日本地図学会の公開講座、「地図学カレッジ」でお話させていただきました。
地理の先生方だけでなく、「地図」関係者の皆様に、「高校地理・必修」に向けた現状と課題、および「全国チェーン展開」に向けた有望なコンテンツを紹介させていただきました。
以下、スライドと、フィールドワークで使った資料を載せます。
〇プレゼンスライド
プレゼンの中で出てくる教材のダウンロードに関しては、以下の記事にリンクが貼ってあります。
地図学カレッジ作業用サイト(いとちり:2018年8月22日付)
フィールドワークで使った地図のスクリーンショット
Avenza Mapsによる富山市内のフィールドワークの記録
赤い点は、富山大学・大西先生が今回のフィールドワーク用に作られた「マスの寿司」のお店のKMLファイルです。
〇ゼンリン「まち探検キット」
同じセッションの話題提供で、(株)ゼンリンがこの夏売り出した小学生向けの自由研究教材のデモがありました。
地理をこよなく愛する「地理女子」な新入社員が、社内コンペで優勝し、地方支社から東京の企画部門に転じて一気に商品化にこぎつけたという商品です。シンプルながら、非常によく考えられたフィールドワーク用の教材。今日は、開発を担当された社員さん御自らプレゼンしていただきました。
折り畳み式の画板とシールが入っていて、調べ学習に使う白地図は、自分で専用サイトから取り出します。小学校区で検索すると、対象地域の1000分の1の住宅地図の白地図が現れ、A4用紙で分割印刷できます。サンプルは、「お店屋さん調べ」ですが、まっさらな白地図に何を載せるか(子供に載せさせるか)は、まさに保護者の腕の見せ所。
白地図印刷ができるプラットフォームはそのままに、「地理院地図」等を使って「保護者サポートサイト」を組んでみても面白いのではないかと思いました。1セット1000円で、ダウンロードできる回数と日数(夏休み1回分が目安)になっているのが、ちゃんとビジネスになってます。「大人の街歩き」への応用など、今後の商品ラインナップに注目したいところです。