日本地図学会学校GIS教育専門部会(主査:私)と、NPO法人伊能社中(ついこの間、“中の人”に混ぜてもらった)の合同イベントを、8月7日14:00〜16:00に、東北大学で行われる「日本地図学会」で行います。
実は、このイベントには伏線がありまして、昨年夏に、宮城県高校社会科研究会の合宿研修に講師として呼ばれた際、「iPad地図帳実験」をやらせてもらい、なかなかに好評を得たのですが、「作り方をぜひ紹介したいんですが・・・・・うーん、また改めて出直してまいります」と言っていたものです。主査をしている学会がちょうど仙台であるということを聞き、「シンポジウムでも研究発表でもないんですけど、いいですか?」とお伺いをたてて
(この辺がすごーくフレキシブルなところがこの学会の素晴らしいところ)。実現したものです。
→昨年の模様(いとちり:2013年8月9日付)
私の方は、PCとiPadをレンタルで調達してきて、
「自分で載せられて、オフラインで動いて、持ち出せるデジタルハザードマップ」
の載せ方&持ち出しを体験していただきます。
アプリについての詳しい説明はこちら
「震災記憶地図」(『地理』2012年5月号)
NPO伊能社中(身内になったので、”さん”をとります)からは、京大の現役学生の井出さんから、Google Earthを使った防災教育教材の提案をしてもらいます。(まだしっかり打ち合わせができてないので、過去に作った自分の教材をのっけておきます)
甚大な被害を受けた被災地では、災害の教訓を遺し、地域を客観的に見つめつつ「次の一手」を考えるための基礎として、地図を使ったデータ処理や、野外巡検の役割は増していく事になると思いますし、住民に対してリスクや復興への道筋を示すことで、地域をより深く知る=広い意味での「地理教育」ができるのではと思っています。
イントロ10分、教材作り体験50分を行い、1時間程度、いらした皆さんに自由にいじってもらいながら、「防災教育に使えるデジタル地図」の議論が出来たらと思っています。
当日は、地図関連の会社さんや出版社も多数出展されます。3Dプリンタ対応など、何かとホットな地図業界。最新の研究動向や展示の物色の合間にふらっと寄っていただければと思います。