2010年10月13日

iPadで楽しむ大正地図ロマン

 「初三郎のデジタル絵図が14枚入ってなんと¥350!」という話を聞いて、「なに!?」とわくわくできる方、なかなかの“通”です。「はい?」という方、とりあえずGoogleで「吉田初三郎」を調べてみてください。

 生涯で1000枚を超える絵地図(観光案内図)描いた画家、29歳のデビュー作『京阪電車御案内』が、学習院の修学旅行で電車に乗った昭和天皇(当時皇太子:12歳)の目に止まり、「これはきれいで分かりやすい、ともだちのおみやげとして持ち帰りたい」とほめられたとか、戦後、昭和天皇の知己を得て、天皇直々の依頼で取り組んだ仕事が、広島の原爆の被害状況図だったとか(関東大震災状況図も描いています)、Wikipeiaの説明を読むだけでも、なかなかすごい生涯をたどった人だということがわかります。私の手元にも、「鞆の浦」や「富士五湖」「別府」の紙地図、「関東大震災状況図」のデジタルデータがあります(地理の教材としても日本史の教材としても重宝しています)。

 その「初三郎」の地図。ネット上にも画像としてたくさん溢れていますが、それに位置情報をつけ(この、むりやりっぽさが好きです)、Google Mapとの切り替えをつけてiPadアプリにしてしまうなんざ、なかなかやりますね。¥350ですし、旅のおともに、ちょっとしゃれた待ち受け画面にしてもいいんじゃないかと思います。

 itunes Store のアドレスはこちら。「初三郎」「ぶらり」で検索すると飛んで行けます。
 http://itunes.apple.com/jp/app/id395438318?mt=8
 
 操作は、指先で拡大したり、移動したり、ところどころにあるアイコンで古い写真を見たりと、「こちずぶらり」そのものです。気分は
「大正レトロの物見遊山」。今風に表現するならば、「和製Google Earth レトロモダン仕様」といったところでしょうか。
 ぜひ、このアプリを入り口に、「初三郎絵地図」の世界に浸かってみてはいかがでしょうか。
 色々好みがあるとは思いますが、私は、「札幌」と「広島」「名古屋」がいかにも地図っぽくて好きです。別府をセンターに、東から西に見渡した、「九州全図」もよいです。
hiroshima.jpg













  熱烈なコレクターも多く、見て楽しい、飾ってきれいな「初三郎絵図」。観賞用の美術作品として扱われることも多かったと思いますが、iPadという新しいステージを得て、「持ち歩く地図」としての価値(もともとはホテルや案内所でもらえるパンフだった)が再発見され、新たなファン(特に若い人)を獲得することになるかもしれません。

【リンク】
 デジタル展覧会「京の鳥瞰図絵師 吉田初三郎」
 http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/yoshida-index.html
 「初三郎入門」には一番よいサイトかと思います。絵図がPDFファイルで公開されていますので、iPadに取り込めば、私家版「初三郎ぶらり」を作れます。
 
 地図専門のショッピングサイト「マップショップ」
 
http://www.mapshop.co.jp/index.html

 札幌にある地図屋さん。「古地図印刷」のコーナーでは、初三郎鳥瞰図のデジタルデータ販売と、プリントアウト販売を行っています。 A2で5250円、A1で7310円。アジアからの観光客(特に漢字をダイレクトに読める皆様)が増えますし、お土産にも喜ばれるのではないでしょうか?。
 なお、デジタルデータは、京都の西京極にある(お店はネット専業)「京極堂」(http://www.kyougoku-do.com/top.htm)が管理しています。ここでデータを買って、マップショップで印刷を頼むという、オーダーメイドの地図作成もできます。大正時代の地図を選んで、京都で注文、札幌で印刷なんてまあ・・・・今風ですね。
posted by いとちり at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ipadで地理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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