あけましておめでとございます。
ブログの更新が滞っておりましたが、今年も公刊物や発表、教材などを紹介させていただきます。
さて、少し古くなりましたが、二宮書店の学校向けリーフレット「地理月報」に連載中の「防災教育にGIS」シリーズより、
記事を転載します。
”シリーズ2”のフィールド編、第2回目は岩手県釜石市です。「釜石の奇跡」と言われた避難行動や、ラグビーワールドカップの会場として取り上げられた彼の地ですが、なかなか報道では取り上げられない「その後」の苦労について、ゆかりの方に伺った話を元に地図化したものです。
出来た順に仮設住宅に入居した住民の方々のコミュニティをどう維持するかや、小中学生達の通学をどうするかといった問題は、どこの被災地でも起こりうる問題です。釜石市の場合、平地が極端に少ないことや、地域によって復興のスピードがちがったこともあり、その後の住民の再定住や人口増加にも大きな違いが出たことが地図から読み取れます。
間もなく震災から10年。今年は様々なメディアで「その後の10年」が語られることになると思いますが、何が変わり、それにどう対応されてきたのか、見つめ直す節目の年といえるのかもしれません。
2012年から連載している「防災教育にGIS」シリーズですが、単行本かされることになりました(今年の秋頃の出版予定)。
地理月報に載らないオリジナル記事も入ります。どうぞよろしくお願いします。

PDFファイルはこちら gappo559.pdf
参考:過去の「防災教育にGIS」シリーズ
シリーズ1(全12回)
シリーズ2(1)「必修化に備えた教材作り」
シリーズ2(2)「地理院地図で情報を重ねてみよう」
シリーズ2(3)「MANDARA10で災害情報を地図化しよう」
シリーズ2(4)フィールド編@
「ブラックアウトの教訓ー北海道」