「鞆の浦」訴訟:結審 国の事業認可に影響も 広島地裁
瀬戸内海国立公園の景勝地、鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て・架橋計画に反対する住民ら158人が、県を相手に埋め立て免許の差し止めを求めた訴訟が12日、広島地裁(能勢顕男裁判長)で結審した。「世界遺産級」とも称される歴史的景観が損なわれると訴える住民側に対し、県側は交通渋滞解消など観光面を含む事業効果を主張。判決期日は未定だが、まだ免許を認可していない国の判断にも影響を与える可能性がある。
計画では鞆港の西側約2ヘクタールを埋め立て、東側に延長約180メートルのバイパス橋を架ける。県が昨年6月、公有水面埋立法に基づく免許を国に申請した。
裁判で県側は、高齢化率約40%という過疎の町再生に不可欠として、交通の利便性向上や高潮被害軽減などの事業メリットを主張。関係権利者全員の同意が原則とされるのに、市が認定する排水権者の一部が同意していない点については「埋め立ての利益が損失を著しく上回る場合は事業可能」との国土交通省の法解釈を引き出した。
景観を巡っては、世界遺産候補地を調査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)が、05、08年に総会で事業中止を求める決議を採択した。住民側はこの決議文などを証拠として提出。「江戸期の風情が残る町並みと、港の景観は一体で評価するもの。事業で世界遺産登録の可能性が失われる」とし、良好な景観の恩恵を受ける利益(景観利益)は法的保護に値すると訴えた。
今回とは別に住民側が仮の差し止めを求めた訴訟で、広島地裁は昨年2月、請求を却下したものの排水権と景観利益を認定。着工すれば「景観が害され、原状に回復することは著しく困難」と言及した。【毎日新聞:2009.2.12】
市長に毒づいてばかりですが第二弾。
福山と「鞆」は、個人的にものすごく縁があり、かれこれ10回近く行っているので書きます。
今日の毎日新聞にも福山市長のコメントが出ていました(鞆のご出身とか)。「若い人を呼び戻し、住みやすい街にする」というご説ごもっともなのですが、お城の近くのでかい市庁舎で裁判の行方を考えておられるのならば、是非富士市にお越しいただきたい。
あなたのご決断の100年後の姿がそこにあります。
「田子の浦ゆ・・・・・」と百人一首にもあるこの美しい(かったであろう)入り江には、「昭和天皇が皇太子時代にご静養(彼は沼津で少年時代を過ごし、ここで避暑を兼ねてゴルフをしたとか)」の碑があります。ただ、台風による高潮で、川の水が逆流し易く潮害に苦しんでいた住民を救おうと、田子ノ浦出身のS氏が県知事になり、大々的に進めたのが日本で二番目の「掘り込み式港湾」でした。河口そのものを切り取ってしまえば潮害はないし、外国からの船もダイレクトに横づけできるし、バイパスは通るし工場も誘致できる・・・・・・で、結果は見ての通り。我々よりちょっと上の世代は「田子の浦」と言えば「ヘドロ」ですし、安い外材やチップががんがん輸入され、新幹線沿いの一等地に「チップの富士山」はできるわ煙は出るわ、果ては国産材は余って花粉症はひどくなるわ、さんざんです。
「吉原駅前は、時代が時代なら、葉山をしのぐ超高級リゾートだったかもしれない」なんて話は今の高校生にとっては悪い冗談でしかありません。
と、いうわけで、福山市長さん、みんな「ポニョ」で流行ったからとやかく言っているわけではありません。「今の住民の利益は、100年後の住民の負の遺産」になることだってあるんです。ぜひぜひ富士市の視察をお勧めします。反対派の皆さんもぜひどうぞ。富士市で署名したら、きっと24万人(全人口)分ぐらい集まりますよ。
海と煙突越しに見る富士山。未だに続く浚渫(しゅんせつ)作業、なんか色々入っているらしいが野ざらしにされている海砂置場、名ばかりの歌碑・・・・・。
「わちゃーっ」なスポットをご案内します。
景色はよくないですが、シラスはうまいっすよ。 阿藻珍味にだって負けません。
【関連リンク】
田子の浦のチップの産地を訪ねて(2007.10.24)・・・これが「国際貿易港」のなれの果て
http://www.itochiri.jp/article/13214503.html
シラス街道(2009.9.29) 景観は死んでも海の幸は死なず。
生シラスはB級グルメではなく、S級グルメだと思います。
http://www.itochiri.jp/article/13541230.html


