2012年10月18日
10月27日 GIS Day関西で講習会やります。
統一テーマは「防災とGIS」。主に教育関係者の方々を対象としたセクションで3時間ほど講習をします。
さて何をしたらよいのかと考えましたが、国土交通大臣賞をいただいたネタ、「自分でつくるハザードマップ」でいくことにしました。GISというと、とかく生徒にパソコンを操作させて・・・・というイメージですが、なかなか時間もスキルも整いません。また、1台数千円のソフトでも、40台揃えようと思ったら10万円超えます。
少し発想をかえて、先生がポケットマネーで買えそうな(1万円ちょっと)ソフト(でも、かなり高機能です)である「地図太郎Plus」を使って巨大な標高塗り分け地図やGoogle Earthに載せる地図を作っていただこうという算段です。ソフトは、メーカーさんのご好意で当日は無料で制限なしのものを使えます。
先ほど、マニュアルが完成しました。関西方面の皆様、防災教育に興味のある皆様、かっちょいい地図を作りたい皆様、ぜひお越しくださいませ。
詳しくはこちら
http://www.rits-dmuch.jp/jp/press/dl_files/gisday2012/gisday2012.pdf
【リンク】
国土交通大臣賞受賞講演(いとちり:2011年10月27日)
http://itochiriback.seesaa.net/article/232364471.html
1年前のGIS学会での講演です。ここで取り上げた内容で、中身を関西バージョンに書き下ろし、かつ新作を入れました。
2011年09月22日
【祝・御礼】国土交通大臣賞
http://www.gisa-japan.org/news/detail_916.html
ご助言を頂いたすべての皆様、「特大ハザードマップ」作りに協力してくれた生徒の皆さんに御礼申し上げます。そして、故郷の復興を願ってシャッターを地元目線でシャッターを押し続けた福島県飯館村出身の、若き同僚S氏と、先生の母校である県立原町高校の生徒・教職員の皆様に、感謝の意を込めて受賞を報告させていただきます。もともとは、「写真&地図展」で原高を元気づけよう!という、防災委員会の文化祭企画ミーティングでの氏の訴えが原点ですので。
GIS学会賞、毎日新聞賞を受賞されたお二方の先生、おめでとうございます。
GIS学会賞の東先生は、中部大学のGIS Dayでご一緒させていただきました。
海辺の中学校の「津波ハザードマップ実践」、圧巻でした。
鹿児島でお会いしましょう。
●応募した企画の概要を添付します。参考にして頂ければ幸いです。
GIS2011.pdf
2011年09月04日
GIS day 中部(9/18)のプログラム
「教育GISフォーラム」のWebサイトに詳細が出ていますが、こちらにも貼っておきます。お申し込みは、そちらからお願いします。
GIS Day in 中部 講演・実習「小中高の授業へのGIS導入」
<会場>
中部大学 22 号館 223B 実習室(パソコンは30台備え付けです。USBメモリ等をご持参ください)
<講師>
伊藤智章(静岡県立吉原高等学校)・太田弘(慶應義塾普通部)・東桂子(藤沢市立湘洋中学校)・大島英幹(慶應義塾大学)
〇プログラム
14:00〜14:05 挨拶 参加者自己紹介など
14:10〜15:00 第1部 講演:「教育GIS」最前線
<基調講演>
「ここまで来た“教育GIS”、どこへ行く?“教育GIS”(太田)
※横浜市日吉の「放置自転車マップ」など「教育GISはじめて物語」から、最近の技術革新、政策の後押し、ネットワークの広がりなど、教育GISの今後についての展望。
<事例報告>
中学校:@藤沢の「通学路津波危険マップ」(東)
高等学校:A進化する「いとちり式」・・・「ほぼ無料・50分完結・教科書準拠」の挑戦(伊藤)
15:00〜15:10 休憩
15:10〜17:00 第2部 GIS体験実習(伊藤)
15:10〜16:00 A 身の回りの地図のデジタル化(利用ソフト:地図太郎)
【実習1】インターネットからの地図の入手(ウオッちず、基盤地図情報)
【実習2】表示と加工(点や線の書き込み、標高塗り分け)
16:00〜16:10 休憩 「iPad地図帳」を触ってみよう・・・・10台用意してあります。
16:10〜17:00 B Google Earthで作る「デジタル掛け地図」
【実習3】地図太郎からKMLへの書き出し
【実習4】Google Earthでここまで出来る
予め作っておいた様々なKMLファイルを、各自で開いたり、重ねたりします。
(レリーフ図、等高線図、ケッペン区分、分布図など)
<話題提供>
@オフライン,インストール禁止等、厳しい環境下でGoogle Earthする方法
(伊藤)
AGoogle Earth以外で簡単に見られるGISデータ(大島)
(昔の地形図、昔の空中写真、緑被分布、地表温度、地震危険度、人口密度)
17:00〜17:30 ディスカッション
感想、展望、意見交換など
「教育GISフォーラム」のご案内
17:30終了
2011年08月31日
「自作ハザードマップ展」@富士市役所
ハザードマップでもなければ、ただの略図でもない、地元ニーズに合わせた地図は、パソコン1台、数千円の専用ソフトが合えば簡単に作れます。地元の教育機関の一つである「高等学校」をもっと利用してみませんか?ということを、訪れる市民の方(特に自主防災関係の責任者の方)に訴えています。
市役所の防災危機管理課の皆さんと一緒に設営させてもらった後、デジカメがなかったのでiPad2のカメラで撮りました。フラッシュもないので多少ぶれてしまっています。
「防災週間」に合わせて、9月5日まで展示中です。
よろしくどうぞ。
2011年08月21日
GIS day2011@名古屋
9月18日(日)に中部大学で行われる、GIS day 中部 の講習会の講師を拝命しました。
GIS学会が中心となって、毎年東京や関西などで行われている大規模なイベントです。
http://www3.chubu.ac.jp/gis_center/news/1390/
私が担当する講習会は、18日の午後です。午前中には、ESRI社の社員の方が「Arc-GIS入門」の講習会をされます。
「学校教員向け」と銘打っていますが、実際はかなりいろんな方が来られますし、Welcomeです。昨年、東京で行った際は、森林管理の委託を受けているNPOの方が「できるだけ安いソフトで森林の図面管理をできないものか?」ということで、3,4人ぐらいまとめて来られていましたし、大学生、大学院生の方もいました。
講師は私の他に、藤沢市の中学の先生(中学でGISを使った総合学習のカリスマともいえる方なんですが、教科は国語だったりする)らが務めます。中学の先生方が中心で進める前半は「地図太郎」という、3500円でかなり本格的な事が出来るGISソフトを使い(当日は無料で使える設定をします)、高校教員である私が担当する後半は、その応用編ということで、Google Earthと組み合わせたり、iPad用に持ち出したりという流れにできればと思っています。
iPadも20台ぐらい手配してもらえたようなので、シンポジウムでも紹介した「自作デジタル地図帳づくり」も体験していただけます。はまりますよ。3GのiPadや、iPhoneをお持ちの方なら、GPSで現在地を示せる地図を、その場でお持ち帰りできるはずです(アプリ代として¥350は別途かかりますが)。
前日の9月17日(土)は、基調講演やシンポジウムが行われます。特に、第一セションは、防災に直結した内容ではないかと思います。
セッションリーダーの福井先生は、昨年まで慶応大学SFCをリードしてきた先生で、NHKで一頃話題になった「データマップ63億人の地図」という番組の監修者(実際の地図はすべて研究室のお弟子さん達が作っていました)でもあります。お弟子さんの一人は、「うちの殿は、とうとう城持ちになられて西に向かわれた」と、しみじみされていました。
興味のある方、お近くの方、ご検討いただければ幸いです。