2009年06月13日

地理教師の静岡空港巡検(3)空港の外へ

 ターミナルビルを出て、空港の外回りを一周してみました。

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  ターミナルビルを出ると、そこは広大な工事現場。仮設トイレが置かれ、ところどころに「工事中」の立札が。 ただ、がちがちにフェンスで囲んでしまう一般的な空港と違って、工事中のためなのか、この空港はかなり滑走路の傍まで行くことができます。ディフェンスはこんなんで大丈夫なん?といらぬ心配までしてしまいますが、隠れようもないのか、そもそも離着陸の飛行機自体が少ないから目が行き届くのか、はたまた県民性なのか、なにはともあれ、飛行機好きにはたまんないだろうなあと思えるくらいに、滑走路が近いです。

 

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滑走路脇の公園?(まだ建設中)の空き地には人がたくさん集まっていました。エプロンからゆっくりとアシアナ航空機が滑走路に向かうために向きを換えると、皆さん手を振っていました。「中にいる人、見られて恥ずかしいだろうねぇ」なんて声も。無事離陸すると拍手が・・・・のどかです。

 

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滑走路の反対側にも行ってみました。写真は、駐車場の東はずれです。

造成した空港の南側は深い谷になっています。工業団地は空港が建設される前からあります。しーんと静まりかえっています。

 

 

out8.jpg参拝用の登山道(?)発見。古い地形図にも載っています。空港の近代的な景色とはうって変わって静かな山道です。裏のお寺につながっています。

 

 

 

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 山を一つ越えると、お寺が見えてきました。「石雲院」というお寺です。

 

 

 

 

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かつて、建設工事が行われていた時は、こちら側、「石雲院展望台」がメイン見学場所でした。いろいろ話題になった「立木」の間のきれいな遊歩道を登って行くと、滑走路の東側に出られます。

 

 

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展望台からは、化学消防車の格納庫などが間近に見られます。ちょうど福岡からのJAL機が着陸するところが見えました。

 

 

 

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  案内板は、工事中の時のものがそのまま残っています。空中写真の上に走っている赤い点線は新幹線です。当たり前ですが、飛行機の爆音よりも、遠くから聞こえる新幹線の通過音の方が頻繁に聞こえます。新幹線「静岡空港駅」は、JR東海曰く、「リニア新幹線が走って、ダイヤに余裕が出たら考えてもいい」のだそうです。図書館で見つけた10年以上前のパンフレットにそう書いてありました。実現すれば、静岡駅から空港まで10分・・・・果てしなく先の未来のような気がしますが。

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静岡駅までは、当面はバスです。

公称「50分」ですが、この日は渋滞に巻き込まれて90分かかりました。本数も少ないので座席は満員。高速に乗る前、降りた後、妙に多い停留所で動いたり停まったり。申し訳ないですが、これでは「拘束バス」です。改善の余地はあると思います。

【まとめと感想】

 無駄だ」、「いらない」、「赤字だ」と叩かれまくられる一方で、静岡に何かしかの可能性をもたらしてくれるかもしれない静岡空港。いろいろプレッシャーがあったのか、思った以上にこじんまりした印象を持ちました。よく言えば「無駄を省いて最小限に」、悪く言えば「面白みがない」です。駅や空港は乗り降りができればそれでいいわけで、あまりゴージャスなビルやショッピングモールは必要ないという考えには同意できますが、アクセス手段までけちる必要はないと思います。

 運営する会社は民間企業ですから、採算がとれて、最低限の需要を満たす交通手段を供給していると思いますが、特に、東海道線の島田駅から空港までの交通アクセスは悪すぎです。これでは静岡以東の人間は「静岡空港を使ってみようか」という気にはなれません。「車で来て、無料駐車場に止めておけばいいじゃん」という話もありますが、タダはタダ。日帰りの見学者ならまだしも、夜になると、ひとっこ一人居なくなるだろうなという山の中に、愛車を放置しておくのもちょっと気がひけます。何かあっても「タダ」なので、泣き寝入りするしかないでしょう。かといって夜間の車のセキュリティを守るために警備員を雇えば、それはそれで税金が投入されることになるわけです。「タダより高いものはない」とはよく言ったものです。

 滑走路への近さも、見学客へのサービスとしてはいいのかも知れませんが、「ちょっと無防備すぎやしませんか?」という気がします。工事をしながら、走りながら回していくという台所事情もわかりますが、何かあってからでは遅いです。函館空港のハイジャック事件、9.11事件のボストン空港(テロリストはここから飛び立った)など静岡空港がいつ「凶器」として使われるかもわかりません。乗客の安全確保はもちろんですが、不名誉な形で「静岡」の名を歴史に残さないよう、しっかりしてほしいなと思います。こちらは「お金がなかったから」では言い訳が立ちません。

  いろんな人の犠牲の上に、ここまで頑張ってやっと作った空港です。開港のご祝儀気分もいいですが、気を引き締めて、日本一使いやすい空港を目指してもらえればと思います。

         おしまい

posted by いとちり at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 静岡空港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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