2009年03月29日

どうなる?地形図 日本地理学会シンポジウム

 本日午後、帝京大学で行われる日本地理学会のシンポジウム「これでよいのか国土の記録!―日本の地形図が変わる−」という催しにパネリストとして参加します。

 地形図の作成がオールデジタル化され、インターネット上でパーツごと(等高線やら建物やら)にダウンロードできるようになり、いいことづくめになる一方で、載せてもあんまり使う人がいなさそうな情報は、カット(植生分布―広葉樹林とか針葉樹林の分布、送電線のルートなどなど)、更にもしかしたら本屋で地形図を売らなくなるかもしれない(印刷して、流通させる義務がなくなる)など、IT化とセットになった「地形図のリストラ」に、学会を挙げて反旗を翻そうというイベント(と私は解釈しました)です。

 明日、隣り合わせに座る皆様は、そうそうたる面々。「あ、この人の本持ってる」「あ、タモリ倶楽部で地図を語ってた人だ」「あ、この方は、うちの生徒が応募した地図展の審査委員長じゃないか」と、オファーをいただいた時からびびりまくり、「さあ、何をしゃべろうか」と思案に暮れつつ前日を迎えてしまいました。

 いろいろ考えましたが、現場の事情を素直にお話ししたいと思います。「地形図のリストラ」に関して、ハッキリ言って現場は「無関心」です。明治初期に地形図というものが作られて以来のものすごい変革が起きているにもかかわらず、無関心です。私も、このシンポジウムの話を頂かなかったら無関心のままだったと思います。まあ、とにかく明日はお守り代わりに新田次郎の「剱岳―点の記―」でも鞄にしのばせながら、八王子を目指したいと思います。会場に行かれる方がいらっしゃいましたら、笑ってやって下さい。

【リンク】

レジュメです sympo20090329.pdf 

書評「剱岳」いとちりbooks

http://d.hatena.ne.jp/itochiri/20070913

「富士山頂」と並ぶ新田次郎渾身の一作。

明治初年、誰も登ったことのない山、「剱岳」に挑む「陸軍陸地測量部」の若き測量技師の物語。これを読まずして地形図は語れない。これを読めば「三角点」がいかにありがたいものかがよくわかる。今春、地理学科に入学する学生はMustで読むべし。近々映画化されるそう。「おくりびと」の次に来るのは「はかりびと」か・・・・?

posted by いとちり at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 学会発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック