iPadのGPSロガーを使ってルートを取ったり写真を記録したり、避難所運営にあたった方々にお話を聞いたり、大変密度の濃い時間を過ごしたのですが、張り切り過ぎてひどい風邪をひいてしまい、1週間遅れのアップになります。
現地にいるときは、ただひたすら見るものをパシャパシャと取り、聞くものをメモっていただけだったのですが、改めて被災前の写真と見比べてみると、その「何もなさ」の重みが痛切なものとして受け止められました。
ごく限られた場所を引き合いに、その街の復興の在り方を語ったり、「わが街」に当てはめて語るのは安直ですが、ある日突然津波が町を襲い、人々を分断してしまう事の無念さ、復興への多難さは肝に銘じました。ここに居ながら何ができるのか、「地図」の力がどう役に立つのか、考えて行きたい課題です。
旅館で頂いたホタテ貝が、焼き加減が絶妙で、絶品でした。お土産に、土地の醤油を買いました。「熱を通すとさらによい」と書いてあったので、アジを煮たら一味違った仕上がりになりました。ちょっと辛めで、砂糖をいつもより多めに使ってつり合いが取れました。「なるほど、これが東北味か」と納得。北海道にいたころを思い出して懐かしさを感じる味でした。立ち止まらずに美味い物を出し続ける皆さんに敬意を表します。

【iPadと地図太郎で作ったKMZファイルをアップします】
takata.kmz(4.5MB) ポイントデータと写真が入っています。
takata25000.kmz(410KB)
25000分の1地形図 陸前高田市(被災前)です。海岸にある松原が、ご存じのとおり、たった一本の木を残してすべて水没してしまいました。
gpslog_trk.kml(22KB)通ったルートのログです。
SanrikuS_2_line_v2.kml
東京大学大生研地球環境工学研究グループ:東日本大震災初動対応プロジェクト (http://stlab.iis.u-tokyo.ac.jp/eq_data/#sanrikuS)内の、津波の到達域のラインデータです。
【リンク】
東日本大震災ライブラリー(国際航業)
http://www.kk-grp.jp/csr/disaster/201103_touhoku-taiheiyo/
大規模災害時の緊急撮影空中写真でおなじみの国際航業社のサイトです。
「航空写真で見る」のコーナーに、被災前の陸前高田市の空中写真があります。
「CGの動画で見る」では、津波の到達の様子がアニメーションで見られます。
河口から8qまで遡上したそうです。
●八木澤商店
http://www.yagisawa-s.co.jp/
お土産に買った醤油屋さんです。一ノ関駅で買いました。
ラベルに書いてあった製造元の住所を調べたら、どう考えても更地なので「あれ?」と思って調べたところ、一ノ関市に本拠を移して、各地の醸造元に委託して製造を続けているそうです。通販もやってます。魚の煮物用に大変良いので、また買います。