ヨーカドー富士店撤退宣言で、身の回り、激震が走っております。
かと思ったら、北の大地、製紙とホッキ貝の街、富士の「兄弟都市」ともいうべき苫小牧市でも、駅前のイトーヨーカドーが撤退宣言を出して大揺れ。こちらは2010年1月11日と具体的な日付まで出ていますので、
富士店も同じくらいに閉店するのではないでしょうか。苫小牧の皆さん、一緒に知恵を絞りましょうね。
<苫小牧店の閉店情報はこちら>
ヨーカドー撤退特集(苫小牧民報:「緊急レポート ヨーカドー撤退」2008年6月18.19.20日)
http://www.tomamin.co.jp/kikaku/09/yokado/yokado.html
撤退は1月11日(北海道新聞:2008年6月19日)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/172384.html
さて、駅前の大型店が撤退して、「さあ、どうなる」というのは、今に始まったお話ではありません。全国津々浦々、「ヨーカドーが去った街」のその後を拾ってみました。富士はどうなるんでしょうか・・・・。
(1)別のスーパーがそっくりそのまま入ったケース(愛知県小牧市)
1995年9月開店。
2006年9月閉店発表。2007年9月2日閉店。
2007年11月8日 滋賀県を拠点とするスーパーマーケットチェーン「平和堂」が営業権を得て再オープン
詳細は、Wikipediaの「アルプラザ・小牧」を参照
〇わずか2か月でスーパーとして復活しましたが、極めてレアなケースといえます。
(2)複合商業施設として再オープンしたケース(山梨県富士吉田市)
1975年4月29日開店。
2005年6月閉店発表。2005年12月31日閉店。
所有者の(株)富士急百貨店(本社:沼津市)による改装工事を経て、2006年3月31日再オープン。
現在は、複合商業ビルQ−STA。
詳細は、Wikipediaのキュースタを参照。
〇富士店のオープンが1976年なので、ほぼ同期生といえます。富士吉田駅の駅ビルとして機能しています。富士急行は今年開業80周年。情熱大陸にも出ていた工業デザイナーの水戸岡鋭治さんに車両デザインを発注するなど、ここのところ元気がいいですね(詳細はまた別稿で)。
(3)自治体が借り上げて、コミュニティーセンターにしたケース
(福島県白河市)2002年5月26日閉店。
同年9月3日、1階の食品スーパー部分を「主婦の店」が受け継いで再オープン。2階、3階部分が市のコミュニティースペース、マイタウン白河という施設になりました。
閉店時の「ヨーカドー白河店」と、 現在の「マイタウン白河」
出所:「多摩地区・そして全国各地の画像集」さん、「でぱあとまにあ」さん)
外観はほとんど変わっていません。 建物は30年物とか。
(4)自治体が買い上げて、行政施設を作るケース(新潟県新潟市)
ヨーカドー跡地新潟市購入へ(新潟新報:2009年6月20日)
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=159493
新潟市が旧イトーヨーカドー新潟木戸店跡地(同市東区)を、市内の不動産会社から購入する方針を固めたことが19日、分かった。市は跡地の建物を改修し、東区役所を移転させる計画。購入費は3億円台になる見通しだ。
同市北区の大川トランスティル(民事再生手続き中)が所有していた跡地は、フジホーム(同市中央区)が購入。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造りの地下1階地上5階建てで、延べ床面積は約3万2200平方メートル。土地面積は約1万5000平方メートル。駐車場は約400台分。
市は現在の東区役所(同区古川町)が手狭になっている上、交通アクセスも悪いため、昨年12月から移転計画を進めてきた。数カ所の候補地から人口分布や交通の利便性などを考慮し、同跡地に移転先を絞り込んだ。新区役所には文化ホールを併設する方針だ。
同跡地を巡っては、昨年5月ごろから経営コンサルタント会社などによる場外舟券売り場設置の構想が浮上。舟券売り場に対し地元住民の賛否は割れており、それぞれの立場から市議会に陳情している。一方、商工業者らが、跡地に区役所の建設を求める陳情も提出している。
〇うーん、「場外舟券売り場」なんてチョイスもあるんですね。富士駅前でやったら結構繁盛するかもしれない・・・・・。富士駅前には、できたばかりの西図書館&多目的ホールがあります。
そして、最悪のケースを一つ・・・・・。
シャッターは開くのか?旧ヨーカドービル利活用問題10年(十勝毎日新聞社2008.11.21)
http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/08yokado/index.htm
帯広市内中心部からイトーヨーカドーが移転し今月で丸10年となった。入居していた商業ビルは大手スーパーなどの出店が持ち上がったが実現せず、閉鎖されたままだ。中心部活性化の成否を左右するビルの再生。シャッターは再び開くのか−。10年を振り返り、課題を探った。
〇上下にわたる特集です。10年空き店舗として野ざらし、駅前の巨大な廃墟。建物は劣化するし、解体もできず・・・・富士宮の「ニチイ」跡地も長いですね。今の「パピー」もどうなるんでしょうか。
と、まあいろいろなケースがあるわけですが、どの地域も、「撤退」が決まってから「閉店」まで半年から1年間の猶予があります。相手は大手企業ですから、一度決めたらやりぬくわけで、「お願いだから残って」と言っても「経営判断なので」と言われておしまいかと思います。ならば、この半年の間に、富士駅前をどうするのか、地主さんだけでなく、住民が本気で考えるべき時だと思います。
個人的には、最近流行りの「駅前タワーマンション」だけは勘弁してほしいと思います。以前、東海圏の某県庁所在地の駅前で、ものすごい大きな駅前タワーマンションの建設現場を見ましたが、「この街は名古屋のベッドタウンでござい」と高らかに宣言しているようなもので、見ていてあんまり感じのいいものではありませんでした。第一、タワーマンションが30年後どうなっているか、今の老朽化して人が入らなくなった団地を見れば容易に察しが付きます。たとえ富士市が実質的に沼津や静岡のベッドタウンになるとしても、それをわざわざ助長するような建物を駅前に作る必要はないと思います。第一、タワーマンションなんか建てれば、最上階から見えるのは煙突のてっぺん。あんまり売れないと思います。
ここで一案。「駅前保育園&富士常葉大学の複合教育施設」なんてのはどうでしょうか。駐車場は大きいのがありますし、駅前に保育園があると何かと便利です。富士常葉大学の保育学部も、へんぴな土地(失礼)にありながらも結構人気があるので、駅前にあれば学生さんも集まるし、実習先にも事欠かないです。
現行の建物だと、フロアに窓がないので難しいかもしれませんが、1,2階を農協の直売所(土地のオーナーは農協)3階以降をそうした施設に充てみてはどうでしょうか。少なくとも、マンションを建てるよりは人が集まります。いっそ、環境防災学部も丸ごと駅前に引っ越せば、学生さんも、教授陣も電車で引っ張り込めると思いますがどうでしょう。いざという時も、「最前線の司令塔」になると思いますが・・・・。


