金曜日の地理はGISの日。3週目です。
今回は、「都市問題」の単元にちなみまして、身近な地域のメッシュデータを可視化する実習を行いました。
帝国書院さんが、このほど公開を始めた「ジオグラフ」というWebGISを使って地図を描き、Google Earthに転載して詳しく観察してみようという内容です。
ジオグラフは、クリックだけで簡単に立体的な棒グラフマップが描けて、様々なテーマの地図を直感的に描けるところが強みです。ただ、棒グラフの下にある「地図」を見ることが出来ません。そこで、Google Earthで開き直して、「地理院地図」のタイルマップサービスを下に敷いてあげることで顕著な指標が出ている場所を拡大して見られるようにしました。
Google Earthで表示する際は、異なるテーマのKMLファイルを作ってGoogle Earth上でつけたり消したり出来ますし、隣り合う街を連続的に表すこともできます(↓こんな感じ)。
「限界集落」・「スプロール化」・「インナーシティ」・「コンパクトシティ」など、教科書の太字ゴシックの用語・概念は、どこか遠くの世界のように感じてしまいますが、身近な場所でも指標を正しく分析すれば、問題が起きている場所は特定できます。
都市問題解決のための優先順位、すなわちどこにメスを入れ、投薬(公費を注入)したらよいのか、その投薬は効果かが出ているのか?を常にチェックする上で、地域メッシュを始めとした小地域について詳細なデータと経年的な変化を追うための蓄積は重要です。このサイトは、最初からメッシュ毎の詳細なデータが組み込まれているので、市町村名さえ入れれば関連する指標の立体棒グラフが出来ます。
【マニュアル】(PDF)
【利用するサイト】帝国書院「ジオグラフ」
地理院地図KML