日本地理学会災害対応本部の東北地方太平洋沖地震特設サイトでも取り上げてもらいました。
「地図太郎」の被災地および復興支援者に向けて無償提供されるのに合わせて、初めて地図太郎をさわる方を念頭に、マニュアルを書いています。第2弾は、需要が高い「白地図のDIY」について触れます。
毎年1月になると、うちの地元では、の社会福祉協議会が中心になって、「ボランティア・コーディネートセンター設立訓練」が行われます。その時に、各避難場所から逐一送られてくる情報(避難者数の変化や必要物資など)は、机上に大きな2500分の1地図を使っていました。このシステムを使って白地図を大きく印刷したり、住所を基に得た各避難所の地点を瞬時に一覧図にすることもできます。被災地の外との役割分担も含めて、マニュアルを書いてみました。
本当は、昨日のうちに挙げる予定だったのですが、いきなり地震が来たので途中で断念しました(ここは富士市です)。余震の震源地をチェックしながら、次の「空白域」を検討しています。
【ファイル】
マニュアル
tohokutaro002.pdf
【リンク】
基盤地図情報ダウンロードシステム
http://www.gsi.go.jp/kiban/index.html
2011年03月17日
復興支援のためのGISマニュアル(2)白地図づくり
2011年03月14日
「地図太郎」被災地向け無償頒布開始
http://www.tcgmap.jp/topics/2011/index.html#id416
災害とGISというと、どうしても「被害状況把握」とか、「ライフラインの管理」とか、専門的な分野にイメージが行きがちです。また、ハイチで大活躍した「オープンストリートマッププロジェクト」も、早々に日本版が立ち上がって、世界中の有志が時差をフル活用して、応急修正版の地図をネット上で作っています(変化した海岸線、通行止め箇所など)。これはこれで非常に大事なことだと思うのですが、私の少ない経験から言いますと、更に加えて「オフラインでも動いて、使い勝手のいい地図」の需要があります。
例えば、これから多くのボランティアが被災地に入ったとき、どこに、何人ぐらいの人を派遣したらいいか、また全く土地勘のないボランティアに行き方を説明するのに、市販の地図や手書きの地図を広げてああだこうだ説明するのと、概況図と付近拡大図をそれぞれプリントアウトして「はいよ」と渡すとのでは、効率が全然違ってきます。中越沖地震の時にお邪魔した柏崎市では、この点に特に苦労されていました。
今、時代が時代ですから、「ちょっとあなたのi-Phoneに送るから、近くに行ってわかんなくなったらGPSで探してね」なんてこともできると思います。「地図太郎」は、ネット上にあるあらゆる地図を読み込める上に、KMLファイルで書き出せるというナイスな機能を持っていますので、ボランティアセンターや、生徒の避難状況を把握する上で効果を発揮するのではないかと見ています。
仕事柄、マニュアルを書くのには慣れていますので、初めて「地図太郎」に触れる方を意識して、簡単なマニュアルを書いてみました。データも含めて、どんどん充実させていきます。
「よくわからん」「データ作りが面倒だ」「こんな地図を欲しい」という方は、どんどん振ってください。また、「地図太郎ならまかせとけ」という方、ぜひ協力してください。行政のパワーがなかなか届かないところ、報道になかなか乗らないけど困っている所にこそ、草の根の支援が必要だと思います。地図にできる事、地理にできる事がきっとたくさんあるはずです。
よろしくお願いします。
【ファイル】
地図太郎マニュアルその1(ボランティア支援センター向け)=転載歓迎
taro001.pdf
2009年10月12日
MANDARA入門(農業編)in GIS講習会@慶応大学
慶応大学で行われた「GIS講習会」のテキストをアップします。
初めてMANDARAを開く方を念頭に、テキストを作ってみました。
今回は、教員の方だけではなく、NPOの方、設計関係の方が来られ、「なるほど、こういう場面でデジタル地図を使うのか」というお話が聞けてとても参考になりました。そうした方々にとっては、MANDARAよりも、もうひとつ紹介されたソフト「地図太郎」の方がニーズが高いように思います。
地図太郎の指南役の太田師匠は、今このソフトが処理できる最高峰(質も量も)のデータを使ってデモンストレーションをされたので(よくもまあこれだけのデータで動くなとつくづく感心しました)、「何やらすごく難しいソフト」というイメージを持たれた方もいらっしゃるかも知れませんし、「地図太郎」=身の回りの調査に使うソフトというイメージがついたかもしれませんが、実はもっと軽くて世界地理にも応用できるソフト(特にGoogle Earthとの相性はピカイチ)です。
「地図太郎」は、日々使ってはいるのですが、授業でいじってもらうことがない上、Google Earth教材を作るときに「縁の下の力持ち」的な利用をすることが多いので、あまりマニュアル化していない事に気がつきました。「いとちり版 地図太郎マニュアル」でも書こうかなと思った次第です。師匠が中学1年生相手に行っていた、4人1組に1台、地図太郎の入ったPCを与えてグループワークをする実践のビデオは目から鱗でした。 考えてみると、師匠が講師を務めた「先生のためのGIS活用研修会」に、札幌から生徒として出てから来年で10年になります。慶応普通部の太田師は、常に一歩も二歩も先を行く、教育GISの師匠です。
“お料理教室”的な講習会もいいですが、新鮮な生データと、加工ニーズのあるところに積極的に「出前」(というか出張シェフ?)して行く必要があるのかなと思いました。MANDARAと地図太郎とGoogle Earth、ツールとしては安いですが、それだけあればかなりのものは料理できます。 ざくっと料理(地図化)させてもらって、ちょびっと教材用にテイクアウトさせてもらえれば一石二鳥です。 大量のデジカメ写真や整理したい地図データをお持ちの皆様、地図を使ったプレゼン等をしたいビジネスパーソンの皆様、是非ご一報くださいませ。
いろいろと展望が開けた1日でした。参加された皆様、どうもありがとうございました。
【マニュアル】
lesson1.pdf 起動・シンプルな白地図を描く
lesson2.pdf 統計入力用の表を取り出してExcelに貼って統計を入れて戻す
lesson3.pdf 白地図同士を重ねたり、年ごとに時間を追ってパラパラ連続表示をする
【リンク】 地図太郎・MANDARA関係のマニュアルは、雑誌連載「いとちりGIS」にもあります。うーん、地図太郎が少ない・・・・。
商業地理(MANDARA) 全国新規出店の大型店MAPなど
工業地理(地図太郎) 電話帳から特定の産業の工場分布図を描く
農業地理(MANDARA) 連続表示の応用 アスパラガスの月別輸入先の推移
昔やった「勉強会」のテキストです
MANDARAでずいぶんややこしいことをやっていたなと思います。
「地図太郎」を使えばだいぶ省力化できるところもあります。
2009年09月15日
MANDARAで農業地理2009(1)世界地図編
今年も「MANDARAで農業地理」の季節がやってまいりました。
今年は、(1)世界地図(2)貿易(3)日本の3部作でお送りします。
第一弾は、初めてMANDARAを使う皆さんのために、世界地図を使った塗りつぶしと重ね合わせによる実習です。
【メニュー】
45分の短縮日課だったので、ちょうど2時間かかりました。
(1)世界地図の塗りつぶし(食糧自給率)を使って
(2)上位10カ国の塗りつぶし
(3)重ね合わせ地図の作成(トウモロコシの生産・輸入と鶏肉の生産高の関係)
(4)Excel上の計算結果の地図化(1haあたりの小麦の収穫高の算出、耕地面積の増減の算出)
【データファイルはこちらです】
agri001.xls
Excelファイルです。指定された範囲をコピーしてMANDARAに読み込んで使います。農水省の統計サイトから、上位20位の国のデータを載せてあります。
Excelファイルです。世界の耕地面積を年毎にまとめてあります。FAO(世界食糧機関)のデータをMANDARAに読み込めるように加工しました(疲れました)。引き算したり、割り算したりしていろんな地図を描いてみてください。
ワークシートです。50分用をもくろんで作りましたが、90分かかりました。2クラス、2日間連続でできました。空いてて よかったパソコン教室(!)。
【データの出所リンク】
海外統計のページ(農林水産省)
主な農産物については、上位20カ国を抽出して出しています。出所は、FAO STATです。
細かいところまで必要ない場合は、この統計で十分かと思います。
http://www.toukei.maff.go.jp/world/index.html
FAO STAT(世界食糧機関の統計サイト)
世界各国の耕地面積を取ってみました。データを表示させてからダウンロード、アルファベット順→アイウエオ順に直してMANDARAに取り込むなど、使いこなすのにちょっと慣れが必要です。また、統計には植民地(海外領土)も別個に含まれているので、それはそれでたどると面白いです。
http://faostat.fao.org/default.aspx
【リンク】農業地理関係のバックナンバーです。
●ニッポン減反マップ(いとちり2009年1月5日)
http://www.itochiri.jp/article/13355696.html
●空飛ぶアスパラガス(2008年11月25日)(月刊「地理」2008年12月号に掲載)
http://www.itochiri.jp/article/13355696.html
●いちごの地理(いとちり2007年3月2日)
http://www.itochiri.jp/article/13166749.html
●北海道の農業地図(いとちり2006年10月3日)
http://www.itochiri.jp/article/13144093.html



2009年09月01日
帰ってきた「先生のためのGIS講習会」@慶応三田
教育GISフォーラムのバックアップを受けて、久々に「先生のためのGIS講習会」をやります。
今回は、GIS教材研究界の大御所にして2008国際地理オリンピックinチュニジアの日本代表団長であらせられる、慶応義塾普通部(中学校)の太田弘先生との二枚看板でお送りします。
太田師の砂漠の地理オリ、サバイバルブログはこちら!
http://geoolympic2008.blogspot.com/
太田師の著書「航空図の話」はこちら!
第一部は、「いとちりGIS」ということで、「無料・50分完結・教科書準拠」の小ネタをお送りします。
(♪前座、前座・・・・。)
第二部は、太田師による3500円の本格GISソフト「地図太郎」の解説。間もなく、師の著による「地図太郎でGO!」というこのソフト初の入門マニュアルが発売される予定です。
第三部は、現在、翻訳・出版プロジェクトが進行中の「学校用Arc-GIS入門の教科書」のご紹介。この本を買うと、1年間有効の「無料で使えるArc-GIS」が付いてくる・・・らしいです(原書はそうなってます)。
GIS(地理情報システム)がざっくりわかる3時間。費用は¥3500。お土産に「地図太郎」(製品版)が付いてきます。パソコンは持参してくださいね。
ソフトの使い方も学べますが、「独創的な地理教員の業界」のネットワークの端緒をつかみたい方はぜひお越しくださいませ。 なんか面白いことしたいんだけどなあと思う地理教師のみなさん、この交通費+3500円は、いい投資になると思いますよ!
期日:10月13日(日曜日)14:00〜17:00
会場:慶応大学三田キャンパス 東館6階
品川駅から1駅、田町で降りて歩いて10分。新幹線沿線の人間が行くには便利なロケーションです。 静岡からなら1時間半、札幌からでも頑張れば3時間あれば余裕で着くと思います。昔はよく飛んだなあ・・・・・。
詳細・お申し込みはこちらまでどうぞ。
http://digitalearth7.sfc.keio.ac.jp/egis//modules/news/article.php?storyid=61



