山川出版の教員向け論集、「地理の研究」です。
「地図・古地図」特集ということで、デジタル方面の現状と展望を書かせてもらいました。
ちょっとスキャンが荒いですが、PDFにしました。
今や懐かしの前任校時代の「デカ地形図」(現任校でも作ってますが)から、最新の「記事×地図アプリ」@沖縄まで、あまりお金をかけずに教材化できるものをカタログのように並べてみました。終わりの方でちょこっとだけ、意見を述べさせてもらいました。「古き良き”紙の手作業か、最新の”デジタルか?」という二者択一的な議論。何はともあれここから抜け出さないと行けないなあと常々思う次第です。
紙で見ようが画面で見ようが、地形図は地形図(あえて原語に忠実にとるならば「地勢図」)です。等高線やら地図記号やら、テクニカルなところにばかりこだわらずに、「地図から考える」「地域の特色や仮説を地図に絡めて述べる」とはどういうことか、それを教えるという事はどういうことか、「プロパー」でない人でも納得づくで教えられるようにカリキュラムなり実践例を積んでいく必要があるやに思います。
【引用文献用書誌】
伊藤智章(2016):「デジタル地図」を授業に生かす,歴史と地理(693),13〜21頁.