今日から慶応大学で行われているGIS学会に伺いました。
同学会で毎年行われている、「教育におけるGIS活用事例表彰」で「毎日新聞社賞」をいただきました。
国土交通大臣賞の福井の実践(市役所の職員をされながら、地元の小学校とタッグを組んだ地域課題解決に取り組んだ事例)、GIS学会賞の実践(旧知の石巻工業高校の佐光先生。工業科目の「課題研究」での取り組みは圧巻でした)の後、かなりプレッシャーを感じつつも、報告をさせてもらいました。
「効果的な利用の観点」での受賞理由、新聞を活用したの新たな事例の提供ということで評していただきました。毎日新聞本紙でも取り上げていただくことになり、地理教育、GISという枠組みから一歩踏み出した形で注目してもらえればと思っています。
このセッションの後で参加した特別セッションでは、米・ESRI社で教育担当マネージャーをされている、Josef Kerski博士を囲む地理教育とGISをめぐる議論に参加できました。学生の頃、カナダからいらっしゃった客員教授の講義に必死になって喰らいついていたころの記憶がよみがえりました。
「クラウド上に、大量の地理情報が載り、それを引き寄せて、ありとあらゆる地図が描ける。まるで、音楽配信サービスのように。その時にどんな授業ができるのか、地理だけでなく、ありとあらゆる教科で問われている」との発言に、膝を打つ思いがしました。アメリカでは、ESRI社が連邦政府にGIS教育振興に100億ドルを寄付し、Arc-GIS Onlineがどんな学校でもほぼ無料で使える環境が整えられたとのこと。Lesson Planも地理だけでなく、理科、数学でもたくさん作られているそうです。
「オンラインを前提としているGIS環境を推進する御社の取り組みは素晴らしいと思うが、日本の学校は、設備も回線も非常に貧しい環境である。また、GISに対する技術的なハードルも高い。我々は、オフラインで、できる限り簡単な教材を作ろうと思っているが、御社はそれにどう対応されるおつもりか?」と、つたない英語で伺いました。自社のソフトを売り込むのが大前提ですが、データの提供や環境の整備など、GISの総合コンサルサービスを含めた取り組みを検討されているようです。
セッションの後、Kerski師匠と2人きりでお話ができました。教育GISの世界的権威ではありますが、ご本人の立ち位置は地理屋さん(Geographer)(元、USGSの研究員)。「やっぱり、基礎教育を紙でやったからこそ、いろいろわかるところがありますよねー」なんて話や、「ロッキー山脈自慢」と「富士山自慢」のお話をしました(どっちが表”かは、向こうでもあるようです)。
来週の金曜日、改めてトークセッションの再開を約束しました。
例によって、報告スライドをアップします。


