2011年01月22日

地に落ちた英国BBC

やれやれです。


BBC側、日本大使館にも謝罪 二重被爆者の不適切放送で

 【ロンドン共同】英BBCテレビのお笑いクイズ番組「QI」が広島と長崎で二重に被爆し、昨年死去した山口彊さん(長崎市出身)を「世界一運が悪い男」などとジョーク交じりに紹介した問題で、「不適切だ」と抗議していたロンドンの日本大使館に21日、番組プロデューサーからの謝罪文が届いた。
 プロデューサーは、一足早く、謝罪メールを送っていたが、大使館には書簡で回答したため遅れたとみられる。

 謝罪文は17日付。「われわれが(日本人視聴者を)不快にさせてしまい、大変残念だ」とした上で、原爆に関して「日本人の潜在的な敏感さを軽視したのは明らか。お気楽な番組で扱うには不適切と日本人が見なすのは想像に難くない」などとしている。



 内容は論外。問題は、
「謝罪」の仕方ではないでしょうか。
 プロデューサーはメール1本、局は「書簡」で。やれやれ、倫理観は欠如しているくせに、つまんないところで官僚意識丸出しですね。文面もまたひどいもんです。お笑い番組をやったり、凝った教育サイトを作ったり、なかなか面白い局だと思ってましたけど、やっぱりBBCも根っこは官僚なんですね。
 普通、頭を下げに出向きませんか?即効で。同じロンドンにいるんだし。謝罪文を起案して、決済を待ってから送りつけて「一件落着」とでも思ってるんでしょうか。まったく、どっち向いて仕事してるんだか。
 日本大使館も、
「責任者出てこい!」って突っ張るべきだと思います。大使館が及び腰なら、新しいNHK会長でもだれでもいいです。ちゃんというべきです「面と向かって謝れない奴は、紳士じゃない。」って。
 明治のサムライ上がりの外交官達、あるいは吉田茂あたりだったら、こういう時どうしたでしょうね・・・・・?。英語ができるとか、駆け引気に長けているとか、そういうのとは別のスキルだと思います。
  事を穏便に済ませるのではなく、BBCのえらいさんが
「くそ、恥かかせやがって」と真っ赤になって怒るぐらい、国際社会の場で徹底的に糾弾するべきです。だって、それだけのことをしてるんですから。
 プレスリリースを書いた大使館の広報官かどなたか知りませんけど、「書面にしたから(決済を待っていたから)遅れたんだろう」なんて「同業者(公務員)の事情」を推し量っている場合ではありませんよ、ほんとに。それをそのまま流す通信社も通信社です。ロンドン在住の日本のエリート達は大丈夫なんでしょうか。もっと頑張ってほしいものです。

posted by いとちり at 01:09| Comment(1) | TrackBack(0) | いとちりのコンセプト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
戦争のもたらすことの問題の大きさが世界中で叫ばれる中でこのような軽はずみなことを放送する感覚は全く理解できません。
BBCの対応は本当に日本人を馬鹿にしているとしか思えません。

>お気楽な番組で扱うには不適切と日本人が見なすのは想像に難くない

BBCのこのコメント。まるで評論家が事象に対して客観的にコメントしているようで、当事者の発言とは全く思えません。

日本人は最近おとなしすぎるせいなのか、なめられているのかもしれませんね。このような問題には毅然とした対応を見せるべきだと思います。
Posted by たか at 2011年01月22日 02:35
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