2018年08月19日

モバイル地図帳アプリ 新潟県高校地歴科研究会その4

 研修の番外編です。
 Stroly(https://stroly.com/)という、Webから地図をアップロードして位置情報を合わせて、スマホ等で閲覧できるサービスがあります。ハザードマップを載せてみましたので、スマホ等で開いてみてください。現在地が出ます。なお、写真なども埋め込むことが出来ます。(画像にタップすると地図が出ます)。
kashiwazaki0001.jpg
柏崎市洪水ハザードマップ(広域)
shinsui.jpg
柏崎市浸水防災マップ(駅南地区)

(geotiff)テストファイル
kashiwa-hazard.tif
posted by いとちり at 14:11| Comment(2) | マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月17日

Google Earthでデジタル地図帳(新潟県高校地歴科研究会GIS研修その3)

 最後のレッスンです。パソコンとモバイル端末(スマホなど)でGoogle Earthを動かします。
 マニュアルはこちらです。

 これまで体験していただいた作業は、いわば「厨房の中のノウハウであり、40人の生徒をパソコンの前に座らせて「さあ、料理しなさい」というにはだいぶ酷のように思います。一日6時間も7時間も授業を受けて、しかもパソコンを自分で扱うのが少数派になっている今の生徒達に「さあ、GISを覚えよう」といってもちんぷんかんぷんでしょうし、第一家に帰ってから実際にGISを操作する生徒がどれだけいるか?を考えると、希望は持てません。

 Google EarthやGoogle Mapは、スマホでも扱えます。GPSが内蔵されていますので、外に持ち出すと威力を発揮します。午後のフィールドワークと絡めて、外で使えそうなデータを用意しました。作り方のノウハウは、当ブログ内にありますので、興味を持たれた方、ご自分でトライしてみてください。また、QRコードを貼ってありますので、スマホからこのページを開いていただいて、直接ファイルをダウンロードすることも出来ます。

【データ】
(1)洪水浸水深レイヤー
shinsui.jpg

 柏崎市を流れる鯖石川と、長岡市を流れる信濃川の「想定浸水深」のデータです。
 国土交通省の「国土数値情報」で公開されています。
 浸水の高さに合わせてレイヤを作っていますので、だいたいこのあたりまで水に浸かるんだということが立体的に(ストリートビューでは景色に合わせる形で)見ることが出来ます。
 kml版は、Google Mapに重ねるためのファイルです。スマホなどでも活用できます。

作り方は、「いとちり」内の以下のページにマニュアルがあります。
MANDARAが10にバージョンアップしたので、少しかみ合わないところがありますので、また改めてリライトします。

自分で作るハザードマップマニュアル―想定浸水域と浸水深を知る

(いとちり:2014年8月17日)



(2)柏崎市ハザードマップ
柏崎市(鯖石川流域)の洪水ハザードマップです。
kashiwa-all.jpg
柏崎駅前の冠水ハザードマップです。
kashiwa-ekimae.jpg

詳しい作り方については、「いとちり」内にマニュアルがありますのでお試しください。
連載:地理教師のためのハザードマップ料理法(全4回)(いとちり2018年8月1日〜4日)

【その他便利なリンク】
地理院地図KMLデータ
開くとGoogle Earth上に「地理院地図」が継ぎ目なく表示されます。
地形図をはじめ、古い空中写真(切り替えて比較して見ることが出来ます)、標高区分図などを見ることができます。
chikeizu.jpg hyoko.jpg

今昔マップ on the Web
MANDARAの作者でもある、埼玉大学の谷謙二先生が運営する旧版地形図の閲覧サイトです。
「新潟編」では、新潟市付近の旧版地形図を比較して見ることが出来ます。
(MANDARAの背景図として使う事も出来ます)
konjaku01.jpg



posted by いとちり at 06:03| Comment(0) | マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

全国発電所マップ(新潟県高校地歴研究会2018:その2)

 MANDARAの基礎に続いて応用編です。

 国土交通省公開している「国土数値情報」の中の発電所(点データ)をMANDARAに取り込みました。
 白地図に電源別の表示、設置年別、出力別の表示、発電所からの等距離円の表示をします。
 最後に、出力を棒グラフ状にしてKMLファイルに書き出し、Google Earthで表示します。
 「日本で一番出力が大きな発電所はどこか?」や、「再生可能エネルギー」の出力を束にしたら原発何基分になるかといった単純な探究(探索)から、日本のエネルギー問題の将来を考えるための基礎教材として、アイデアを練っていただければと思います。

【データ】
データファイルです。塗り分けの設定などがされています。
※MANDARA9のファイル形式で作られていますので、MANDARA9でも動かせます。

マニュアルです。手元で開いてご利用ください。


設置年代別発電所の分布(原子力・火力)
thermal.jpgnuclear.jpg



graph1.jpgenergy.jpg
発電所の出力表示(MANDARA10の棒グラフとGoogle Earth)

posted by いとちり at 06:01| Comment(0) | マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MANDARAの基礎(新潟県高校地歴科研究会GIS研修その1)

 新潟県柏崎市にお招きいただきました。
 GIS(地理情報システム)に関する実習を3本用意しました。
 データとマニュアルをアップしておりますので、ご利用ください。

 第1講目は、MANDARAの基本です。

 フリーソフトながら、かなり込み入ったことも出来るソフトですが(込み入ったことは、この後第2講で体験していただきます)、実際日々の授業準備で使う機能はごくごく限られています。私自身、生徒に「GIS実習」をするのはごくまれで、大半がプリント作り、テストの問題作りの「白地図作成ソフト」として使っています。
 なんとなく点(都市)などを打ってもいいですが、緯度経度の情報があれば、間違いなくピンポイントで点を打つことも可能です(今回は触れませんが)。・・・とにかく、GISを「普通の文房具」として使っていただくために、白地図作りと簡単な統計の処理についてマニュアルを書きました。データと合わせてダウンロードしてお使いください。

【データ】
後半の主題図の作成で使います。世界の国別肉の消費量データです。

【マニュアル】

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2016年05月23日

「デジタル地図帳」講習会@お茶の水女子大学

 お茶の水女子大学に呼んでいただいて、「デジタル地図帳」を使ってもらいました。
 「カシミール3D」から地図を切り出して、位置情報付き画像ファイル(Geotiff)に変換したものをiPadに移し・・・・と、やっていくと手間も時間もかかるので、iPadに移すところから体験してもらいました。

 「地図のiPod」(様々な地図を何枚も詰め込んで、気分や状況に合わせて使い分ける)的な活用や、図書館から借りてきてもらった文京区の写真史料をカメラで撮影してそれを地図に載せたり、地形の凸凹を強調した地図を見ながら坂を上がったり下がったり、3時間の実習にお付き合いいただき、ありがとうございました。
 大学では、2年生から地理、歴史、哲学の3専攻に分かれるそうで、2年生の学生さんは「地理学」の世界に足を踏み入れたばかりとのこと。高校で地理を学んだか否かに関係なく、「地図を使いこなす」「地図と現実世界を組み合わせて考える」ことの面白さを体験していただけたら幸いです。

 レジュメ、マニュアル、端末に入った地図コレクションをアップしておきます。
 「バックヤード」の説明が随分簡略化されていますが、こちらのマニュアルも参照してください。
 (いとちり:2016.5.1付 http://itochiriback.seesaa.net/article/437412487.html

レジュメ summry.pdf
●マニュアルスライド

IMG_0118.jpgオフラインで持ち歩ける空中写真画像です。
IMG_0119.jpg
1917年のお茶の水女子大付近。大学(女子高等師範)は、「御茶ノ水駅」のそばにあり、当時の大学の敷地は、陸軍の兵器置き場になっていました。
IMG_0117.jpg
 本日、最も利用頻度が高かった(とみられる)カシミール3Dの「スーパー地形」切り出し画像。
 「等高線の読図」ができなくても、街中で等高線自体が読み取れなくても、これがあれば地形が読み取れますし、ちょっとした坂道や標高差が面白くなります。
 谷の底から上を見げて、「あのビルの5階ぐらいのところに大学がある」と、しみじみしてました。
「タモリ倶楽部」のロケが行われたキャンパスですが、タモリさんが見たら絶対うなりそうな、なかなかの段差と暗渠がありました。
posted by いとちり at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | マニュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする