2009年11月30日

中国の地理オリンピック事情

 台湾の地理オリンピックのサイトってどこだったけかな・・・・と、検索サイトで探していたら、中国の地理オリンピック委員会のサイトを見つけました。以前、各国の委員会へのリンク集を作った時に、中国はどうしても見つからなかったのですが、なんだ、こんなところにあったのかという思いです。

中国地理学会地理奥林匹克工作

http://www.igeocn.com/

 母体の「中国地理学会」は、今年創設100周年。1909年(明治42年)。11月4日に伊藤博文が暗殺されています。日本地理学会の設立が1925年1月1日ですから、16年も先輩なんですね。ちなみに、台湾の地理学会は、「中國地理學會」と標記します。設立は「民国22年」と言いますから、1911を足して、1933年設立です。

 さて、中国の地理オリンピック事情を見てみましょう。

 2010台湾大会に向けての国内予選が、つい先日行われたようです。

 11月13日〜15日に、広東省の丹霞(ダンシャ)山世界世界地公(いわゆる「ジオ・パークですね)というところで、合宿で行われました。


大きな地図で見る

 「丹霞杯」と銘打たれたこの催し、以下のサイトに大会の様子がありました。

 http://www.danxiashan.org.cn/new/article.asp?id=1569

 地方予選経た34チーム136人、教員36名。かなり大規模な大会だったようです。日本では、個人でエントリーして、上位4名を「日本代表」にしますが、中国では、4人1組(+「チームリーダー」として、教員2名まで)の単位で参加することが条件になっているようです。表彰式では先生も表彰されています。やっぱり、名誉と海外旅行がかかると、指導にも熱が入るのでしょうか。

 試験の問題は、第一回の問題がダウンロードサイトから見ることが出来ます。


 第一部(第一部分)は、短答4選択式。

「ほう、結構日本と一緒の事を学んでるのね」という感じ。

 第二部(第二部分)は、論述問題(中国語)。1題を5分で説いて、6問30分が制限時間。

 第三部(第三部分)(重たいのでご注意)は、資料読図論述。イギリスの教科書から図を借りたりして、ちょっと理科っぽかったりします。

 第四部(第四部分)(これもファイルサイズの割にはダウンロードに時間を要します)は、総合分析問題ということで、バングラディシュの洪水の原因についてレポートを書かせる問題でした。

 第五部(第五部分)は、英語で解答する問題です。


 これにフィールドワーク試験やら、バーベキューやらなんやらいろいろついてのロングラン。かなりのものです。

 実行委員長は、北京師範大学の王民教授(http://www.wangminedu.com/)。旭川で行われる環境地図コンテストの運営に関わるなど、日本にもゆかりの深い先生です。先生のサイトを見ると、中国の地理教育事情が概観できます。

 ちなみに、地理オリンピック日本委員会の委員長は、北海道教育大旭川校の氷見山先生です。世界は狭いというか、業界内でいろいろつながっているわけですね。

 ちなみに、中国は、2009年の「アジア・太平洋国際地理オリンピック」(@筑波)向けにナショナルチームを編成していました(都合により、来日は果たせませんでしたが)それ関係の記事もありました。

http://www.igeocn.com/igeo/igeoap.html

  台湾も地理オリンピックに関して非常に熱心ですが、中国もかなり頑張っているようです。「決勝まで団体戦」というのが面白いですね。来年の、「Wチャイナ対決」(場合によっては、マレーシア“華僑チーム”が参戦するかも)がどうなるか楽しみです。

【リンク】

 世界の地理オリンピック実行委員会リンク集(いとちり2008年2月17日)

  http://www.itochiri.jp/article/13241756.html

 今年のアメリカの地理チャンピオン(National Geographic bee:中学生対象)は、中国系の生徒でした。賞金は大学進学資金25000ドルと、アメリカの「みのもんた」と一緒にガラパゴス諸島に行く権利だとか・・・・・うーん、すごいぜアメリカ。高校の地理オリにも是非参加してください!

 動画付き解説(いとちり2009年7月31日)

 http://www.itochiri.jp/article/13502465.html

 ナショナルジオグラフィック(日本版)での解説記事

 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=60530020&expand

posted by いとちり at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 地理オリンピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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