11月14日に行われる、G空間EXPOのエデュケーションセミナーで行うプレゼンです。
いつもは、終わった後にスライドを公開していますが、今回は、一部を公開します。
「高校のGIS教育の事例を」とのことで、お話しするつもりですが、せっかくの「業界の見本市」ですから、少々耳痛いことも含めて、問題提起をしたいと思っています。
スライドでも書いていますが、GISを含めた情報機器は、所詮は「炊飯器」、「電子レンジ」に過ぎません。それで料理が抜群においしくなるわけでもなければ、それを使っていることを強調する必要はないと思います(うしろ、料理の世界ではその逆ですね。「解凍した鮮魚」であることを隠したり・・・・・)。
普段は出来合いの「コンビニ弁当」ばかり与えておいて、たまーに「飯盒炊さん」や「調理実習」というスタイルをそろそろ何とかするべきだと思っています。“料理人が自分でご飯を炊く”(自分で素材を加工して教材化する)ことは当たり前のことなのですが、「電子レンジ」(ICT)を、「冷凍総菜のあたため」ぐらいにしか使いこなせていない実情を、自分自身を含めてなんとかしたいなと思っています。
逆に、「電子レンジ」「冷凍食品」に逆らうあまりに、「地物」を「手で料理」することにこだわりすぎて袋小路に陥ってしまっているのが「防災教育」だと思っています。被災をした各地には、プロたちが全精力をかけて「瞬間冷凍」(=アーカイブ)した素材(データ)が眠っていますが、それらは地元を含めて十分に活用されているとは言い難い状況にあります。炊飯器、電子レンジ(GIS)と組み合わせることで、まさに「海鮮丼」ができるはずだ・・・・そういう「まくら」でまいりまして、実際に料理教室と参りたいと思います。
木曜日の東京ですが、ぜひ足を運んでいただけると幸いです。
お申し込みはこちらからです。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
2013年11月10日
2013年11月07日
マニュアルちょっと出し(2)G空間EXPO 講習会は11月14日
第一弾が、結構アクセスをいただいているようなので、引き続きまして第二弾です。
「防災教育」というと、身近な場所を例に、「もしも、地震が起きたら」的な発想で教材を作りがちです。身の回りの地理的特性を知るのは大切です。ただ、小中学校と違い、高校は「身近な地域」も分散していますし、ほとんど同じ方法論で「気を付けましょう」では、発展性がないと思うのです。
一方で、大災害が起こるたびに、様々な機関が精力的に情報を集め、地理情報としてストックします。これらのデータは容易にアクセスできますが、「防災教育の教材」として活用するノウハウは十分に確立されていません。その時、何が起こったのか、どのように対応したのか、1年後、5年後、10年後どうなって行ったのか等、客観的に分析して、できれば現地に足を運ぶことは、発達段階に合わせた教育であり、社会に巣立つ生徒に対する市民としての教育になると思います。
今回は、石巻市を取り上げますが、一昨年、講習会でお世話になった新潟県長岡市や、鹿児島市、神戸市などでも同じような教材が作れると思っています。
ただ、いつものように「ほぼ無料」で、「簡単に使える」教材にするには、ちょっと手間暇がかかりました。
それはまるで冷凍倉庫に鎮座するマグロの塊を解凍して、刺身にするような作業でした。私は一介の「教材料理人」にすぎませんが、「生産者」の皆様、「市場関係者」の皆様も、わかっている技術ばかりかと思いますが、一度覗いてみてはいかがかと思います。せっかく、業界関係者が一堂に会するイベントですので。
お申し込みは、事務局のサイトからです。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
○日本地理学会が公開している「津波浸水区域図」を取り込み、ほかの地図との重ね合わせや、Google Earthへの書き出しをします。
「防災教育」というと、身近な場所を例に、「もしも、地震が起きたら」的な発想で教材を作りがちです。身の回りの地理的特性を知るのは大切です。ただ、小中学校と違い、高校は「身近な地域」も分散していますし、ほとんど同じ方法論で「気を付けましょう」では、発展性がないと思うのです。
一方で、大災害が起こるたびに、様々な機関が精力的に情報を集め、地理情報としてストックします。これらのデータは容易にアクセスできますが、「防災教育の教材」として活用するノウハウは十分に確立されていません。その時、何が起こったのか、どのように対応したのか、1年後、5年後、10年後どうなって行ったのか等、客観的に分析して、できれば現地に足を運ぶことは、発達段階に合わせた教育であり、社会に巣立つ生徒に対する市民としての教育になると思います。
今回は、石巻市を取り上げますが、一昨年、講習会でお世話になった新潟県長岡市や、鹿児島市、神戸市などでも同じような教材が作れると思っています。
ただ、いつものように「ほぼ無料」で、「簡単に使える」教材にするには、ちょっと手間暇がかかりました。
それはまるで冷凍倉庫に鎮座するマグロの塊を解凍して、刺身にするような作業でした。私は一介の「教材料理人」にすぎませんが、「生産者」の皆様、「市場関係者」の皆様も、わかっている技術ばかりかと思いますが、一度覗いてみてはいかがかと思います。せっかく、業界関係者が一堂に会するイベントですので。
お申し込みは、事務局のサイトからです。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
○日本地理学会が公開している「津波浸水区域図」を取り込み、ほかの地図との重ね合わせや、Google Earthへの書き出しをします。
2013年11月06日
マニュアルちょっと出し G空間EXPO講習会は11月14日
平日(しかも木曜日)なので、なかなか人が集まりにくいようです。
当日お配りするマニュアルから、ちょいちょいと内容を紹介します。「へぇー、こんな地図も作れるのか?」と興味を持たれた方は、ぜひどうぞ。
詳細とお申し込みはこちらから。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
(1)地形図に加えて、国土地理院の2500分の1基盤地図情報(石巻市)を扱います。
ユーザーIDとパスワードが必要ですが、あらかじめこちらで用意します。
「堅牢な建物」等をピックアップできます。
(2)標高メッシュを重ねると、地盤沈下した場所がはっきりわかります。
こちらも、あらかじめダウンロードしてありますので、開くだけです。
塗り分けの値を変える作業に専念できます。
当日お配りするマニュアルから、ちょいちょいと内容を紹介します。「へぇー、こんな地図も作れるのか?」と興味を持たれた方は、ぜひどうぞ。
詳細とお申し込みはこちらから。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
(1)地形図に加えて、国土地理院の2500分の1基盤地図情報(石巻市)を扱います。
ユーザーIDとパスワードが必要ですが、あらかじめこちらで用意します。
「堅牢な建物」等をピックアップできます。
(2)標高メッシュを重ねると、地盤沈下した場所がはっきりわかります。
こちらも、あらかじめダウンロードしてありますので、開くだけです。
塗り分けの値を変える作業に専念できます。
2013年11月03日
防災教育のためのGIS 2013@G空間EXPO
11月14日(木)、東京・お台場の「日本科学未来館」で行われる「G空間EXPO」で、教員向けの講習会を行います。内容は、「安全・安心のためのGIS」ということなので、この夏に仙台で行った講座の続編をやります。
題して「いとちり式 防災教育のためのGIS 2013―”北の海鮮丼”のようなGIS」です。〆切ぎりぎりで、マニュアルができましたので、ダイジェストでどうぞ。
表紙です。メインフィールドの、石巻の海鮮丼をイメージしました。
コンセプトです。今回は、「素材」と、「生」にこだわりました。
ささっとよそっていきますが、「ご飯」も「ネタ」も、下ごしらえが結構大変でした。
当日は、石巻からも先生が来られます。ご参加の方々と、「震災の教材化」、「味付け」についてじっくり議論できればと思います。
【お申込みはこちらから】
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
この「いとちり式」に加えて、中学校の実践を基にした「防災マップ」作り、スマホを持ってフィールドワークする「街歩き」、Google Earthに特化した「教材作り」コースがあります。初の国土交通省直営セミナー。
平日ですが、ぜひご都合つけて、ご参加いただければと思います。
題して「いとちり式 防災教育のためのGIS 2013―”北の海鮮丼”のようなGIS」です。〆切ぎりぎりで、マニュアルができましたので、ダイジェストでどうぞ。
表紙です。メインフィールドの、石巻の海鮮丼をイメージしました。
コンセプトです。今回は、「素材」と、「生」にこだわりました。
ささっとよそっていきますが、「ご飯」も「ネタ」も、下ごしらえが結構大変でした。
当日は、石巻からも先生が来られます。ご参加の方々と、「震災の教材化」、「味付け」についてじっくり議論できればと思います。
【お申込みはこちらから】
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
この「いとちり式」に加えて、中学校の実践を基にした「防災マップ」作り、スマホを持ってフィールドワークする「街歩き」、Google Earthに特化した「教材作り」コースがあります。初の国土交通省直営セミナー。
平日ですが、ぜひご都合つけて、ご参加いただければと思います。
2013年10月08日
G空間EXPOエデュケーションプログラム(11月14日)
国土交通省主催の地理空間技術の見本市、「G空間EXPO」のイベントで、講演とワークショプの講師をすることになりました。高校の教育GISをめぐる現状をプレゼンした上で、国交省の「中等教育におけるGIS活用事例表彰」の大臣賞ホルダーである、慶応義塾普通部の太田弘先生、GIS学会賞ホルダーの東桂子先生(藤沢市立秋葉台中学校)と3人で、「津波防災マップ」を作る実習をします。
場所は、東京・お台場。古地図も、精細な標高データも衛星写真も揃っている場所ですから、なかなか面白いマップ作りを体験していただけるのではないかと思います。来週、学校行事の代休を使って東京に出て、担当官の方を交えて打ち合わせをしてまいります。
「なんで平日なん?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、秋の土日、若手は部活で駆り出されると相場が決まっております。さあ、土日はジャージに袖を通さざるを得ない若手地理マン、地理ウーマンの皆様、今からバシバシ時間割変更して、自習課題を作って、お台場を目指してくだい。きっと参加者同士、面白い出会いがあるものと確信しております。
○公式サイトトップページはこちら。
http://www.g-expo.jp/index.html
○エデュケーションプログラムの詳細と申し込みフォーム(無料)はこちら。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
昨年の今ごろ、京都で行ったワークショップ、「自分で作るハザードマップ」の記事とマニュアルはこちら。
http://itochiriback.seesaa.net/article/299275096.html
これを元ネタに、2人の御大とブラッシュアップしようと思っています。
本当に京都で水害が起きてしまった今、改めて見直してみると、「うーん」と唸るところがあります。
場所は、東京・お台場。古地図も、精細な標高データも衛星写真も揃っている場所ですから、なかなか面白いマップ作りを体験していただけるのではないかと思います。来週、学校行事の代休を使って東京に出て、担当官の方を交えて打ち合わせをしてまいります。
「なんで平日なん?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、秋の土日、若手は部活で駆り出されると相場が決まっております。さあ、土日はジャージに袖を通さざるを得ない若手地理マン、地理ウーマンの皆様、今からバシバシ時間割変更して、自習課題を作って、お台場を目指してくだい。きっと参加者同士、面白い出会いがあるものと確信しております。
○公式サイトトップページはこちら。
http://www.g-expo.jp/index.html
○エデュケーションプログラムの詳細と申し込みフォーム(無料)はこちら。
http://www.g-expo.jp/geoedu/lesson.html
昨年の今ごろ、京都で行ったワークショップ、「自分で作るハザードマップ」の記事とマニュアルはこちら。
http://itochiriback.seesaa.net/article/299275096.html
これを元ネタに、2人の御大とブラッシュアップしようと思っています。
本当に京都で水害が起きてしまった今、改めて見直してみると、「うーん」と唸るところがあります。