2026年02月15日

地理総合「地域調査」サンプルポスター

 地理総合の「生活圏の課題と地域調査」の単元にやって参りました。
 寒いので、現地調査には出られませんが、各自の問題意識に基づいて主題図を作り、考えるところを述べてもらっています。
 色々見ている中で、自分でも何か書いて(描いて)みたくなり、常日頃関わっている生活圏の(仕事上の)課題について地図を描いてまとめてみました。

 主題図の原型をSNS(Facebook)に載せたら反響が大きかったのと、これはちゃんとした説明がいるかな?と思い、簡単なポスターセッション風にまとめてみました。本体にも書いていますが、ここでの見解は、あくまで私個人のものなので、所属団体の考えとは一切関係ありません。まあ、難しいことはさておいて、地理院地図やj-STAT MAPだけでも結構面白い地図が描けるなというところを見てやってください。

bus-poster001.jpg
 PDFファイルはこちらbus-poster.pdf
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2026年02月07日

地理総合「生活圏の課題と地域の調査」2026マニュアル

 地理総合最後の単元「生活圏の課題と地域調査」です。
 一通り実習が終わりましたので、今年のマニュアルを公開します。

 今年はアイデア出しに生成AI(Gemini)を使ってみました。

 漠然とした「テーマ」を言語化してくれて、必要な材料や視点を提示してくれるのでとても便利です。
 ただ、アイデアはすらすらと出てきますが、実際にそれを地図にして視覚化するには手でやるしかありません。
 料理で言うなら生成AIは「クックパッド」ですが、材料を調達したり、刻んだり、電子レンジで温めるなどの調理はAIにはできないようです(味や栄養、見た目などを全く無視した上で料理(のようなもの)は作れますが)。

 jSTAT Mapを初めて実践投入してみました。
 ログインに手間取ったり、かゆいところに手が届かなかったりして、食わず嫌いなところがありましたが、使い込んでみるとなかなかに便利なWeb GISだと思います。

 高校生には「課題(宿題)」の一コマですが、社会人の方にもニーズはあるように思います。
 素材の準備プロセスなどを省略した上で、市民向けのワークなどにも生かして行けたらと思います。

(1)マニュアル@ 生成AIを使ったアイデア出し
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(2)マニュアルA 「地理院地図」「jSTAT Map」を使った地域概観図の作図
003gaikan.jpg002gaikan.jpg
(3)マニュアルB 「j-STAT MAP」による分布図の作成と簡単な分析
003bunpu.jpg

(4)マニュアル(4)「RESAS」による人の流れの可視化
004resas.jpg
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2026年01月18日

地図の錬成会3 2月21日(土)開催

 昨年夏から行っている、日本地図学会(学校GIS専門部会)のイベント「地図の錬成会」の3回目を行います。
 対面よりも、オンライン参加の方が多いので、今回はオンライン限定とし、講師の先生のお膝元に出張ります。
師範役は、(株)アジア航測フェローの千葉達朗先生です。
私も、一生徒として、先生の講義に耳を傾け、地稽古に励もうと思います。

 1,2回目同様に、事前申し込み、ZoomのIDをお知らせする形を取ります。
 どなたでも参加できますので、奮って応募下さい。
chirashi001.jpg 

【リンク】
(talentbook 2022.01.31)

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2025年12月29日

地図で応援!富士山女子駅伝2025

今年も「富士山女子駅伝」がやって参りました。
数えて12回目だそうです

全国レベルの駅伝がやってくる!立命館大学がやってくる!と大騒ぎしたのは2013年の冬
当ブログでも、地図データを用意したり、大判印刷して宿舎(ご近所だったもので)に届けたりしていました。
開催当初は12月23日の実施。「2回目はあるのか?3回続くのか?」と言われていましたが、今はすっかり師走の富士の風物詩です。今日も沿道を、サングラスをかけた選手達が本番に備えて試走しています。


昨年、久々に母校が女王を奪還しました
今年もぜひ、先頭を駆け抜けてほしいものです

浅間大社の周りを一周するなど、当時とコースが変わっていますので久々にコースマップを描いてみました。
ちょっと土地勘に自信がないところは違っているかも知れませんがご勘弁下さい。

選手・関係者のみなさん、富士にようこそ
思い出に残る素晴らしいレースを!
沿道から応援しています!

【ルートマップ】(kmlファイル)

利用例
地理院地図で表示
route.jpgroutemap02.jpg
Google map で表示           Google Earthで表示
course-google.jpgearth.jpg
Google Earthで開くと、ピグモン(人形型のアイコン)をルート上に置いて、周辺の景色を見ることができます。中継車とは違う視点で周囲の景色を楽しめます。
pig.jpggyokyo03.jpggyokyo.jpg

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2025年12月23日

新市長誕生に寄せて(金指氏に贈る地図&未来図)

 12月21日(日)に、我が街、静岡県富士市の市長選が行われ、無所属新人の金指ゆうき氏が当選されました。
 氏は、富士市内の中学校の元教員で、在籍中に地元の商店街の空き店舗を改装して私設図書館「ワンダー図書館」をオープンされました。開設当初から、私は本棚のオーナー(本棚のスペースに家賃を払って好きな本を置かせてもらう。他の方の本を借りるのもOK)に加えていただき、なおかつ、地図のイベント「地図のキッチン」シリーズをやらせてもらってきました。
 (ワンダー図書館の設立経緯や氏の横顔については→こちら

 社会科の教員としても脂がのりきっていた金指先生と、どんなコラボができるのかとワクワクしていた矢先、その年の春に教員を退職されること、「市長選に出る」とおっしゃった時の驚きは、忘れられません。何度「市議でなくて市長ですか!?」と聞いたことでしょう。「ええ、市長です。僕、バカですから」(←と、おっしゃいました確かに)という言葉の後、いかにこの街の未来の見通しが暗いか、どうあるべきか、お話しを聞きました。商売柄、そういうことを絵にしたり、地図にしたり、あるいは地図に描かせて「うーん、難しい問題だねー」で終わらせてしまうことに慣れているので、本当にすごい人だなと思いました。

 春になり、本当に教員をやめた金指さん。読書会に顔を出しては「いやー、暇なんですー」とおっしゃってみたり、図書館の店番されたり。当時は、現市長(3期目)の現市長が次期の進退も明らかにしていなかった(3期目は無投票当選でした)ことまり、「本当に市長選はあるのかな?」、「金指さんは、市議からだろうな」という目で見ていました。やがて、「本人」という赤いたすきをかけ、動画が流れはじめ、「おー、やってるやってる」と思いながら横目で見てきました。

 で、現市長の不出馬表明、12月に市長選がある!ということがわかり、陣営もにわかに活気づいてきました。毎日通る通勤路にはボランティアスタッフが増え、動画も次第に具体的な内容となり、「あー、本当に出るんだなあ」と思いつつ、大本命は市議会議長まで務められたベテラン市議さんでもあるので、「まあ、接戦になればいいなあ。ダメでも市議から経験を積まれるんだろうなあ」と思って見てました・・・すみません。投票日の前日ぐらいまでそう思ってました。

 見方が変わったのは、投票日の前日の土曜日です。

 午前中の部活が終わって帰ってきて、うちの近所のスーパーの前で金指氏が演説をするという情報をSNSで知り、「こりゃー聴きに行かなきゃ」と、雨の中でしたが行きました。スーパーの駐車場ではなく、道を挟んで反対側の空き地に車を停めて、金指氏の演説を聴きました。そういえば、ライブでまともに氏の演説を聴くのはこれが初めてです。

 はい、いろいろと刺さるものがありました。

 「教員あがり風情でなにができる?」と罵倒されたこと
 パンフレットを受け取ってもらえなかったこと
 子供の頃にお祭りで楽しい思いをさせてもらったのに、今自分の子供達に同じような経験をさせてあげられないのがとても申し訳なく思っていること(←子供の太鼓がさかんな土地ですね)
 このままだと、小学校も統廃合が進み、子供をめぐる環境がどんどん悪くなっていくこと
 目の前の困りごとに対処するのも大事だが、外から来る人が楽しめる仕掛けを作っていくことが大事なこと
 で、これが一番大事なので、赤く太く書きます

 大人が夢を語らなければ、若い子達は絶対ついてこないこと

 やーっと、ここで腑に落ちました「僕は、バカですから・・・!」と言ってた意味。
 金指先生は、本当に本当に、バカなことを言い続けておられたと思います。
 ただ、学校の教室の中で、政治の話がこれだけ飛び交ったのは、恐らく「小泉郵政選挙」(その時私は奈良で非常勤講師をしていました)の時以来だと思います。そのくらい、若い子達にも響いていたと思いますし、先生の教え子達はなんか誇らしそうでした。

 市長就任は来年の1月ですから、まだ時間はあります。同業から市長が出るということ、自分とほぼ同世代の方がチャレンジされるということもそうですが、「大人が夢を語るべし」という信念には大いに共感しますし、感化されるところがありました。ここ数日、うれしさのあまりにAIを駆使して「2050年の富士市」と題して変な絵ばっかり描いています。

地理は英語で”Geography”・・・地球をグラフィカルに可視化する学問です。それは地図に限らず、言葉でも、ポンチ絵でも
何でもいいんじゃないかと思います。おかげさまでAIを相手に言葉の筆で変な絵を描くスキルは磨けました。授業でやってもらうかどうかは、もう少し検討の余地がありますが、「身近な地域の調査」の延長線で位置づけてもいいのかもしれません。

前置きがながくなってしまいましたが、SNSに載せた「2050年の富士市」をご覧下さい
金指先生、当選本当におめでとうございます
地図やポンチ絵のご用命があれば、いつでもどうぞ
勝手にCGO(Cheif Geographic Officer)を名乗らせていただきます
バカなことを絵にしますよ 地図を描きますよ 
「絵に描いた餅」なんて言葉がありますけど、描き続ければ、信念を持って動き続ければ実現すると思います。
「画竜点睛」(竜の絵に眼を描き入れたら動き出した)なんて言葉もあります。
絵に描いた餅を、現実にしていきましょう。「画餅転世」すよ金指先生!
働いて、働いて、疲れる前に、ちゃんと休んで下さいね。
「溜め」あってこその「突破力!」ですから。


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2050年の富士本町商店街/レトロ調にリノベーションした商店街の中をLRTが通る
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富士市LRT(左:南北線蓼原大橋付近/右:東西線:ロゼシアター付近)
 富士駅〜新富士駅間の接続ばかりが議論されていますが、あえてそこは後回しにしての広い道路の歩道側にLRTを敷設するのもありかと思っています。
 南北線は田子の浦港(吉原駅前)〜新富士駅〜大淵総合運動公園〜富士見台)、東西線は北松野(旧富士川町の富士宮市市境付近〜市立富士川体育館〜かりがね橋〜身延線竪堀駅前〜中島〜米之宮公園〜ロゼシアター〜市役所〜市民体育館前〜岳南電車に直結して沼津市市境まで)
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スタジアムに集まる地元FCのサポーター達(左:田子ノ浦公園シラススタジアム/大淵総合運動公園次郎長スタジアム)
 サッカーをはじめとするプロスポーツチームは、街の顔です。また、ヨーロッパではスタジアムまで地下鉄やLRTが直結し、試合の前後にはお揃いのユニフォームを着た人達(老若男女様々です)が街に繰り出します。街と郊外をつなぐLRTは、ホームチームの観客だけでなく、アウウェーチームのサポーターを迎える大切な足です。

 現在、陸上競技場がある大淵総合運動公園付近の茶畑は、「清水の次郎長」親分が、維新後、徳川の旗本とその家来達の殖産興業として開墾した歴史があります(”次郎長開墾”という地名が残っています)。田子ノ浦の名物はシラスですが、現在の石油備蓄基地あたりを松林に戻した上で海と緑にかこまれたスタジアム(いざという時は防災施設)にしてもいいのではないでしょうか?どちらも、新幹線駅からLRTで直結させます。南北線、東西線は、各地の公営体育館も結びますので、室内競技のサポーターの輸送も大丈夫です。

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 富士駅or新富士駅前に大学/田子ノ浦港に入港するクルーズ船

富士市には今、大学がありません。また、工学系の国公立大学は近くて浜松、横浜、甲府まで行かなくてはいけません。
新幹線駅の側に大学を作れば、教授陣を新幹線通勤で招聘することが可能ですし、先端企業と連携した研究も期待できます。
「富士市立大学」なのか、「静岡県立大学工学部」なのか、「静岡大学富士キャンパス」なのかはわかりませんが、理工系の大学を工業都市の玄関に置くことは意義あることだと思います。

 クルーズ船の写真は、実際に入港した際の写真を加工しています。高価な自転車を積んで移動する富裕層のツアーが寄港し、
サイクリングを楽しみましたが、田子ノ浦港〜沼津の海岸や、富士川流域の景観を連続的に整えることで、公共交通を充実させなくても「サイクルツーリズムの聖地」にすることができると思います。

おまけ
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「剣道の聖地」にということで、道場、武道具店、浴場を集めて「剣道着を着たまま歩ける街」を描くようにお願いしたらこんな絵が描けました。剣道の世界選手権(3年に1回開催/次回は2027年に東京で開催)にむけて、シンガポール代表と台湾代表が合宿候補地として富士市を検討されています。富士市は高校剣道の地区大会や県大会が行われる立派な施設を持ち、大人の剣道もとても盛んな街です。外国からの「武道ツーリズム」もますます人気が高まっています。
どこかの道場に行けば、常に国際試合、武道具を持った若者達がLRTで道場巡り、センサーやAIによる科学的分析を手元のスマホですぐに反映・・・みたいな街になっても面白いかもしれません。

地図
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富士市の国勢調査区別人口(65歳以上割合)
/駅から自転車で10分圏内の地域

本業の地図の方を忘れてました。
今、高校(本校では2年生)の「地理総合」では、「身近な地域の調査」としてこんな地図を描いてもらおうとしています。
オープンデータがもっと充実してくれればいいのですが、富士市はちょっと寂しいです。充実してくれることを期待します。
駅から自転車10分は、レンタサイクルによる観光資源開発をイメージした地図です。

posted by いとちり at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界地理の教材 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする