連載の4回目です。位置情報を持ったハザードマップ画像(Geotiff)ファイルを作りました。
位置情報を持っていますので、様々なソフトで開いて更に料理することが可能です。ただ、ファイルサイズが大きいので、非力なコンピューターやスマホなどではちょっと扱いが大変かもしれません。代表的な利用法を紹介します。
1.Google Earth Pro (https://www.google.com/intl/ja/earth/desktop/)
Google Earthの上位バージョン、Google Earth Proでは、Geotiffファイルを直に読み込んで重ね合わせ、KMZファイル(画像つきの情報ファイル)に書き出すことが出来ます。
(1)「ファイル」→「インポート」を選びます。
(2)読み込むファイルの形式から「Geotiff」を選びます。
(3)保存されている場所のGeotiffファイルを読み込みます。
(4)このような表示が出てきたら、「縮尺」を選んでください。
(5)Google Earthの上にハザードマップが表示されました。長い道のりでした。
有償のソフトですが、Geotiff画像を読み込んで大判印刷(A4の紙を何枚も重ねての印刷)をしたり、スマホ向けに軽いサイズのKMZファイルにすることが出来ます。
以下の図は、地図太郎Plusでファイルを読み込み、縮尺を2500分の1にして大判印刷をかける仕様の画面です。
A4で17枚の「ビッグハザードマップ」を作れます。
地図太郎で再度ファイルを書き出す際、画像ファイルの形式(Geotiffから軽いpngやjpeg)に変えて、kmlを別々に書き出すと、ファイルサイズは10分の1以下になります。Goole Earth Proでない一般のGoogle Earthでも開けますし、スマホやタブレットでも開けるようになります。
3.Avenza Maps(スマホ・タブレットアプリ iOS/アンドロイド対応)
有償アプリですが、無料版でも一度に3枚まで、Geotiff画像を読み込んで、オフラインでGeotiffファイルを見られます。
GPSで現在地を表示したり、写真やメモを地図上に埋め込んだり、歩いた軌跡をルートで記録したりすることができます。
以下、現地フィールドワークで使ったタブレットのスクリーンショットです。左の写真中央、青い丸が現在地、「地図マーカー」と書いてあるアイコンに触れると写真にリンクします。