規模の大きさに圧倒。「地理教育」業界で仕事をしていると、風前のともしび、暗ーい話題が多い(?)ですが、「地図」業界に足を踏み入れてみると、「うわ、こんなに大きかったんだ」と圧倒されるのやら安堵するのやら。家族連れが多かったのも意外(?)でした。出展している企業の方も「いままで細かいジャンルでバラバラにイベントを組んでいたんですが、いざこうやって一同に集まってみると、すごい規模の業界なんだということにびっくり」とおっしゃってました。
堅いところは国土地理院や国土交通省、JAXA(「みちびき」の展示がかっこよかった)といったおなじみどころから始まって、柔らかい(?)ところは「じゃらん」のリクルート社や、自動車メーカー(自動運転技術とか)、さらには敬愛する「ブラタモリ」のチーフプロデューサーのトークショー(企業ブースで話し込んでいて、後で知りました。無念)、着ぐるみキャラクターも登場して、「巨大なデジタル地図の文化祭」の様相を呈していました。カメラがなかったんで、写真がないのが残念ですが。
その会議室の一角を借りて行われた授賞式&プレゼン。「A級グルメの祭典で、キラリと光る(?)B級グルメ」的な事例報告でしたが、やはり「安い、速い、うまい」は、何処の世界でも不滅なのであります。「もっと手軽に」「もっとメニューに工夫を」(そのかわり、素材はピチピチの本物を)と、叱咤激励をいただきました。
極端な話、「デジタル地図」への入り口は、「高校地理」に限る必要はありません。小学生だって端末さえ持たせれば、こちらから教えなくても使いこなすでしょうし、高校でも「情報」や「理科」、「数学」あたりで取り扱っても全然問題ないと思います(必修ですし)。「地図のことなんだから、は地理で教えるのが当然」
「デジタルを理解するには、まずはアナログの練習を徹底的にやってから」なんて顔をしていると、絶対に取り残されるなと思いました。
業界は広く、未来は明るい・・・・となるよう、賞に恥じない仕事をしなければと思った祝日の午後でした。
【プレゼンスライド】

itochiri20100920.pdf(1.85MB)
【おまけ】プレゼン中「鮭マップ」の話題が出ましたので、資料をアップしておきます。
原図はMANDARAですが、すぐに見られるようにPDFファイルとpptファイルにしてみました。
いわゆる「200カイリサケマス問題」から、日本の漁獲高が減少し、それに歩調を合わせるかのごとく「赤道を越える鮭」(=南半球で養殖)が急展開していく過程に注目したいところです。

salmon.pdf
salmon01.ppt