外国の地理の先生(だけじゃなくてもいいんですが)が、日本を教えるとき、都道府県別の色分け地図とか描けたら便利だろうなあと思い、都道府県をアルファベットで書いたシェープファイルを作りました。ネットで探しても、意外とないんですね。
MANDARAの「日本緯度経度」のマップファイルから都道府県の部分を取り出して、都道府県名を英語で書きなおしました。ただ、県のナンバリングがあちこちに飛んでいてややこしいので、JISコードを振りました。Quantum-GIS(これなら英語版があって、しかも無料)で読み込んだ時、ボタン一つで順番が変わります。
もっとも、単純な色塗りなら、MANDARAの方が直感的で楽です。あえて言えば「輸出用教材」といった趣です。いろんな統計をくっつけて、「詰め合わせセット」にしたら結構ニーズがあるようなないような・・・・。
●Q-GISでの読み込みかた
(1)まず、取り込みます(レイヤ⇒ベクタレイヤの追加)
(2)取り込んだところ
(3)再び「レイヤ」→「属性テーブルのオープン」
(4)JISコード順に・・・・。
(5)並べっ!
【ダウンロードはこちら】
pref-japan.zip
【リンク】
●日本の統計(帝国書院)
http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/japan/
いつもデータ作りでお世話になっています。
Shapeファイルとか、KMLファイルとか、MANDARAファイルなどが一緒にダウンロードできるようになれば、楽しいでしょうね。「輸出」(お金にはなりそうにないですが)も検討して欲しい所です。
2012年01月10日
2012年01月07日
無料ソフトでハザードマップを「さばく」
新学期の教材作りの一環(=現実逃避?)で、久々にGISマニュアルを書きました。
以前、ハザードマップを無料GISソフトQuantam GISで加工したときのマニュアルの続編です。
ハザードマップをGoogle Earthに載せるためのマニュアル(いとちり2011年8月31日) ⇒http://itochiriback.seesaa.net/article/223297951.html
ハザードマップの多くはPDFで公開されている「ただの画像」です。
Q-GISという「まな板」の上に、ハザードマップを載せて、形を整えて(引っ張ったり、縮めたり)、座標系(緯度経度)を与えてやって、それをGoogle Earthという「お皿」の上に盛り付けるノウハウを書きました。これはこれで結構楽しめるのですが、今回トライしたのは、Q-GIS上でハザードマップを「切り分けてさばく」プロセスです。
と、いいつつやる事は簡単です。1枚のハザードマップにはありとあらゆる情報が詰め込まれているのを、必要な情報(例えば浸水エリアの塗りつぶしのみ)を取り出すために、上に1枚シート(レイヤ)を載せて、上からカチコチなぞって取り出します。最初、地図太郎でやっていたのですが、「待てよ、これはQ-GISで直にできるのでは?」「待てよ、Shapeファイルに書き出せば、MANDARAでいじれるのでは?」と思い直し、めでたく「オールフリー(無料)」化に成功しました。なんか、ビールみたいですが(笑)。
まあ、こんな手間暇かけなくても、行政側が素直にハザードマップの生データを公開してくれれば話が早いのですが(少なくとも、"インターネットGIS”を公開している所はできるはず)、ぼつぼつ事例を積み重ねて行って需要を喚起するのが何よりかと思います。
40人の生徒を相手に「さあ、Q-GISを使え」というのはなかなか酷でしょうが、レイヤを作った上でMANDARAを操作してもらうぐらいなら、結構手軽に扱えるのではないかと思います。扱う地図も「浸水予測」よりも、「浸水実績図」(実際に浸かった範囲を示す図。この言葉で検索すると結構アップされています)の方が、教材的にはより具合がよいのではないかと思います。KMLファイル化すればiPad版Google Earthでも表示できました。
【ダウンロードはこちらから】
hazard2012.pdf
【リンク】
兵庫県防災GISデータ
http://www.dri.ne.jp/bousaikyouiku/hm_data.html
「兵庫県防災教育開発機構」が公開している兵庫県内のハザードマップの「生データ」集。
「さすが兵庫!」という感じですが、更新が久しく止まっているのが少々気になるところ。
常に兵庫をライバル視(?)して、現場にはっぱをかけてくれる、東海地方の某「防災教育先進県」も、このくらいの事をして頂けると大変ありがたいです。はい。
以前、ハザードマップを無料GISソフトQuantam GISで加工したときのマニュアルの続編です。
ハザードマップをGoogle Earthに載せるためのマニュアル(いとちり2011年8月31日) ⇒http://itochiriback.seesaa.net/article/223297951.html
ハザードマップの多くはPDFで公開されている「ただの画像」です。
Q-GISという「まな板」の上に、ハザードマップを載せて、形を整えて(引っ張ったり、縮めたり)、座標系(緯度経度)を与えてやって、それをGoogle Earthという「お皿」の上に盛り付けるノウハウを書きました。これはこれで結構楽しめるのですが、今回トライしたのは、Q-GIS上でハザードマップを「切り分けてさばく」プロセスです。
と、いいつつやる事は簡単です。1枚のハザードマップにはありとあらゆる情報が詰め込まれているのを、必要な情報(例えば浸水エリアの塗りつぶしのみ)を取り出すために、上に1枚シート(レイヤ)を載せて、上からカチコチなぞって取り出します。最初、地図太郎でやっていたのですが、「待てよ、これはQ-GISで直にできるのでは?」「待てよ、Shapeファイルに書き出せば、MANDARAでいじれるのでは?」と思い直し、めでたく「オールフリー(無料)」化に成功しました。なんか、ビールみたいですが(笑)。
まあ、こんな手間暇かけなくても、行政側が素直にハザードマップの生データを公開してくれれば話が早いのですが(少なくとも、"インターネットGIS”を公開している所はできるはず)、ぼつぼつ事例を積み重ねて行って需要を喚起するのが何よりかと思います。
40人の生徒を相手に「さあ、Q-GISを使え」というのはなかなか酷でしょうが、レイヤを作った上でMANDARAを操作してもらうぐらいなら、結構手軽に扱えるのではないかと思います。扱う地図も「浸水予測」よりも、「浸水実績図」(実際に浸かった範囲を示す図。この言葉で検索すると結構アップされています)の方が、教材的にはより具合がよいのではないかと思います。KMLファイル化すればiPad版Google Earthでも表示できました。
【ダウンロードはこちらから】
hazard2012.pdf
【リンク】
兵庫県防災GISデータ
http://www.dri.ne.jp/bousaikyouiku/hm_data.html
「兵庫県防災教育開発機構」が公開している兵庫県内のハザードマップの「生データ」集。
「さすが兵庫!」という感じですが、更新が久しく止まっているのが少々気になるところ。
常に兵庫をライバル視(?)して、現場にはっぱをかけてくれる、東海地方の某「防災教育先進県」も、このくらいの事をして頂けると大変ありがたいです。はい。
2011年12月28日
MANDARAで描く発電所マップ
2学期の終わりに、久々にMANDARAを使って実習をしました。
何かと話題の電力問題を図示してみようということで、「国土数値情報」から発電所のデータをとってきて、MANDARAで加工しました。
分布図を描いた上で、Google Earthで表示すると、出力を棒グラフで示すことができます。40分授業だったので、詳しい分析はできませんでしたが、「うわ、原子力の出力ってものすごいんだなあ」ということや、「火力発電所って意外と大都市の近くにあるんだなあ」というようなことが一目瞭然になりました。
MANDARA用ファイルと簡単な手順を置きます。
作業がめんどい方は、「教育GISフォーラム」のGoogle EarthデータBarの方にKMLファイルの完成品を置いておきますのでご利用ください
(https://sites.google.com/site/egisforum/home/detabar/detabar15fadiansuochulimappu)
時系列での変化(例えば、原子力発電所がどのように増えて行ったか)や、設置者ごとの分布など、MANDARA上でいろいろ加工できそうですので、また追って教材化を進めてみたいと思います。
【データはこちら】
water.mdrm 水力発電所
karyoku.mdrm 火力発電所
nuclear.mdrm 原子力発電所
【使い方】
(1)まず、MANDARAで発電所の分布図を描きます。
(2)ファイル→KMLファイルで保存
(3)出力するKMLファイルの名前をつけて、各種設定を決めます。
(4)KMLファイルで保存したうえで開くと、発電量に応じた棒グラフが描かれます。
何かと話題の電力問題を図示してみようということで、「国土数値情報」から発電所のデータをとってきて、MANDARAで加工しました。
分布図を描いた上で、Google Earthで表示すると、出力を棒グラフで示すことができます。40分授業だったので、詳しい分析はできませんでしたが、「うわ、原子力の出力ってものすごいんだなあ」ということや、「火力発電所って意外と大都市の近くにあるんだなあ」というようなことが一目瞭然になりました。
MANDARA用ファイルと簡単な手順を置きます。
作業がめんどい方は、「教育GISフォーラム」のGoogle EarthデータBarの方にKMLファイルの完成品を置いておきますのでご利用ください
(https://sites.google.com/site/egisforum/home/detabar/detabar15fadiansuochulimappu)
時系列での変化(例えば、原子力発電所がどのように増えて行ったか)や、設置者ごとの分布など、MANDARA上でいろいろ加工できそうですので、また追って教材化を進めてみたいと思います。
【データはこちら】
water.mdrm 水力発電所
karyoku.mdrm 火力発電所
nuclear.mdrm 原子力発電所
【使い方】
(1)まず、MANDARAで発電所の分布図を描きます。
(2)ファイル→KMLファイルで保存
(3)出力するKMLファイルの名前をつけて、各種設定を決めます。
(4)KMLファイルで保存したうえで開くと、発電量に応じた棒グラフが描かれます。
2011年10月07日
MANDARAで作るテスト問題
せっせとテストを作っております。
本文を作り、付図を描く作業に飽きたので、「ちょっとこのノウハウを書いてみるか」と、現実逃避にマニュアルを書いて、「教育GISフォーラム」のブログの方にアップしました。うーん、テスト勉強になると急に机の上を片付けたくなる子供のようですな。
https://sites.google.com/site/egisforum/home/blog/minimanyuarumandaradezuorutesutowenti
ここで使われている「Google サイト」というサービス、なかなか使い勝手が良いです。
画像のアップとか、大きさの調整とか、きびきび動いて直感的です。これからWebサイトを作ろうという方にはお勧めです。HTMLを駆使していた頃に比べると、ほんとに楽になったもんですね。
本文を作り、付図を描く作業に飽きたので、「ちょっとこのノウハウを書いてみるか」と、現実逃避にマニュアルを書いて、「教育GISフォーラム」のブログの方にアップしました。うーん、テスト勉強になると急に机の上を片付けたくなる子供のようですな。
https://sites.google.com/site/egisforum/home/blog/minimanyuarumandaradezuorutesutowenti
ここで使われている「Google サイト」というサービス、なかなか使い勝手が良いです。
画像のアップとか、大きさの調整とか、きびきび動いて直感的です。これからWebサイトを作ろうという方にはお勧めです。HTMLを駆使していた頃に比べると、ほんとに楽になったもんですね。
2011年09月20日
GIS day 名古屋発表&講義テキスト
9月18日(日)、名古屋のお隣、春日井市にある中部大学に行ってまいりました。
「GIS Day中部」のGIS講習会です。
「中部」と銘打ちましたが、東海エリアをはじめ、関東方面からもお越しいただいて、つたない説明を聞いていただきながら「簡易ハザードマップ」作りを学んでいただきました。
こちらのブログには、実技に先立ってリレーで行われた事例報告のスライドをアップします。
「教育GISフォーラム」のサイトに、講習会のテキストのPDFを載せました。
好評を頂いている「データBar」もまた充実させて行こうと思います。
メインのHow toよりも、サイドメニューで出した「iPad-DIY地図帳」がすっかりお株を奪ってしまったような感があります。レンタルもありますので、是非お試しください。
【ファイル】
GISday20110918.pdf 事例紹介のプレゼンスライド
【リンク】
「地図太郎」を使った「自分で作るハザードマップ」マニュアル(教育GISフォーラムサイトへ)
https://sites.google.com/site/egisforum/home/jugyou-manyuaru/gisno-jugyou-dounyuu/-zi-fende-zuoruhazadomappu-manyuaru
「GIS Day中部」のGIS講習会です。
「中部」と銘打ちましたが、東海エリアをはじめ、関東方面からもお越しいただいて、つたない説明を聞いていただきながら「簡易ハザードマップ」作りを学んでいただきました。
こちらのブログには、実技に先立ってリレーで行われた事例報告のスライドをアップします。
「教育GISフォーラム」のサイトに、講習会のテキストのPDFを載せました。
好評を頂いている「データBar」もまた充実させて行こうと思います。
メインのHow toよりも、サイドメニューで出した「iPad-DIY地図帳」がすっかりお株を奪ってしまったような感があります。レンタルもありますので、是非お試しください。
【ファイル】
GISday20110918.pdf 事例紹介のプレゼンスライド
【リンク】
「地図太郎」を使った「自分で作るハザードマップ」マニュアル(教育GISフォーラムサイトへ)
https://sites.google.com/site/egisforum/home/jugyou-manyuaru/gisno-jugyou-dounyuu/-zi-fende-zuoruhazadomappu-manyuaru