前回の「地理院地図で今昔マップを描く方法」、たくさんの反響をいただきありがとうございました。
ただ、「やはり難しい」「表示されない」といったお話も寄せていただきました。
プログラミングと一緒で、ほんの1文字違うだけで表示されなかったりすると心折れるものです。
ましてこれが40人のパソコン実習だったりしたら・・・。
そこで、面倒なURL入力を省略(あらかじめ作っておいた設定ファイルを読み込む)する形にして、より簡単に「地理院地図」上に旧版地形図画像(今昔マップ on Web)を載せる方法を記します。
サンプルとして、静岡県富士市付近(今昔マップ関東)のデータを用意しました。
各時代でひとまとめにしたものをアップしますので、まずはこちらをダウンロードして、デスクトップ等に解凍してご用意ください。
【手順】
(1)地理院地図を開きます。

(2)「ツール」→「外部タイル読み込み」の順で開きます。

(3)「保存した設定ファイルを選択」欄の「ファイルを選択」ボタンをクリックします。

(4)ダウンロードして解凍したフォルダ”konjaku-kanto”から、テキストファイルを一つ選びます。

(5)テキストファイルの選択が確認できたら「上記の内容で読み込み開始」ボタンをクリックします。

(6)旧版地図(今昔マップの読み込み設定)が加わりました。
同様に他のテキストファイルを開くと、別の時代の地図を読み込むことができます。

(7)左上の「情報」ボタンをクリックします。
(8)「起状を表した地図」→「色別標高区分図」の順に開いていきます。
(9)標高区分図が重なりました(標高データは現代のもの)

(10)標高区分図の色が濃いので、透過率を上げます。

(11)いい感じに調節してみましょう。

お試しください。