幹事をしておりました、「教育GISフォーラム」が、NPO法人「伊能社中」に統合されました。
ご挨拶という事で、各幹部の下に載せてもらいましたので、以下転載します。
【本編はこちら】
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このたびの事業統合にあたり、一言ご挨拶させていただきます。
「教育GISフォーラム」の設立は2002年です。
私が幹事になったのは、慶応SFCの福井弘道先生(当時/現中部大学高等学術研究所教授)が、 NHKと共同で製作した「データマップ・63億人の地図」(2004年)を学校教材としてどう活用するかのプロジェクトに関わったことがきっかけです。
それから約10年、地球の総人口は70億人を越えていますから、結構長い歴史のある団体だったのだなあと改めて思います。
私が幹事になったのは、慶応SFCの福井弘道先生(当時/現中部大学高等学術研究所教授)が、 NHKと共同で製作した「データマップ・63億人の地図」(2004年)を学校教材としてどう活用するかのプロジェクトに関わったことがきっかけです。
それから約10年、地球の総人口は70億人を越えていますから、結構長い歴史のある団体だったのだなあと改めて思います。
先日行われた「教育GISフォーラム」としての最後の総会に出席された伊能社中の幹部の皆さんは、 福井先生をはじめ、居並ぶ重鎮、教育GISフォーラムの「生みの親」の皆さんに結構絞られていました(笑)。
学校現場にGISとは何かを伝え、操作を教え、普及を図る時代が過ぎ、誰でも使えるソフト、いつでも使える端末、そして溢れんばかりの「地理情報」が流通するようになった今、教育GISに関わる研究者と実務者を束ねてきた二つの団体の「結婚」は、理想的なことだと思います。
「GIS」という言葉が全く市民権を得ていなかった頃から試行錯誤を重ねられ、手塩にかけて育ててきた団体を「嫁に出す」ことになった先生方にとっては、感慨深いものがあったと思います。
私自身は、姉さんにくっついて来た"カツオくん”あるいは、駅で見かけると必ず一杯誘いにかかる"ノリスケくん”みたいな立場で、「マスオさんファミリー」をサポートできればと思います。どうぞよろしくお願いします。
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私が「教育GISフォーラム」の門をたたいた時は、札幌からこちらに帰ってきて2年目だったと記憶しています。東京・四谷にある「地域開発総合研究所」の一角を借りて行われる会議には、当時としてもそうそうたる顔ぶれが集まり、「東京の会議に出ている」自分になんとも場違い感を覚えたものです。
会長の碓井先生(奈良大学名誉教授)や事務局長の太田先生(慶応義塾普通部)と一緒に、民主党政権時代の鈴木寛文部科学副大臣(現:慶応大学/東京大学教授 教育GISフォーラムの発起人の一人です)に陳情しに行ったのも良い思い出です。副大臣室でiPad(初代)を拡げて「デジタル地図帳計画」をぶったりしていました。あちこちで講習会もやらせてもらいましたし、「データBAR」という名の教材集も作りました。特に、2011年11月のタイの大洪水のときは、国内外のあらゆるところからたくさんのアクセスがあり、目を丸くしたものです。
と、しんみりしてもしょうがないのですが、NPO法人の一員となり、今までできなかったことを若い人たちと一緒に仕掛けて行けたらと思っています。
8月7日には、仙台(東北大学)で、伊能社中と地図学会学校GIS教育専門部会合同で「防災教育と地図」の特別セッションを行います。詳報は随時ご案内してまいります。
「教育GISフォーラム」改め「伊能社中」を今後ともよろしくお願いします。