会という業界団体の機関誌である「地図ジャーナル」から依頼を頂き、寄稿しました。新春号の特集が「地図と教育」ということで、国土地理院の担当官、科学警察研究所の特任研究官(小学生向け防犯マップ)、藤沢市の「ミセス地図太郎」東先生、そして高校代表(?)ということで、昨年やってきたことをぎゅっと詰め込んでみました。

 沖縄の「iPadフィールドワーク」は、ようやく論文が受理され、間もなく出版(電子版)の予定。今月末には2度目の本隊引率で、沖縄市(コザ地区)で行います。また、3月18日(土曜日)に那覇市の沖縄タイムスビルでワークショップ(&ミニフィールドワーク)を行う予定です(詳細は間もなくアナウンスさせていただきます)。

 本年もよろしくお願いします。
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伊藤 智章(2017):「読図」から「活図」へ―変わる地理教育と教師の役割,地図ジャーナル(180),12〜13頁.
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2016年05月09日

「デジタル地形図」を授業に生かす(山川出版:「地理の研究」 2016年4月号)

 山川出版の教員向け論集、「地理の研究」です。
 「地図・古地図」特集ということで、デジタル方面の現状と展望を書かせてもらいました。
 ちょっとスキャンが荒いですが、PDFにしました。

 今や懐かしの前任校時代の「デカ地形図」(現任校でも作ってますが)から、最新の「記事×地図アプリ」@沖縄まで、あまりお金をかけずに教材化できるものをカタログのように並べてみました。終わりの方でちょこっとだけ、意見を述べさせてもらいました。「古き良き”紙の手作業か、最新の”デジタルか?」という二者択一的な議論。何はともあれここから抜け出さないと行けないなあと常々思う次第です。

 紙で見ようが画面で見ようが、地形図は地形図(あえて原語に忠実にとるならば「地勢図」)です。等高線やら地図記号やら、テクニカルなところにばかりこだわらずに、「地図から考える」「地域の特色や仮説を地図に絡めて述べる」とはどういうことか、それを教えるという事はどういうことか、「プロパー」でない人でも納得づくで教えられるようにカリキュラムなり実践例を積んでいく必要があるやに思います。
【引用文献用書誌】
伊藤智章(2016):「デジタル地図」を授業に生かす,歴史と地理(693),13〜21頁.

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2014年06月14日

地理テツに贈る3冊(二宮書店「地理月報」6月号)

 2回シリーズで書かせてもらっている、「いとちりのバーチャル本棚」シリーズの2回目が出ました。
 今回は、読んで字のごとくのセレクトです。紹介したい本はたくさんあったのですが、厳選しました。

【リンク】
 いとちりBooks(ブクレコ編)

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 書評つき読書記録です。
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2013年08月11日

プロジェクト「ふじぶらり」月刊『地図中心』2013年7月号

  月刊誌「地図中心」の世界遺産特集で、富士山担当ということで記事を書かせてもらいました。
 世界遺産フィーバー(?)にわく富士山麓ですが、地元民は違った見方(ある意味とても冷めてます)をしてます。「富士は富士山だけじゃないぞ」という気持ちと、せっかく表玄関にありながら通過される(なかったことにされる)「煙突や悪臭の紙の街」じゃないんだぞという気持ちを、デジタル地図を使って前に出す・・・「ふじぶらりが、「富士山のぶらり」ではなく「富士市のぶらり」であり、単なる観光アプリでなく、市民アプリとしているゆえんです。

 普段は学校の中で、決められた献立(教科書や指導要領)に従って忙しく調理をしている“給食のおばちゃん”的な我々地理教師が街に出て、”食堂のおっちゃん”
としていかに素材集め、お客を呼び、リピーターを作れるか、また食堂を永続させているかという実験でもあります(とりあえず、1年持ちました)。
 無料アプリですので、富士山麓にお越しの際は、ぜひご利用ください。
https://itunes.apple.com/jp/app/fujiburari/id530424464?mt=8

【本文ダウンロードはこちら】
chizuchu201307.pdf
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posted by いとちり at 06:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする