2014年02月18日

地図で山梨を救え(1)雪代(ゆきしろ)にご注意を!

 雪で大変な目に遭われている山梨の皆様、隣の県、富士山の反対側からお見舞い申し上げます。
 東京発のメディアの扱いが小さく、なかなか有益な情報が入ってこない事に憤りを感じる方も多いかと思います。デジタルマップを扱う有志の皆さんが立ち上げた、情報共有のプロジェクトの末席に加えさせていた伊達います。是非ブックマークしていただいて、活用していただければと思います。

●2014年広域豪雪災害対策情報
https://2014snowds.crowdmap.com/
今回の豪雪に関する情報は、どなたでも書き込めます(スタッフによる確認を経て公開)
saigai.jpg
  勤務地の裾野から、御殿場方面の雪情報を聞く限り、北に行けば行くほどまだまだ雪が残っているようです。それで気になったのが、雪が融けるときに起こる雪代(ゆきしろ)災害です。洪水、土石流、雪崩等々、まだまだ予断は許せません。とりあえず、国土数値情報の「土砂災害危険個所」http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-A26.html)データを加工して、山梨県内の土砂災害の危険が大きい地域のkmlファイルを作成しました。確認審査を経て、このマップの背景レイヤの一部になる予定です。今後、雪の激しかった各県(静岡県の駿東北部を含む)に拡大していきます。

  様々なデータがまとまっているShapeファイルを一旦「MANDARA」で取り込んで、必要なデータのみを表示させたうえで、kmlファイルで保存したものです。ノウハウは追ってまた記します。結構単純な作業でした。
 とりあえず、ファイルを何種類かアップします。Google Earthや各種GISソフトでご活用ください。

(1)土石流危険渓流   keiryu01.kml
 
危険とされている渓流の水域は広範囲にわたります。
Google Earthで開くとこんな感じです。
keiryu001.jpg
(2)危険箇所
kikenarea.kml 
kiken-area.jpg
 そもそも、雪代災害とはどのようなものでしょうか。富士山の南麓でも頻繁に起きている災害ですが、最近は上流域で土砂を止める「砂防ダム」の発達で、下流の人間はほとんど意識していません。
いくつかリンクを貼ります。
NHK 備える防災(4)春が来ても油断大敵
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20130212.html
融雪期の災害全般に関する解説。
雪代がつくった「富士山グランドキャニオン」(静岡県防災総合センター)
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/sbosai/fuji/wakaru/008.html
孤立騒動があった小山町須走から富士山に入ったところにあります。
雪代災害の記録(富士吉田市)
https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=1650
昭和35年3月25日の記録です。まだまだ油断はできません。
土砂災害の歴史(国土交通省富士砂防事務所)
http://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/jigyou/sd-rekisi.html
昭和45年と昭和54年の5月、潤井川流域で大規模な雪代災害が起きています。

  山梨県内、静岡県内の各自治体では、ハザードマップを公開しています。「土石流危険箇所」付近にお住いの方は、暖かくなってきたり、大雨が降ったりした際は、自主的に避難されることをお勧めします。iOS
アプリ「震災記憶地図」(http://eq.stroly.com/about)に、今回の雪害に関係する地域のハザードマップを転載する許可を得ました。山梨県を中心に、順次iPhone/iPadで現在位置と合わせて確認できるようにラインナップをそろえて行こうと思います。
山梨県内の各市町村のハザードマップ
http://www3.pref.yamanashi.jp/yamanashiweb/sub/hazard/hazmap.html
posted by いとちり at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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