2012年01月05日

足りないのは地図です−ヒロシマARアプリ

 あけましておめでとうございます。
 ブログ「いとちり」も7年目に入りました。
 本年もよろしくお願いします。

 2011年のiPhone・iPadアプリ大賞を受賞した「ヒロシマ・アーカイブスARアプリ」
。Google Mapの衛星写真上にポイントが打たれていて、触れると原爆投下当時の写真や、被ばくされた方の証言が映し出されるというものです。hiroshima.jpg無料です。
 昨年(といっても先月ですが)、修学旅行で広島に行った折、iPhone版を我がiPadデジタル地図帳端末に入れて持っていき、現地で「ほうほう」と試していたのですが、帰ってきたらiPad対応版が出ていました。
やっぱりこちらの方が見やすいです。
http://labo.wtnv.jp/2011/12/ipadar.html

 開発されたのは首都大学東京(3月に日本地理学会がありますね)の研究チームでありまして、AR機能(カメラでのぞくと最寄りのポイントまでの距離が表示される・・・すみません。現地ではぐちゃぐちゃになってしまってあまり使えませんでしたが)など、非常に意欲的な機能が入っているのですが、やっぱり

「地図が見られるようにして欲しい!」

と、フォントを大にして言いたいです。

 現在のGoogle Mapはもちろんですが、旧版地形図や、前回行った修学旅行の時に訪問した古書店の自信作「明治〜昭和の広島の商工案内図」など、優れたコンテンツは沢山あります。それらと組み合わせて行けばもっともっと完成度が上がるのではないかと思います。

 東日本大震災のアーカイブスアプリも現在審査中とのこと。今後の活躍に注目したいところです。

【リンク】
 
前回の修学旅行の時の記事です。
 今回、時間がなくて伺えなかったのが残念です。
●修学旅行のお土産【1】広島の古地図復刻版(いとちり2009年12月14日)
 http://itochiriback.seesaa.net/article/137306419.html

posted by いとちり at 05:48| Comment(2) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
首都大の渡邉英徳です.ご感想ありがとうございます.
1945年当時の地図についてはPC版では実装されています.ぜひご覧ください.こちらが本家コンテンツで,アプリは補助的にお使いいただくというのがそもそものコンセプトではあります.
http://hiroshima.mapping.jp/
アプリのほうは,地図を重ねるとどうしても挙動が重くなってしまうので,実装方針を含めて現在検討中です.

東日本大震災アーカイブのアプリも無事リリースされましたので,こちらも併せてご覧ください.
http://nagasaki.mapping.jp/p/japan-earthquake.html
Posted by 渡邉英徳 at 2012年01月05日 08:26
作者おん自ら早速コメントをいただき、恐縮です。
確かに、軽さと安定性を考えると、地図を実装しない方が無難かも知れませんね。
古地図は古地図で一生懸命アプリ化を図っている方々がいらっしゃいますから、そちらに頑張りに期待した方がいいのかもしれません。
東日本大震災版、早速拝見しました。また機会がありましたら東北へ持っていきたいとおもいます。
Posted by いとちり at 2012年01月06日 18:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック