2018年08月26日

地図学カレッジプレゼンスライド(富山大学)

 日本地図学会の公開講座、「地図学カレッジ」でお話させていただきました。
 地理の先生方だけでなく、「地図」関係者の皆様に、「高校地理・必修」に向けた現状と課題、および「全国チェーン展開」に向けた有望なコンテンツを紹介させていただきました。
 以下、スライドと、フィールドワークで使った資料を載せます。

〇プレゼンスライド
プレゼンの中で出てくる教材のダウンロードに関しては、以下の記事にリンクが貼ってあります。
地図学カレッジ作業用サイト(いとちり:2018年8月22日付)

フィールドワークで使った地図のスクリーンショット

Avenza Mapsによる富山市内のフィールドワークの記録
赤い点は、富山大学・大西先生が今回のフィールドワーク用に作られた「マスの寿司」のお店のKMLファイルです。

masu-work.jpg  masu-work2.jpg

〇ゼンリン「まち探検キット」
   
 同じセッションの話題提供で、(株)ゼンリンがこの夏売り出した小学生向けの自由研究教材のデモがありました。
 地理をこよなく愛する「地理女子」な新入社員が、社内コンペで優勝し、地方支社から東京の企画部門に転じて一気に商品化にこぎつけたという商品です。シンプルながら、非常によく考えられたフィールドワーク用の教材。今日は、開発を担当された社員さん御自らプレゼンしていただきました。
 折り畳み式の画板とシールが入っていて、調べ学習に使う白地図は、自分で専用サイトから取り出します。小学校区で検索すると、対象地域の1000分の1の住宅地図の白地図が現れ、A4用紙で分割印刷できます。サンプルは、「お店屋さん調べ」ですが、まっさらな白地図に何を載せるか(子供に載せさせるか)は、まさに保護者の腕の見せ所。
 白地図印刷ができるプラットフォームはそのままに、「地理院地図」等を使って「保護者サポートサイト」を組んでみても面白いのではないかと思いました。1セット1000円で、ダウンロードできる回数と日数(夏休み1回分が目安)になっているのが、ちゃんとビジネスになってます。「大人の街歩き」への応用など、今後の商品ラインナップに注目したいところです。
machitanken.jpg



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2018年08月22日

地図学カレッジ(日本地図学会@富山大学)作業用サイト

 この記事は、富山大学で行われる「地図学カレッジ」の伊藤担当分のデータ配信サイトです。
 レジュメはこちら。

@Google Earth用データ(ダウンロードして開いてください)

 earth.jpg Google Earth(iOS版ダウンロードサイトはこちら)
 Google Earth(Android版ダウンロードサイトはこちら)

(洪水想定水深)
(富山市ハザードマップ)
toyama001.jpg hazard001.jpg
AAvennza Maps 
アプリサイトのページへ 
QR_Avenza.jpgavenza.jpg
地形図の取り込みをマニュアルにしてみました。
manyu-hyoshi.jpg

BStroly
トップ画面へ
サンプル地図 富山市路面電車沿線マップ

toyama.jpg

CMaplat 
アプリ版ダウンロード
 使い方マニュアル

Maplatを用いたWebアプリの例        
〇ぷらっと会津若松
〇ぷらっと奈良
〇ぷらっと館林

tatebayashi.jpg





posted by いとちり at 16:55| Comment(0) | イベント・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地図学カレッジ@富山のご案内

 今週末、富山大学にお邪魔します。
 主査をさせてもらっている日本地図学会の学校GIS教育専門部会の主催で、「地図学カレッジ」なるイベントを行います。

 「地理学」ではなくて、「地図学」です。教科や職種(別に学校の先生でなくても)に関係なく、進化する「地図」をどう使い、学びにつなげていくか?がテーマになります。
 私の担当は、「モバイル」。iPad地図帳(オンライン版・オフライン版)、スマホで使えるアプリの紹介を軸に、地図の「iPod的な使い方」(たくさんの地図を一つの端末に詰め込んで持ち歩き、切り替える)や、フィールドメモ帳的な使い方を紹介します。
 「デジタル=先駆的」「紙地図=一世代前の媒体」という捉え方はしません。昨日の柏崎でのフィールドワークでも話題になりましたが、デジタルの地図(特にスマホの小さな画面で見る地図)には、様々な限界があります。見やすさ(視野の広さ、直射日光の下ではまず×)、操作性、メモ等、紙には到底かないません。対立的に考えるのではなく、紙の地図の良さとデジタルのよさを組み合わせながら(両方見ながら)使いこなすのがベストだと思います。

 私以外の講師陣、大変充実しています。レクチャーの後はミニ・フィールドワークも予定されています。
 直前のご案内ではありますが、ぜひ足をお運びください。
 以下、日程とWEBサイトへのリンクを貼ります。

1.日時 2018年8月26日(日曜日)13:00〜17:00
2.会場 富山大学 五福キャンパス 人文学部棟2階 第3講義室
3.費用 ¥1000(資料代として)

会場への経路等、詳しい情報につきましては、学会のプログラムをご参照ください。
試作品として、Webによる地図配信、共有サービス”Stroly”(https://stroly.com/)で、富山市の路面電車沿線マップを作っていました。スマホで開いても見られると思いますので、お試しください(画像かURLをクリックすると地図が出ます。地図の範囲内に行けば現在地が出ます)。
toyama.jpg
QRコードです。
QR002.jpg
〇当日、会場で使っていただくデータサイトが出来ました。
 レジュメもアップしましたのでご利用ください。









posted by いとちり at 07:22| Comment(0) | イベント・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

G空間EXPO―オンラインレジュメ/スライド

 東京・科学未来館での事例紹介プレゼンです
 タブレットやパソコンなど、直接操作してもらえる道具が揃っているとのことですので、必要な資料・リンクをここにまとめました。現場で触れてもらう用です。

 午前の部は10:00〜(文部科学省:濱野調査官の講演)
 午後の部は13:10〜15:00 私は3番手です。
 飛び入りもOKかと思いますので、G空間EXPOにご来場の方、どうぞ。

【事例紹介1】デジタル地図(画面でそのまま見る地図)とアナログ(大判印刷)を組み合わせた授業(地理A
 「いとちりの防災教育にGISシリーズ」(二宮書店:地理月報・Web地理報告)
 本ブログ内で一括公開しています(2017年3月27日付)。スライドでご覧いただく普賢岳は、フィールド編7です。



【事例紹介2】自在な「デジタル地図帳」システム「Stroly」
お手元のスマホでも見られますが、タブレットやPCで見るほうが
あ面も大きくて快適です。限定公開(著作権の関係で一般公開せず、IDを持っているメンバーで共有。このサイトの利点の一つ)
の地図をご覧いただきます。ID/パスワードは会場で。

burari.jpg

map02.jpg










【事例紹介3】Google Earthを使ったデジタル地図帳

統計データなどをGISソフトで仕込んでGoogle Earthのファイルとして配布。
手元のタブレット等で見てもらうものです。今回は、電源別発電量を取り上げます。

○データファイルはこちら。kmlファイルを開いてください。
all.jpg
○ブログには、GISソフト「MANDARA」用データと、簡単な作成マニュアルが書いてあります。http://itochiriback.seesaa.net/article/243056389.html

【事例紹介4】PDFを使ったパラパラマンガ風の白地図
 1枚の白地図をじっと眺めるのではなく、季節ごとや経年変化などを連続で見るといろいろ気づきが出てきます。紙で配ったり、スクリーンに投影するだけでなく、実際に自分で動かしあり、気になるところを拡大した上で、しっかりと「言語化」するトレーニングを積みたいものです。
日本への輸出量_03.png

○月ごとのアスパラガスの輸入先(国別)



○月ごとの国内産アスパラガスの産地(東京中央卸売市場入荷分)
aspara-national_05.png
aspara-national.pdf

G expo20171013 from Tomoaki Ito






posted by いとちり at 08:08| Comment(0) | イベント・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月09日

10月13日(金)G空間EXPOに登壇します。

  年に1度の業界の祭典、「G空間EXPO」の教育イベントに登壇します。テーマは「2022年の高校地理(必修)」

    GPSだ、準天頂衛星だ、フリーの地理情報だ、あふれかえっている中で迎える、高校の新必修科目「地理総合」はどうなっているのか・・・正直、あんまり楽観視はしていません。
 例によって例え話が長くなってしまう癖がありますが、今回はDJになぞらえてみました。
 スライドを"サンプリング”してみましたので、どうぞ。

 日時:2017年10月13日(金)10:00〜16:00
    (伊藤の登壇は、1人15分で午後の3番手)
 場所:日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
 イベントURL http://www.g-expo.jp/geoedu/compulsory.html

djmap.gif



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