2010年05月28日

1m等高線で見る地元の景色

 我らが無料GISソフト「MANDARA」が、知らないうちに超バージョンアップしていました。新機能、「等高線獲得」。これはすごいです。すごすぎます。作者の谷先生もかなり自信を持って世に出されたご様子。追ってじっくり使い方を指南したいと思います。
 とりあえず、地元の景色に等高線をひいてみました。

 一見べたっと平らな我が街富士市。自転車で通勤していると意外とアップダウンが多く、学校に行く直前が台地になっていてものすごい坂。扇状地あり自然堤防あり溶岩地形ありと、バラエティに富んだ街であります。
Google Earthに1m間隔の等高線を載せると、まあ色んな事がわかるものですね。間隔は自由に設定でき、標高色分け的な図も描けます。メッシュの塗りつぶしではなく、等高線そのものを太くする感覚なので、Google Earthde
拡大しても描画の滑らかさが保たれるのではないかと思われます。
 それにしても、10m間隔の等高線ではわからない景色が見えてきます。これはいいです。こういう素材をi-padに入れて、現地で見られると楽しいですね(i-pad、i-phoneのGoogle Earthは今のところKML読み込みには非対応・・・・だと思います)。
 さて、吉高生諸君、ここはどこかわかるかな?

kako.jpg【ケース1】
富士市の西部には「○○島」
と名のつく地名が多いです。
富士川や潤井川の流れが定まらずに、そこかしこに
自然堤防を作った名残は、微高地(下流方向に向かって等高線が出っ張っている)場所を探すことでわかります。逆に上流向きに折れ曲がっている場所は旧河道で、水の通り道です。(黄線は標高10mおよび20m)

 

tenjo.jpg

                            【ケース2】扇状地の土砂を堤防の中に閉じ込めることで出来るのが天井川(周囲よりも川の水面が高い川)です。天井川は等高線が川を横切る際に、下流に向かってヘアピンカーブを描くのが特徴です。
(黄色線は標高20m)。


hosuiro.jpg
【ケース3】
「鈴川海岸」から「浮島沼」にかけて、砂丘と低地、扇状地が連続する地形があります。後背湿地は豊富な地下水を利用して水田になっていますが、ひとたび高潮や津波で浸水すると、なかなか塩水がひきません。そこで、昭和12年から18年にかけて砂丘を開削して水を逃がす「昭和放水路」が建設されました(黄線は10mおよび20m)。
posted by いとちり at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界地理の教材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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