JR御殿場線 岩波駅前に新しくオープンした、コミュニティ&ビジネス交流スペース「いわなみキッチン」の自主開催講座で講演させてもらいました。
新しい分野を開拓されている起業家の方や、地域活性活動のプロなど、様々な方が毎週のように講演されている中、一介の地理の教員がマニアな話を持って行って大丈夫なんだろうか、そもそも自分たちの仕事を「業界」「ビジネス」として捉えたら、どういうことになるんだろうか?等々、直前までに考え抜きました。あと、おしゃれなカフェ空間でケーキとコーヒーが出てくる中で、大上段にプレゼンがんがんもないな、でもどうやったら・・・と、結構悩みまして、結局レジュメと画像集という形態に落ち着きました。
普段は「授業中、スマホ使ったら即没収!」なんですが、この日はレジュメにQRコードでリンクをつけて「どうぞお手元のスマホでリンクを見て下さい」というスタイルで臨みました。制作から閲覧まで完全にWeb上でできるようになった「Stroly」(旧:ちずぶらり部)、スクリーンとお手元でシンクロしながら、いい感じで「地図ざんまい」していただけたようです。
(裾野市関係の地図は、「ふじぶらり部」からどうぞ)
後半は、拙著「地図化すると世の中が見えてくる」の内容ダイジェストと誕生秘話。2010年に「いとちり式地理の授業にGIS」という雑誌連載からの本を出した時は、それほど苦労することなく出版して、正直本を書くということを軽く考えていました。
2014年、「地理のビジネス書」を出したいという熱い編集者さんの思いを受けて原稿執筆、その後の編集(結局、依頼から出版まで2年かかりました)、出版後の販促活動に至るまで、一冊の本という「商品」を作り上げるための「マーケティング」と「商品開発」にかかわる中で感じたことをお伝えしました。
現在、同シリーズの2冊目の原稿が脱稿して、編集作業に入っています。
高いところに立って、好きなことをしゃべって、時間(会議の集合時間や締め切り)にルーズでコスト意識(費やすお金と時間)も薄くなりがちな我々「先生」の業界(一緒にすんなという方、ごめんなさい)。聞きに来ていただいた企業の方、経営者の方にとっては「何を今さら当たり前のことを」と思われたかもしれませんが、縁あって「自分で作ったものを売って稼ぐ(稼がせてもらう)」という経験をすることで、「世の中が見えてくる」経験になりました。
いろいろな意味で「鍛えられたアウェー・ゲーム」となりました。
いわなみキッチン様、お招きいただきありがとうございました。ご来場いただいた皆様、拙いトークにお付き合いいただき、ありがとうございました。また機会を作って「地図のお料理教室」を開きたいと思います。
【レジュメはこちらです】(PDFファイルのリンクを開いてください)
【画像集はこちらです】(PDFファイルのリンクを開いてください)